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口じゃなく「行動」する!【わたし、島で働く】

「大人の島留学」は、島での仕事を中心としたお試し体験移住制度です。
現在、「大人の島留学では具体的にどのような仕事があるの?」というお問い合わせをたくさんいただいております。そこで、大人の島留学編集部が実際に仕事現場に行き、仕事の様子や仕事への思いをインタビューしてきました。多種多様な大人の島留学生の仕事をご紹介する企画『わたし、島で働く。』をお届けします。

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こんにちは!大人の島留学編集部です。
今回は、大人の島留学事務局スタッフとして働く岩見しおりさんにお話を伺いました。
岩見さんは、大学のゼミをきっかけに、2018年の夏から何度も海士町に足を運んでいました。2020年9月より大人の島留学生として活動しています。海士町に関わり続けた彼女が、なぜ大人の島留学へ参画したのか、大人の島留学だからこそ学べたことは何なのか、お話を伺おうと思います。

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お話を聞いた人:岩見しおりさん
大学4年生(休学1年間)(取材当時)。鳥取県出身。高校卒業後、島根県内の大学に進学。2018年の夏に大学のゼミで海士町を訪れたことをきっかけに、ゼミ活動以外の時間も含め、毎年何度も来島しながら島内で繋がりをつくっていた。2020年9月より大人の島留学生として、大人の島留学運営事務局スタッフとして働き始める。


1.岩見さんのお仕事

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ー今日はよろしくお願いします!まず最初に、岩見さんのお仕事内容について教えてください。

岩見:大人の島留学事務局のスタッフとして働いています。大きく3つの仕事内容に分類できて、1. シェアハウス周りのハードの整備(空き家清掃)や備品管理、2. 大人の島留学生の全般的なサポート(気軽な相談相手になることも)、3. 大人の島留学の広報(主にnoteの記事作成・管理)をしています。
 個人的に仕事とプライベートを区切らず、地区のイベントに積極的に参加することを意識していました。仕事に関わりの深い地区や地域に出て行くことを意識していましたし、それ以上にその時間を楽しんでいました。

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2. インタビュー① 学び合うチームの姿を求めて

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ー以前から海士町とのつながりがあったようでしたが、大人の島留学をするに至ったきっかけを教えてください。

岩見:元々「ないものはない」をキャッチコピーにまちづくりをする海士町の取り組みを知っていたので、この町に興味がありました。2018年の夏に大学のゼミで海士町をフィールドにした合宿があったため参加しました。
毎年ゼミが2回海士町でフィールドワークがあり、毎回参加していました。何度も来島する中で、海士町教育委員会の運営するアドベンチャーキャンプにボランティアで参加することがあり、教育委員会の方々とつながりができたり、その場にいた海士町民の方と仲良くなる機会ができました。多井地区の住民の方とも、ゼミで訪れたことをきっかけに交流があり、気づけば町内に関係性がたくさんでき、最終的に個人で海士町に来ることになりました。
2020年の8月にあったゼミで海士町に来島し、大人の島留学のことを担当職員から聞かされ、海士町の良さをすでに知っていたので、新たな発見を求め参加することにしました。

ー事務局の仕事をするまでの経緯について、大人の島留学を通してやりたいこと等はあったのでしょうか

岩見:2020年8月に島に来て、担当職員とお話した時、私自身の興味関心が学び合うチーム作りがどうしたらできるかであると伝えました。自分の属するコミュニティの中で元気や勇気をもらう経験があり、どうしたらそんなコミュニティやチームができるか疑問に思っていました。大人の島留学でも、日常の中からの気づきを話し合う関係性を作れる勉強会を作りたいと伝えたところ、担当職員より事務局の仕事を提案していただきました。

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3. インタビュー② とりあえずやってみるから始まること

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ー実際に大人の島留学をはじめてからと、今とを比較した時、一番の変化や気づきは何でしょうか。

岩見:えー、いっぱいあるので困りますね。そうだ、事務局でご一緒する役場職員の青山さんにウジウジしていると言われたことは今でも覚えています笑。
はじめは、自分の思う美しい状態じゃないと外に出したくない気持ちがありました。コンセプトとか設計が具体的に決まっていない状態で仕事を任せられることに驚きで、すごく戸惑っていました。結果として良いものができて、とりあえずやってみることの意味を感覚的に分かるようになったと思います。ウジウジも少しは無くなったんじゃないでしょうか笑。
目的→目標→タスクの思考フレームが今まで自分には無くて、一時期タスクばかりこなしていました。タスクと目的・目標のつながりを理解していなかったと思います。その一方で、目の前で資料の整理をしていますが、頭ではずっと先の未来のことをすごく考えている青山さんの姿を見て、自分について考えさせられました。
空き家清掃もそうですが、手で持てるゴミ袋の数は限られるけど、こんな家にしたいなって頭で想像することは無限にできるじゃないですか。空き家清掃自体は苦ではなかったですが、そこが目標にどうリンクしているのか理解できなかった自分にとっては、視野の広がる瞬間でした。
そこが理解できてからは、自分の仕事の方向性にブレはなくなり、自信を持てるようになりました。

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ー空き家清掃からその視点が開けるのは興味深いですね。事務局の仕事は多岐にわたると思いますが、その中で仕事のモチベーションになっていたことは何でしょうか。

岩見:一緒に働いている人が面白いことがモチベーションになっています。
ミーティング中に冗談混じりの予想外のことを言っていると思ったら、本気でそれに向け動いている姿を見て、すごいところにきてしまったなと思いました笑。ですが、どうしたらそう考えられるのか、それに向けどう動こうとしているのか、もっと知りたくなってきたんです。
面白い人といることで、楽しいし、自身の知りたい欲が高まります。事務局のメンバーが自分のテンポ感に合う仲間だったんだなと思います。
また、基本的に何でもやる、選り好みしないって決めています。なんかやれば新しい発見があるはずと思っているから、そこに期待できました。

ーいつもインタビューをする側で聞いていたと思いますが、ズバリ、あなたにとって島で働くとはどのようなことでしょうか。

岩見:究極どこで働いても変わらないと思います。でも、島だからこそ教えてもらえたことがたくさん私にはあります。
例えば、ちょっとした挨拶周りなど、少しでも顔を見せて関係性を作ることの大切さを学びました。あと、人からどう見られるか、島では特に考えていました。自分が窮屈になる程自分を律することはしなくていいと思いますが、人に与える印象を意識しながら働く必要はあるなと、働きながら感じていました。
島の中でいい関係性を保つ上での作法として、人の目を気にすることは大事だと思います。きっとこれは島に限った話ではないはずですが、人とのコミュニケーションでも守破離があると私は思っていて、これは仕事をする上でどこにいても通用する話だと思います。

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4. 終わりに

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今回は、大人の島留学事務局スタッフとして働く岩見しおりさんにお話をお伺いしました。数ヶ月の間に変化する彼女の姿や、仕事を通して得た豊かな学びをお伝えできれば幸いです。

実は岩見さん、2月いっぱいを持って大人の島留学の任期を終えました。4月からは横浜へ就職します。彼女にとって、海士町とのつながりや大人の島留学での経験が、大きな円を描き、新たな挑戦へとつながることを期待しています。そしてまた、この土地で彼女にしかできない挑戦の姿を見られればと願っています。改めて、この連載をはじめ多くの記事を生み出し責任を持ってnoteを運営していただいたこと、この場を借りて感謝申し上げます。

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大人の島留学の「働く」にスポットを当てた本連載ですが、今年度の大人の島留学生の記事は本記事で終わりとなります。来年度、新たな仲間を迎え、彼らの働きをまた取り上げる時までしばしのお別れです!
定期的に本連載をご覧くださいました読者の皆様、本当にありがとうございました。これからも大人の島留学noteは進化し続けますので、どうぞよろしくお願いします。

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