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「いそがしい夜」(仮)Brownieさんの働くお父さんネズミへの物語(案)

ネズミのお父さんは、秋には木の実をたくさん集めていました。
椎の実、どんぐりの実。
家族がたくさん食べれるように、せっせと集めていたのです。

今年は、とてもたくさん雪が降り積もりました。

おうちの一階は、全部雪で埋まってしまいました。
仕方なく、二階から出入りする事にしたのです。
雪が、しんしんと降り積もる夜。
2階の窓をトントン叩く音がします。

「どうしたんだろう。こんな遅くに、誰だろう。」
ネズミのお父さんは、2階のベランダのドアを開けました。
お隣のリスの奥さんでした。

「こんばんは、夜遅くにごめんなさい。
今年は雪が多くて、どんぐりを埋めた場所を探しても、見つからないの。」
大きなため息をついていいました。
「悪いんだけど、食べ物を少しわけていただけないかしら。」

「いいですよ。」ネズミのお父さんは、愛想よく言いました。
そう言いながら、奥から、椎の実、どんぐりなどをカゴに入れて持ってきました。
「まだまだ、沢山ありますから。」

「ありがとう。助かりました。子供達がお腹が空いて寝ないものですから、。」
お隣の奥さんは、急いでおうちに帰って行きました。

外は、まだまだ寒くて食べ物を探しには行けそうにありません。

トントンと、また、訪問者です。
「今日は、お客さんが多いなぁ。」
ネズミのお父さんは呟きながら、ドアを開けました。

にゅうと、けむくじゃらの手が伸びてきました。
「へ、だれ?」
「雪男だよ。おやつをわけておくれよ。お腹が空いて、帰れないんだ。」
「木のみでいいですか?」
「OK!!」

ネズミのお父さんは、大きなけむくじゃらの手に、たくさんの木のみをのせました。

ボリボリ。ボリボリ。

どんぐりを、ほうばる音が聞こえます。
「ありがとう。これで、山に帰れるよ。」
雪男はスキーで、大きな声で歌を歌いながら帰って行きました。

「ネズミのお父さんは、親切だー。
どんぐりのおやつは美味しいよ。
ヤッホー、ヤッホー。
ヤッホっほっー!
雪男は、スキーのチャンピオンさ。
腕前は、世界一。でも、誰も知らないよ。
雪崩もくぐり抜けて飛ばすよ。飛ばす。
ヤッホー、ヤッホー。
ヤッホっほっー!」

雪男は、大きな声で歌い、スキーをすっ飛ばして帰って行きました。
その速いこと。速い事。

「今日は、お客さんが多い日だなぁ。」
ネズミのお父さんはつぶやきました。
「さあ、寝るとするか、。」

第一話終わり。そして続く。

Brownieさんのnoteです。覗いてみてくださいね。



#大人のぬりえ

最後まで、読んで下さってありがとうございます! 心の琴線に触れるような歌詞が描けたらなぁと考える日々。 あなたの心に届いたのなら、本当に嬉しい。 なんの束縛もないので、自由に書いています。 サポートは友達の健康回復の為に使わせていただいてます(お茶会など)