96 死。

死があなたの傍らに座り語り掛けています。

恐れる事はない、あなたは死と語らい、
受け入れ、自分は何者であったか知るのです。

その過程は、あなたの家族への重要なメッセージとなります
家族にとっても死は避けがたいものです
あなたが死とともにある僅かな時間が彼女彼らの人生を
よりよきものにするでしょう。

さぁ語りましょう、死はここにいます。
ずっとそばにいた、あなたが生をうけ、誕生したときから
彼はいたのです。彼は友人です、あなたをよく知る古い友人です
語りましょう、わたしとあなたと死の3人で

謝りたい人、赦しを乞いたい人はいますか?
そうですか、あなたはその方のためを思って強く接したのですね
しかし、そう、自分のことしか考えていなかった、そうですね今ならわかりますね

その方に謝りたいですか?
大丈夫です、死がその事をその方に伝えます。

では、逆にあなたに強く当たった人はかつていましたか?
彼を憎みましたか、そうですか、しかし今、その人のことを思うとどうですか?
そうですね、彼も弱く、そうすることしかできない未熟さをかかえていました。
彼を許せますか、そうですね今は許せますね
あなたが彼を赦したように、あなたがつらくあたった方もあなたを赦すでしょう
死があなたの謝罪を伝える。とはそういうことです。

こころ穏やかに
死があなたに接吻します、ハグしてください
そう死はずっとそうしたかったのです、ずっとそばにいるのに
始めてあなたに触れました、これが最後です
幸多く、豊かな人生でした
そう、死とは人生のことです、はじめてあなたも人生にふれました
どうでしたか、よいものでしたか?

いや、答は聞きますまい
それでは、
私もいずれ逝きます

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