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【どっちでもいいのだ!】 その23「体罰に対する意見が同僚と 同じだった 違っていた」

一度しかない人生。眉間にシワを寄せているヒマがあったら、笑ジワを作りながら暮らしたい。「どっちでもいいのだ」精神で、毎日をゆるゆると生きてみませんか? ※「東京スポーツ」で2017~2018年に連載(全44回)

 お昼時に同僚と喫茶店。スポーツ新聞を開いたら、有名人が中学生に往復ビンタをしたニュースが載っていた。子どものころに教師の暴力で嫌な思いをした自分としては、理由やいきさつがどうあれ、体罰は絶対に反対だ。しかし、同僚は「場合によっては必要だよ」と逆の意見である。マジで口論する5秒前な雰囲気になった午後12時半。

 体罰に限らず、世の中には「意見が分かれがち」で、しかも「語り始めると熱くなりがち」な問題がたくさんあります。どっちが正解か決められないからこそ、どっちの側もついムキになるのかもしれません。そして、仲がいい同僚だろうが身内だろうが、意見が違うこともあるのは当たり前です。

 意見が同じなら、事件について語り合うことで、有意義なような気がするランチタイムを過ごせるでしょう。意見が違っていたとしても、気にすることはありません。「お前は間違っている!」と相手を非難して、こっちの意見に同意させようとするのは、とても傲慢な態度だし、確実に無駄な努力です。

 何はさておき、いつも魔法の呪文を唱えて、高ぶる気持ちを落ち着かせましょう。

「どっちでもいいのだ!」

 自分の意見を簡単に曲げる必要はありませんが、相手の意見も尊重するのが大人の懐の深さであり、考えを深める第一歩です。「こっちが正しいんだから、お前も同意しろ!」と自説を強引に押し付けようとするのは、それこそ暴力的な態度と言えるでしょう。

応用編 相手が自分とは逆の意見をやたら熱く語り始めた

 こっちは「どっちでもいいのだ!」精神で平和に対処しようとしていても、相手が同じように平和な姿勢を取るとは限りません。

 やたら熱く語り始めたら、「おいおい」という気持ちになりますが、まあ何か言わずにはいられないのでしょう。意見と同様、どんな反応をするかも人それぞれ。「どっちでもいいのだ!」と心の中で呟いて、気のない相槌を打ち続ければ、そのうち終わります。

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