死神と小説家 15話 更新
死神と小説家15話「旅立つ者、見送るもの」
更新です。
迫る刻限。
幸せでいて欲しい。
ただ、それだけなのに。
それでは、今回もカナリアさんのお話からどうぞ
15話「旅立つ者、見送るもの」
いつも来てくれてありがとう。
また話が出来て嬉しいよ。
今回は「旅立つ者、見送るもの」
ってテーマなんだって。
生きていく中で必ず出会いも別れもあって。
時に それは予期せぬ事かもしれないし
深い悲しみを伴う時もあるかもしれない。
だけど、少し先の未来の君から見たのなら
その悲しみさえ必要なものかもしれない。
だいたい人間が覚えている事って
悲しみや傷が多いように僕は思う。
その傷をまだ君が覚えているのは
その分だけ君が優しいからだと思う。
その分だけ君がその人やその物事について
懸命に取り組んだからだと思う。
それでも時は戻らなくて
過去をやり直す事は出来ない。
過去の捉え方は変わっても
その事実は変わらないから。
「ああしていたら良かった」と分かるのは
別な選択を取った君だから分かることなんだ。
大切なのは、そこまで分かった上で
今からこの先どうするかしかない。
その先で必要なら自然にまた出会うし
必要ないなら出会わない。
だから無理に苦しまなくて良い。
出会いも別れも
その中の喜びや悲しみも
流れの中に組み込まれた道行の一部だから
だから、
その悲しみを、その喜びを
知った上で先へ進んでいくんだよ。
さて。
物語の彼らはどんな別れを描くのかな?
じゃあ、また会おうね。
カナリア
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