102 国産ワクチン遅い問題から組織論歴史論まで

国産ワクチンなぜ遅い?

感染症対策はそもそも、儲からないから投資していない。それは理解した。ワクチン開発の支援に米はワープスピード作戦で1兆円を投じたが、日本は開発支援の予算は100億円、100倍の開きがある、これが決定打となったと識者の意見。

事実はわからんが、仮にしぶるから国産が軌道にのらなかったとしたら判断誤ったねぇ、国外ワクチンはこんなに入ってこないとは思わなかったとしたら、見通し甘かったねぇ、オリンピック普通にやれてたかもしれないって思うと悔やまれるねぇ

政府、あるいは官僚がどのような議論を経て(国会の議論は含まず、野党は決定に関与していないのだから)この決定に至ったか知らんけど、頭のいいヒトが集まってんだよね?ココには。能力高かろうと低かろうと判断誤るなら、能力差、給料差、役職差、権限差、なんなんだろうね?

それとも、組織や慣例や結局TOPが愚かなんで、忖度で優秀な人の見識が封殺されているのかな?
あるいは、船頭多くして船が登山しているのか?

結果、金と時間と組織の人々を総動員してコレなんだから、組織運営ってむずかしいね、AIや巨大システムがそうなように、巨大組織はナニが、どこが悪かったのかよくわからない。

2000年代以降、家電メーカーが苦境に陥っても、じゃあどうしようか?って、あがってくる情報統合しても、TOPはなにが悪かったのか本当はわからないだろうね
いろんな人の思惑がまじりあって、正しい情報でなくなってるもの。

自分が仕事してて、本社にいようが、現場にいようが、その部署や支社のボスは真実を報告しないものなぁ~
調子いいときはどうしたって儲かるだよな、それを創業者の立志伝や、国際社会に打ってでて勝ってきたとか人の物語に落とし込んじゃうから本質が見えない。
過去は人件費が安いあいだに前向きなモチベーションをもった労働者を酷使して市場を席巻したに過ぎない、それが中国に移っただけ、構造と循環のおぼし召し。
アイデアは本田宗一郎や松下幸之助がいなくても、誰かがだしたよ、犯罪も成功も特異な人の特別な物語に貶めるから同じ罠におちて右往左往する、歴史を人の物語の集積とかんがえるから構造を見誤る、人なんてたいして何にもできないよ
自己肯定感を失いたくないから、過剰に人の可能性、構造への関与の増大を信じる、それはだれでもよく、だれかが現れる。
それは歴史が用意するから、特定の人の涙ぐましい努力は匿名でよい
大衆はオルテガが指摘したようにつとめて普通の集団であろうとし、あることに安心し充足するのだから、涙ぐましい努力をした人を羨ましく賞賛しつつも「すごいなオレにはむりだけど」といい、愚かしい犯罪を犯したものを「ありえない、普通はやらない」ど断じて、多元的無知をベースにした普通共同体の一員と信じ込むことに汲々とする毎日。
あなたはナニモノですか?わたしはナニモノですか?


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