生きるってめんどくさい。

 疲れているときは特に、何もかもが億劫だ。
お風呂に入ろうにも沸かすのがめんどくさいし、そのために立ち上がる気力も無い。何とか沸かすことができても、今度はパジャマを用意するという工程をこなし、浸かった後は長い髪を乾かさなくてはいけない。
 考えただけで嫌になる。

 現在、進路に悩んでいる私は、お金に不自由をするのだけは嫌だと思っている。
 というのも、買い物がめんどくさいからだ。「欲しい！」と思える物に出会えたとしても、次の日には気持ちが変わっていることが多い。美容に関しては、失敗したくないのでひたすら口コミを見漁ったり、量と値段を見てどちらの方がお得なのかを比較したりする。物を1つ買うだけなのに、そこまでしなければならないのが本当に面倒で、しまいには考えるのに疲れて必要なものすら買わなくなるのだ。

 進路に関しても、「めんどくさい」、「何もしたくない」としか思えない。
 どうしたって生きるのは辛いが、私は自分の好きなことで食っていける自信が無いので、全く関係のない職種に就くだろうと考えている。
 就職のために大学には行かせて貰えることになっているが、入るまでも入った後もめんどくさそうだという印象が8割を占めている。
 そして、「これなら4年間興味を持って学べるかも」というものが、将来には全く活かせないことも知っている。おそらくその分野は就職には不利だ。その上、今までにそうした進路に進んだ大人数人と出会ってきたが、まともな人というのはあまりいなかったのだ。私が出会ってきた人たちがあまりよくなかっただけなのかもしれないが。

 だから、お金のためだけに淡々と生きる未来しか見えない。理不尽なことや辛く苦しいことを、お金のためだけに続けられるとは到底思えない。私はダメ人間だからきっと耐えられないだろうと思ってしまう。

 そもそも生きることが前提なのも辛いのだ。どうせ働いても働いても生活は苦しいし、買い物も楽にはならない。好きなことに使うお金ですら罪悪感をおぼえる。どう足掻いてもその程度の人生しか送れないのに、なぜ頑張ることや努力を求められるのか、美徳とされるのか、私には全くわからない。

 それならある程度のところで死にたい。即死したい。と、思いながら毎日を送っている。

 恵まれているとも甘えだとも思うが、ただどうでもいいのだ。自分の将来に希望が持てないし決めるのすらめんどくさい。

 最近は特に、こういう人が多いと思う。私の友達は、将来に希望を持っていないらしいが一般で受かるために努力をしている。懸命に生きている。私とは大違いだ。

 こんな風にくすぶっていると、周りがどうも綺麗に見えて複雑な気持ちになる。

 勢いで書いてしまったが、いつか笑い話にできるだろうか。