第2種電気工事士試験の過去問と解答解説~令和4年下期午前学科試験~
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本ページの問題は第2種電気工事士令和4年下期午前学科試験-電気技術者試験センターより引用しています。
問1解説
ポイント
回路をわかりやすくして合成抵抗を計算しよう。
回路の抵抗と電圧がわかれば電流は計算できます。
合成抵抗は過去問でよく出題されるので確実に解けるようにしましょう。
実際に解いてみる
この問題を解く順番は
①回路をわかりやすくして合成抵抗を求めます。
②回路の合成抵抗と電圧から電流を計算。
合成抵抗の求め方
$$
直列の場合は抵抗を足します。R_1+R_2
$$
$$
並列の場合は抵抗を\frac{積}{和}=\frac{R_1×R_2}{R_1+R_2}で求めます。
$$
回路をわかりやすくすると
こうすれば「なんか見たことある」回路になりました。
この回路で合成抵抗を求めていきます。
最初に4Ωが並列になっているところの合成抵抗を求めます。
赤い丸のところの合成抵抗を求めます。
$$
求める抵抗=\frac{積}{和}=\frac{4Ω×4Ω}{4Ω+4Ω}=\frac{16Ω}{8Ω}=2Ω
$$
このような回路になります。
赤い丸の2Ω×2個の直列での合成抵抗を求めます。
直列は足し合わせるので2Ω+2Ω=4Ω
回路はこのようになります。
次に4Ω×2個の並列での合成抵抗を求めます。
$$
求める抵抗=\frac{積}{和}=\frac{4Ω×4Ω}{4Ω+4Ω}=\frac{16Ω}{8Ω}=2Ω
$$
合成抵抗を求めた後の回路はこのようになります。
赤い丸の2Ω×2個の直列での合成抵抗を求めます。
直列は足し合わせるので2Ω+2Ω=4Ω
回路はこのようになります。
②電流を求めます。
$$
オームの法則より
電流I〔A〕=\frac{電圧}{抵抗}=\frac{16V}{4Ω}=4〔A〕
$$
よって答えは「ハ」です。
問2解説
ポイント
抵抗についての知識とイメージを持ちましょう。
実際に解いてみる
「イ」の周辺温度と許容電流については
周辺温度が上昇すると、絶縁物の最高許容温度までの余裕が小さくなるので許容電流は小さくなります。
よって答えは「イ」です。
「ロ」の許容電流は導体の直径が大きくなります。
$$
単線
\begin{array}{|c|c|} \hline
直径〔mm〕& 許容電流 \\\hline
1.6& 27 \\\hline
2.0 & 35 \\\hline
2.6 & 48 \\\hline
3.2& 62 \\\hline
\end{array}
$$
「ハ」の電線の抵抗は導体の長さに比例します。
電線の長さが20mの場合に比べ、40mは抵抗が倍、10mは抵抗が半分になります。
「ニ」は電線の抵抗は,導体の直径の2乗に反比例します。
電線の直径が太いほど抵抗が小さくなります。
電線の断面積は円の面積で計算します。
断面積A、直径Dとするとき
$$
A=\frac{π×D^2}{4}
$$
電線の抵抗は直径の2乗に反比例すると分かります。
問3解説
ポイント
順番に解いていけば解ける問題です。
実際に解いてみる
解く順番
①水の比重から温度上昇に必要な熱量を計算する。
②電力量を計算する。
①水の比重から温度上昇に必要な熱量を計算します。
水の比重が4.2kJ〔kg・K〕とは1〔kg〕の水を1〔K〕=1〔℃〕上昇させるのに必要な熱量が4.2〔kJ〕です。
90kgの水を20〔K〕上昇させるために必要な熱量H〔kJ〕は
H=4.2〔kJ〕×90〔kg〕×20〔K〕=7560〔kJ〕
②電力量を計算します。
電力量は1〔kW・s〕=1〔kJ〕です。
1〔kW・h〕=3600〔kW・s〕
(1時間〔h〕=60分〔m〕=3600〔s〕)
よって求める電力量Wは
W=7560÷3600=2.1〔kW・h〕
よって答えは「ハ」です。
問4解説
ポイント
①インピーダンスZを求めます。
②抵抗の電圧を求められます。
実際に解いてみる
①インピーダンスを求めます。
って言われてもインピーダンスがわからない人に
インピーダンスは交流回路での抵抗値です。
抵抗以外にも静電容量、インダクタンスなど電流の流れを阻害するため合算したものがインピーダンスです。
交流回路ではコイルは位相が90℃遅れます。
抵抗から90℃遅れるコイル
インピーダンス、抵抗とコイルは直角三角形になります。
インピーダンスは三平方の定理より
$$
抵抗R、コイルX_L、インピーダンスZとすると
Z=\sqrt{r^2+X_L^2}
$$
この問題でのインピーダンスZは
$$
Z=\sqrt{r^2+X_L^2}=\sqrt{12^2+16^2}=\sqrt{144+256}=\sqrt{400}=200
$$
ちなみに3:4:5の直角三角形が成り立つので
今回の12:16:20も成り立ちます。
インピーダンスZは計算しなくても出てきます。
②抵抗の電圧を求めます。
抵抗の電圧を求めるには電流が必要です。
$$
I=\frac{V}{Z}=\frac{200}{20}=10〔A〕
$$
よって抵抗の電圧は
$$
V_R=IR=10〔A〕×12〔Ω〕=120〔V〕
$$
よって答えは「ハ」です。
問5解説
ポイント
断線したあとの回路図を描く
実際に解いてみる
断線した後の回路図は
$$
オームの法則より
電流I=\frac{E}{R}
$$
$$
断線後の回路で電流I=\frac{E}{R}
$$
よって答えは「ハ」です。
問6解説
ポイント
電圧降下の公式を覚えましょう。
$$
単線2線式:2rI、単相3線式:rI、三相3線式:\sqrt{3}rI
$$
実際に解いてみる
問題は単相2線式なので
2rI
問題文より電圧降下4V以内、線路50m、負荷電圧25Aなので
$$
2rI\leqq4
$$
$$
2×r×25\leqq4
$$
$$
r\leqq\frac{4}{50}
$$
$$
50mでの抵抗が
\frac{4}{50}以下です。
$$
問題の表は1km当たりの導体抵抗です。
1km当たりの抵抗をr`とすると
$$
r`\leqq\frac{4}{50}×\frac{1000}{50}
$$
$$
r`\leqq\frac{4000}{2500}
$$
$$
r`\leqq1.6〔Ω〕
$$
4000÷2500=1.6という計算です。
問題の表より1.6〔Ω〕以下となるのは14m㎡以上なので
よって答えは「ハ」です。
問7解説
ポイント
電力損失の公式を覚えましょう。
$$
単線2線式:2rI^2、単相3線式:2rI^2、三相3線式:3rI^2
$$
実際に解いてみる
問題は単相3線式の回路です。
抵抗0.1Ω、電流15Aなので
電力損失は
$$
2rI^2=2×0.1×15×15=45〔W〕
$$
よって答えは「ハ」です。
問8解説
ポイント
電線の太さによる許容電流を覚えましょう
電線を本数ごとの電流減少係数をかけるので覚えましょう。
実際に解いてみる
許容電流は
$$
単線
\begin{array}{|c|c|} \hline
直径〔mm〕& 許容電流〔A〕 \\\hline
1.6& 27 \\\hline
2.0 & 35 \\\hline
2.6 & 48 \\\hline
3.2& 62 \\\hline
\end{array}
$$
より線の場合は少し違います。
$$
より線
\begin{array}{|c|c|} \hline
断面積〔m㎡〕& 許容電流〔A〕 \\\hline
2& 27 \\\hline
3.5 & 37 \\\hline
5.5 & 49 \\\hline
8& 61 \\\hline
\end{array}
$$
より線は覚えなくて単線のみ覚えましょう。
覚えることを少しでも減らした方が楽!!!
電気工事士試験は4つの選択肢から選ぶ問題で、選択肢も大きく違うので単線のみ覚えておけば正解できます。
電流減少係数は
$$
\begin{array}{|c|c|} \hline
同一管内の電線本数& 電流減少係数 \\\hline
3本以下 & 0.7 \\\hline
4本 & 0.63 \\\hline
5~6本 & 0.56 \\\hline
7~15本 & 0.49 \\\hline
\end{array}
$$
覚え方は0.07ずつ減っていくと覚えるとOK
電流減少係数は電線を金属管などの同一管内に何本収めたときに使います。
今回は直径1.6mmの電線3本を同一金属管内に収めた場合なので
許容電流は27〔A〕
電流減少係数は0.7(文中にあり)
27〔A〕×0.7=19〔A〕
小数点以下第一位を7捨8入します。
よって答えは「イ」です。
問9解説
ポイント
分岐回路の過電流遮断器の施設条件について覚えましょう。
実際にといてみる
分岐回路の過電流遮断器で覚えることは
太い幹線の遮断器から細い幹線の遮断器を施設する場合の分岐点からの距離と幹線の過電流遮断器の定格電圧から何%以上という決まりがあります。
今回の問題では太い幹線の過電流遮断器の定格60A、分岐したあと10mの所で過電流遮断器を施設するので上の図に当てはめると「制限なし」になります。
つまり60Aの55%以上能力のある過電流遮断器を施設しなければなりません。
60〔A〕×0.55=33〔A〕
よって答えは「ニ」です。
問10解説
ポイント
コンセントの定格電流、遮断器の定格電流が合致するものを選びます。
電線の太さも注意しましょう。
実際に解いてみる
$$
\begin{array}{|c|c|c|c|} \hline
分岐回路の種類& 過電流遮断器の定格電流 & コンセントの定格電流& 電線の太さ\\\hline
15[A]の分岐回路& 15[A]以下 & 15[A]以下 & 直径1.6[mm]以上\\\hline
20[A]の配線用遮断器分岐回路 & 15[A]超、20[A]以下の配線用遮断器に限る & 20[A]以下 & 直径1.6[mm]以上\\\hline
20[A]のヒューズ分岐回路 & 15[A]超、20[A]以下のヒューズに限る & 20[A] & 直径2.0[mm]以上 \\\hline
30[A]の分岐回路& 20[A]超、30[A]以下 & 20~30[A] & 直径2.6[mm](5.5m㎡)以上\\\hline
40[A]の分岐回路& 30[A]超、40[A]以下 & 30~40[A] & 断面積8m㎡以上\\\hline
50[A]の分岐回路& 40[A]超、50[A]以下 & 40~50[A] & 断面積14m㎡以上\\\hline
\end{array}
$$
この表を覚えるのが正解への近道!!!
完璧に覚えられなくてOK
30[A]の分岐回路に定格電流は20-30[A]で15[A]だとおかしい。
2.0mmのケーブルをこの回路で使うのもおかしい。
こういうことを気づければOK!!!!
選択肢をみていくと
「イ」の20A分岐回路、15Aコンセント、1.6mmの電線は正しいです。
「ロ」の30A分岐回路、30Aコンセント、2.0mmの電線は電線が細いのでダメです。
電線は5.5m㎡以上必要です。
「ハ」の20A分岐回路、20Aコンセント、2.0mmの電線は正しいです。
「ニ」の30A分岐回路、20Aコンセント、5.5m㎡の電線は正しいです。
よって答えは「ロ」です。
問11解説
ポイント
器具の使用目的、写真鑑別、似たものも併せて覚えましょう。
実際に解いてみる
2号コネクタは合成樹脂管(VE)とボックスを接続するためのコネクタ。管を差し込むパイプとロックナットがあります。
選択肢をみると「ロ」が正しいとわかります。
よって答えは「ロ」です。
似たものでPF管用ボックスコネクタがあります。
これはPF管とボックスを接続するために使います。
問12解説
ポイント
各ケーブルの耐熱性と耐熱温度はセットで覚えておきましょう。
似た問題で耐熱温度を問われる問題もあります。
実際に解いてみる
「イ」600V 架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル(CV)
屋外でよく使われるケーブルで最高許容温度は90℃です。
「ロ」600V二種ビニル絶縁電線
600Vビニル絶縁電線より耐熱性が高い電線です。
75℃までOK
「ハ」600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル丸形(VVR)
平型がVVFケーブル。
最高許容温度は60℃です。
「ニ」600Vビニル絶縁電線
最高許容温度は60℃です。
よって答えは「イ」です。
問13解説
ポイント
工事の種類と使う道具
道具の鑑別と用途までセットで覚えましょう。
実際に解いてみる
金属線ぴ工事はメタルモールやレースウェーに配線を収める工事です。
メタルモール、レースウェイ(モノタロウ引用)
ボルトクリッパは太い電線やメッセンジャーワイヤーを切るために使います。
合成樹脂管工事は硬質塩化ビニール電線管(VE管)、合成樹脂可とう電線管(CD管、PF管)を使います。
パイプベンダは金属管を曲げるときに使います。
CD管やPF管は手で簡単に曲がるので曲げるための工具はありません。
VE管を曲げるときはガストーチランプを使います。
金属管工事ではクリックボールを使います。
クリックボールは金属管を切った後の面取りする際にリーマとセットで使います。
バスダクト工事はバスダクトの中に板状導体を通し、機械などに送電する工事方法を指します。
バスダクトは、大きな電流を必要とする変圧器の二次側の主幹線にも利用されるため、工場内の電力幹線などに使用されます。
圧着ペンチは電線を接続するときに使います。
工事の種類と工具が適切なのは「ハ」の金属管工事とクリップボールです。
よって答えは「ハ」です。
問14解説
ポイント
三相誘導電動機の回転速度を求める公式を理解して覚えておきましょう。
実際に解いてみる
三相誘導電動機の回転速度を求めるとき
回転速度N、周波数f、極数P、すべりsとすると
$$
N=\frac{120f}{P}(1-s)〔min^{-1}〕
$$
今回の問題では極数、すべりは変わらず、周波数だけが変わります。
60Hzだと
N=120×60=7200
50Hzだと
N=120×50=6000
ということがわかるので、60Hzから50Hzになると
回転速度が落ちます。
よって答えは「ハ」です。
問15解説
ポイント
高周波点灯型蛍光灯の特徴を把握しておきましょう。
実際に解いてみる
高周波点灯型蛍光灯はインバーターが使われます。
インバーターは直流を交流に変換する装置です。
コンセントは交流回路なので一旦直流に変換(コンバーター)で行って、その後もっと使いやすい20-50kHzのような高周波に変換するときにインバーターを使います。
インバーター式点灯回路の長所は
ちらつきが少ない
効率が良い(明るい)
ジーっという雑音がしない
50Hz/60Hz両方で使える
約1秒で点灯
軽量
短所としては
電磁波ノイズが発生する
高調波が発生する
ことが挙げられます。
以上の内容から問題をみると
「ニ」の点灯に要する時間が長いが間違いだとわかります。
よって答えは「ニ」です。
問16解説
ポイント
写真のケーブルの情報から選択肢を減らしましょう。
実際に解いてみる
写真をみると
「TAINEN」、「EM 600V EEF」
と書いてあります。
EM-EEF(エコマテリアル)は600V ポリエチレン絶縁耐燃性ポリエチレンシースケーブル平形です。エコケーブルとも呼ばれます。
よって答えは「ニ」です。
写真に「TAINEN」とあるので耐燃性ケーブルを探せばOK!!!
問17解説
ポイント
写真の機器と役割、図記号、どこを見たら見分けられるかなどを関連づけて覚えましょう。
実際に解いてみる
この写真では「40」と書いてあるところをよく見ましょう。
「40μF」と書いてあります。
μFはコンデンサの容量です。
写真の機器は「低圧進相コンデンサ」です。
よって答えは「ニ」です。
低圧進相コンデンサは電動機などの力率改善のために取り付けます。
進相コンデンサの図記号は
「イ」水銀灯用安定器は
「ロ」変流器は
変流器は大きな電流の測定に使われます。
変流器でよく問われるのは使用中は二次側を開放してはいけません。(電流計を外す場合は二次側端子を短絡しておきましょう。)
「ハ」ネオン変圧器は
ネオン放電灯の高電圧を作るための変圧器。
問18解説
ポイント
写真の機器と役割、どこを見たら見分けられるかなどを関連づけて覚えましょう。
実際に解いてみる
赤、白、青の3つのクリップがあって、三相に取り付けます。
三相電源の相の順番を調べるときに使います。
正回転か逆回転かわかります。
よって答えは「イ」です。
問19解説
ポイント
絶縁電線の接続で決まりがあるので覚えましょう。
実際に解いてみる
電線相互に接続する場合、火災や感電を防止するために以下の条件が定められています。
電気抵抗を増加させない。
電線の引っ張り強さを20%以上減少させない。
接続部分は必ずロウ付け(はんだ付け)する。(スリーブやコネクタを使用する場合を除く)
接続部分は絶縁電線と同等以上の絶縁効力のあるもので十分被覆する。
よって答えは「ロ」です。
選択肢を見たときに、
「ロ」と「ニ」が怪しいのはわかります。
これだけで選択肢を2つまで減らせるので問題をきちんと読んで考えましょう。
問20解説
ポイント
屋外でできる工事方法を覚えましょう。
実際に解いてみる
問題文に「同一敷地内の車庫」
とあるので屋外への配線工事だとわかります。
屋外工事がダメなのは金属線ぴ工事です。
金属線ぴ工事は屋内のみでレースウェイやメタルモールを使う工事です。
よって答えは「ロ」です。
問21解説
ポイント
屋外でできる工事方法を覚えましょう。
実際に解いてみる
選択肢「イ」~「ハ」は合成樹脂管なので
合成樹脂管についてみていくと
「イ」の合成樹脂可とう電線管(CD管)は自己消化性がないなのでコンクリート埋設専用です。
床下や壁の内部、天井裏への配管はPF管を使います。
「ロ」の合成樹脂可とう電線管(PF管)の支持点間の距離は1.5m以下なので1mはOK
「ハ」の硬質塩化ビニール電線管2本をつなぐときはTSカップリングを使います。
「ニ」の金属管工事は点検できない隠ぺい場所でも工事できます。
金属管工事はどこでも工事ができるのが特徴です。
よって答えは「イ」です。
問22解説
ポイント
特殊場所でできる工事方法を覚えましょう。
実際に解いてみる
特殊な場所は
爆燃性粉じん物がある場所(マグネシウムやアルミニウム等)
可燃性ガスがある場所(水素、プロパン、ガソリン、シンナー、アルコール等)
可燃性粉じん物がある場所(小麦粉、でん粉等)
危険物等がある場所(石油、マッチ等)
特殊な場所でできる工事は
$$
\begin{array}{|c|c|c|c|} \hline
& ケーブル工事 & 金属管工事& 合成樹脂管工事\\\hline
爆燃性粉じん物がある場所& 〇& 〇& ×\\\hline
可燃性ガスがある場所& 〇& 〇& ×\\\hline
可燃性粉じん物がある場所& 〇& 〇& 〇 \\\hline
危険物等がある場所& 〇& 〇 & 〇\\\hline
\end{array}
$$
ケーブル工事ではがい(鎧)層ケーブルまたはMIケーブルを使う場合を除き、管その他の防護装置に収めて施設します。
金属管は薄鋼電線管またはこれと同等以上の強度を有するものであれば良い。
合成樹脂管は厚さ2mm以上必要です。
選択肢をみると金属線ぴ工事は特殊な場所での工事では使えません。
よって答えは「ハ」です。
問23解説
ポイント
金属製可とう電線管についてまとめて覚えましょう。
実際に解いてみる
金属製可とう電線管は使える電線はOW(屋外用ビニル絶縁電線)を除く絶縁電線
電線はより線または直径3.2mm以下の単線が使えます。
屈曲半径は管内径の6倍以上
300V以下のD種接地工事は管の長さが4m以下ならD種接地を省略可能。
対地電圧150V以下で長さ8m以下の線ぴに簡易接触防護措置を施す、または乾燥した場所に施行する場合はD種接地工事を省略できます。
線ぴの支持間距離は最大1.5m
金属管と金属製可とう電線管をつなぐときはカップリングを使います。
これらのことを元に選択肢をみていきます。
「イ」の管とボックスとの接続にストレートボックスコネクタを使用した。
は書いてはいませんが、正しいです。
「ロ」の管の長さが 6 m であるので,電線管の D 種接地工事を省略した。
は管の長さが4mを超えるので間違いです。
「ハ」の管の内側の曲げ半径を管の内径の 6 倍以上とした。
は正しい。
「ニ」の管と金属管(鋼製電線管)との接続にコンビネーションカップリングを使用 した。
は正しい。
よって答えは「ロ」です。
問24解説
ポイント
回路計(テスタ)について何が違うのか、何が正しいのかまとめて覚えましょう。
実際に解いてみる
選択肢をみていきます。
「イ」のディジタル式は電池を内蔵しているが、アナログ式は電池を必要としない。
は間違いです。
回路計(テスタ)で抵抗を測るときには電池が必要です。
「ロ」の電路と大地間の抵抗測定を行った。その測定値は電路の絶縁抵抗値として使用してよい。
間違いです。
接地抵抗と絶縁抵抗は別物です。それぞれ測定しないといけません。
「ハ」の交流又は直流電圧を測定する場合は,あらかじめ想定される値の直近上位のレンジを選定して使用する。
正しいです。
「ニ」の抵抗を測定する場合の回路計の端子における出力電圧は,交流電圧である。
間違いです。
回路計(テスタ)の出力電圧は直流電圧です。
交流電圧で出力するのは接地抵抗計。
よって答えは「ハ」です。
問25解説
ポイント
絶縁抵抗は覚えておきましょう。
実際に解いてみる
絶縁抵抗値
$$
\begin{array}{|c|c|} \hline
電路の使用電圧&絶縁抵抗値 \\\hline
300V以下(対地電圧150V以下)&0.1〔MΩ〕以上 \\\hline
300V以下(その他の場合)&0.2〔MΩ〕以上 \\\hline
300Vを越えるもの&0.4〔MΩ〕以上 \\\hline
\end{array}
$$
選択肢をみていきます
「イ」は単相3線式100V/200Vは対地電圧150V以下なので絶縁抵抗は0.1〔MΩ以上〕以上で正しい。
「ロ」は三相3線式200Vで対地電圧200Vなので絶縁抵抗は0.2〔MΩ以上〕以上で0.16〔MΩ〕ではダメです。
「ハ」は単相2線式100Vは対地電圧100Vなので絶縁抵抗は0.1〔MΩ以上〕以上で正しい。
「ニ」は単相2線式100Vは対地電圧100Vなので絶縁抵抗は0.1〔MΩ以上〕以上で正しい。
一括の場合は1〔MΩ〕以上が望ましいと言われますがそれもクリアしているのでOK
よって答えは「ロ」です。
問26解説
ポイント
接地抵抗計の使い方は覚えておきましょう。
実際に解いてみる
接地抵抗計の使い方
接地抵抗計は直線状にE、P、Cを10m間隔で打ち込みます。
測定したい接地極E、補助接地極P(電圧)、補助接地極C(電流)の3本を地面に打ちます。
測定したい接地極が端で順番に打ち込みます。
選択肢をみていきます。
「イ」の被測定接地極を中央にして,左右一直線上に補助接地極を 10 m 程度離して配置する。
は間違いです。
被測定接地極を端にして補助接地極を10m程度離します。
「ロ」の被測定接地極を端とし,一直線上に2箇所の補助接地極を順次10m 程度離して配置する。
は正しいです。
「ハ」の被測定接地極を端とし,一直線上に 2 箇所の補助接地極を順次 1 m 程度離して配置する。
は間違いで10m程度離して配置します。
「ニ」の被測定接地極と 2 箇所の補助接地極を相互に 5 m 程度離して正三角形に配置する。
は間違いです。
被測定接地極と 2 箇所の補助接地極は一直線上に配置します。
また10m離して配置します。
よって答えは「ロ」です。
問27解説
ポイント
クランプメーター(クランプ型電流計)の使い方は覚えておきましょう。
実際に解いてみる
クランプメーター(クランプ型電流計)は漏れ電流の測定と負荷電流の測定で使われます。
単相2線式配線の場合での測定
漏れ電流を測定する場合は2本ともクランプします。
負荷電流を測定するときは1本クランプすればよく、どちらの線でも構いません。
単相3線式配線の場合での測定
漏れ電流を測定する場合は3本すべてクランプします。
負荷電流を測定するときは1本クランプすればOK。ただし、中性線以外の2本のどちらかです。
問題をみると単相2線式100V回路での漏れ電流測定なので接地線以外の2本をクランプするのが正解です。
よって答えは「イ」です。
問28解説
ポイント
法規は過去問を解いて覚えましょう。わからなければこの法律は何が目的か考えてみましょう。
実際に解いてみる
選択肢をみていきます。
「イ」の「電気工事士法」は,電気工事の作業に従事する者の資格及び義務を定め,もって電気工事の欠陥による災害の発生の防止に寄与することを目的とする。
は正しいです。
電気工事士という資格は電気工事で火災が起こったことが原因で作られたからです。
「ロ」の「電気設備に関する技術基準を定める省令」は,「電気工事士法」の規定に基づき定められた経済産業省令である。
は間違いです。
「電気設備に関する技術基準を定める省令」は「電気事業法」の規定に基づき定められた経済産業省令です。
「ハ」の「電気用品安全法」は,電気用品の製造,販売等を規制するとともに,電気用品の安全性の確保につき民間事業者の自主的な活動を促進することにより,電気用品による危険及び障害の発生を防止することを目的とする。
は正しいです。
「ニ」の「電気用品安全法」において,電気工事士は電気工作物の設置又は変更の 工事に適正な表示が付されている電気用品の使用を義務づけられている。
は正しいです。
問29解説
ポイント
PSEマークについては頻出ですので必ず覚えましょう。
実際に解いてみる
選択肢をみていきます。
「イ」はPSEマークに関する内容で正しいです。
「ロ」の特定電気用品は構造又は使用方法その他の使用状況からみて特に危険又は 障害の発生するおそれが多い電気用品であって,政令で定めるものである。
は正しいです。
この選択肢は正しいかどうかわからないときは一旦おいて次の選択肢を見ましょう。
「ハ」の特定電気用品には 又は(PS)E の表示が付されている。
は間違いです。
PSEマークは2種類あります。
特定電気用品のPSEマーク
特定電気用品以外のPSEマーク
マークの違いは覚えておきましょう。
「ニ」の電気用品安全法の表示(PSEマークなど)がない電気用品は電気工事に使用できません。
表示のない電気用品を販売することはできません。
この選択肢は正しいです。
よって答えは「ハ」です。
問30解説
ポイント
交流と直流の低圧区分を覚えておきましょう。
実際に解いてみる
低圧は交流600〔V〕
直流750〔V〕以下です。
よって答えは「ロ」です。
高圧は交流600〔V〕越え、直流750〔V〕越えで6600〔V〕(交流、直流問わず)以下です。
問31以降の配線図
問31解説
ポイント
図記号を覚えましょう。
もしわからなければ配線図から読み取りましょう。
実際に解いてみる
配線図の●はスイッチ、○はパイロットランプです。
パイロットランプは確認表示灯です。
知っていたらわかりますが、知らないと解けません。
よって答えは「ハ」です。
でも「カ」のダウンライトと「キ」の換気扇に付属するのはスイッチくらいです。
●はスイッチだとわかります。
○は何かわかりませんが、換気扇に付属するもので選択肢をみると確認表示灯が唯一正しそうだとわかります。
もしわからないときはこんなふうに配線図と選択肢から推測しましょう。
問32解説
ポイント
図記号を覚えましょう。
こういう問題で他の選択肢まで合わせて覚えるようにすると合格が近づきます。
実際に解いてみる
選択肢一つずつ見ていきます。
「イ」はシャンデリヤ
「ロ」は覚えなくてOK
チェーンペンダントです。
「ハ」はペンダントでこれが正解です。
選択肢は白熱灯タイプで蛍光灯タイプもあります。
「ニ」はシーリングライトです。
選択肢は白熱灯タイプで蛍光灯タイプもあります。
問33解説
ポイント
引込開閉器が省略できる場合がどんな場合か覚えているとOK
実際に解いてみる
車庫や物置小屋に母屋の分電盤から電線を引っ張るときには
引込口に近い開閉できる場所に引込開閉器を施設する必要があります。
引込開閉器が省略できる場合
使用電圧が300V以下で、かつ母屋の20A以下の配線用遮断器(ヒューズでは15A以下)で保護される屋内電路から接続し、屋外部分の配線が15〔m〕以下の場合は、引込口の引込開閉器を省略できます。
よって答えは15mの「ハ」です。
問34解説
ポイント
絶縁抵抗値を覚えていれば解けます。
実際に解いてみる
絶縁抵抗値は
$$
\begin{array}{|c|c|} \hline
電路の使用電圧&絶縁抵抗値 \\\hline
300V以下(対地電圧150V以下)&0.1〔MΩ〕以上 \\\hline
300V以下(その他の場合)&0.2〔MΩ〕以上 \\\hline
300Vを越えるもの&0.4〔MΩ〕以上 \\\hline
\end{array}
$$
今回の問題のポイントは使用電圧200Vなので絶縁抵抗値0.2〔MΩ〕だと思いがちですが、
今回の配線図は単相3線式です。
単相3線式の100/200Vの場合は対地電圧100Vです。
絶縁抵抗値は0.1〔MΩ〕
よって答えは「イ」です。
問35解説
ポイント
配線用遮断器の選定のポイントを覚えましょう。
実際に解いてみる
過電流遮断器は電路のどの電線に過大な電流が流れても、電流を遮断することが求められます。電線1本ずつ各極に過電流遮断器を取り付けます。
対地電圧150V以下の単相2線式の場合は接地側電路の過電流遮断器を省略できます。
この場合は2極1素子の配電用遮断器でOK
単相3線式の場合
単相3線式では中性線が遮断されると200Vの電圧が不均等に電気機器に加わり、機器を焼損させる可能性があるため、中性線に過電流遮断器をつなぐことは原則禁止されています。
例外で中性線に過電流遮断器を施設しても良い場合
配線用遮断器である
どれか1つの素子が過電流を検知したとき、各極同時、またはほかの極が中性線よりも先に開路される
これらをもとに今回の問題をみていきます。
200V、2P、20Aから
200V、20Aの配線用遮断器で2極というのはわかります。
単相3線式で200Vなので2極2素子だとわかります。
単相2線式の2極1素子には接地側と繋がらないとダメなので、この200Vでは施設できません。
よって答えは「ロ」です。
問36解説
ポイント
図記号と写真、役割を合わせて覚えるととっても楽
実際に解いてみる
選択肢をみていきます。
「イ」のジョイントボックスはアウトレットボックスと呼ぶこともあります。
図記号は
ジョイントボックス(アウトレットボックス)は電線管工事やケーブル工事で電線の接続場所に使用するボックスです。電線管やケーブルを差し込むための打ち抜き部がいくつもあります。技能試験では良く使います。
似たものでコンクリートボックスがあります。
コンクリートボックスの図記号も同じです。
コンクリート内に電線接続用のボックスです。
見分け方は縁にコンクリート型枠への取付け用の突起があって、底面部にも蓋があります。
「ロ」のVVFジョイントボックス
図記号は
隠ぺい場所でケーブル同士を接続する場所に使用するボックスです。黒い台座と透明のカバーが特徴です。
ケーブル同士を接続するので、ケーブルと金属管や合成樹脂管は接続できません。
「ハ」のプルボックス
図記号は
電線管工事で通線を容易にするため、配管途中に設けるボックスです。必要な位置に穴をあけて使います。電線を接続したり、分岐することがあります。
よって答えは「ハ」です。
ジャンクションボックスはプルボックス、ジョイントボックスなどの総称です。
問37解説
ポイント
小勢力回路で使用できる電線の最小直径と電圧の最大値は覚えておきましょう。
実際に解いてみる
小勢力回路で使用できる電圧の最大値を答える問題です。
配線図は関係ないので省略しました。
電線の最小直径は0.8〔mm〕
電圧の最大値は60〔V〕
よって答えは「ニ」です。
問38解説
ポイント
管の種類と図記号を覚えておきましょう。
実際に解いてみる
管の種類と図記号
$$
\begin{array}{|c|c|} \hline
薄鋼電線管、厚鋼電線管& 記号なし\\\hline
ねじなし電線管&E\\\hline
2種金属製可とう電線管& F2\\\hline
合成樹脂可とう電線管& CD、PF\\\hline
硬質塩化ビニル電線管& VE\\\hline
耐衝撃性硬質塩化ビニル電線管& HIVE\\\hline
波付硬質合成樹脂管& FEP\\\hline
\end{array}
$$
今回の波付硬質合成樹脂管はFEPです。
よって答えは「ハ」です。
PF管は
HIVE管は
HIVE管(耐衝撃性硬質塩化ビニル電線管)はVE管(硬質塩化ビニル電線管)と見た目の違いはありません。
FEP管は
HIVP管は水道用耐衝撃性硬質ポリ塩化ビニル管です。
見た目はVE管と同じです。
問39解説
ポイント
接地抵抗値について覚えておきましょう。
漏電遮断器の性能については問題文も読みましょう。
実際に解いてみる
接地抵抗値
$$
\begin{array}{|c|c|} \hline
施工条件&接地抵抗値 \\\hline
C種接地工事 300〔V〕越え&10〔Ω〕以下\\\hline
D種接地工事 300〔V〕以下&100〔Ω〕以下 \\\hline
\end{array}
$$
地絡時に0.5秒以内に自動的に電路を遮断する装置があれば接地抵抗は500〔Ω〕以下になります。(C種、D種両方とも)
接地線は1.6〔mm〕以上の軟銅線です。
使用される電圧は100/200VなのでD種接地工事です。
接地抵抗は100Ω以下あるいは0.5秒以内に自動的に電路を遮断する漏電遮断器があれば500Ω以下です。
配線図をみると漏電遮断器がついているのはわかります。
ただし、0.5秒以内に動作するものかどうかまではわかりません。
ここで問題文の注意事項を読んでみてください。
注意事項の中に「漏電遮断器の動作時間は0.1秒以内」と記載があります。
接地抵抗は500Ω以下でOK
よって答えはD種接地工事、500Ω以下の「ニ」です。
問40解説
ポイント
複線図を理解して描けること。
実際に解いてみる
この配線図膨大で関係する配線だけ色を塗ってみました。
風呂にいく配線の中に部屋を渡るスイッチや照明はないので、L、Nの2芯だけです。
風呂にいく配線は省略します。
Ⓣ(トランス)から先も2芯なので省略します。
複線図は
複線図の書き方、理解できない人は「複線図の書き方」を読んでみてね。
⑩の電線本数は4本です。
よって答えは「ハ」です。
問41解説
ポイント
隠ぺい配線なのかみてみましょう。
実際に解いてみる
配線図をみて
黒の実線は天井隠ぺい配線、スイッチも隠ぺいされるので埋込形スイッチボックスが使われます。
選択肢の中で埋込形スイッチボックスは「ハ」だけ
よって答えは「ハ」です。
ほかの「イ」「ロ」「ニ」すべて露出型スイッチボックスです。
スイッチボックスの上に管をとめるところがあると露出型です。
問42解説
ポイント
複線図を描けて、リングスリーブの選定を理解していることが必要です。
実際に解いてみる
この配線図で関係する配線だけ色を塗ってみました。
洋室にいく「ス」配線の中に部屋を渡るスイッチや照明はないので、L、Nの2芯だけです。
洋室への配線は省略します。
複線図は
スイッチの「RAS」は熱線式自動スイッチです。
人が来たら自動的に感知して照明をつけるためのスイッチです。
複線図の書き方がわからない人はこの記事を読んでね
今回問われているリングスリーブは
$$
\begin{array}{|c|c|c|} \hline
電線の組み合わせ& リングスリーブ& 刻印\\\hline
1.6mm×2本&小& 〇\\\hline
1.6mm×3-4本& 小& 小\\\hline
1.6mm×5-6本& 中& 中\\\hline
2.0mm×2本& 小& 小\\\hline
2.0mm×3-4本& 中& 中\\\hline
2.0×1本、1.6×1-2本& 小& 小\\\hline
2.0×1本、1.6×3-5本& 中& 中\\\hline
2.0×2本、1.6×1-3本& 中& 中\\\hline
\end{array}
$$
電線の断面積の合計が8〔m㎡〕以下なら「小」
電線の断面積の合計が8〔m㎡〕越え~14〔m㎡〕以下なら「中」
電線の断面積の合計が14〔m㎡〕越えなら「大」
今回の問題では電線は1.6mmのみです。
青色の白線4本の1.6mm×4本は小リングスリーブで刻印は「小」
黒線4本の1.6mm×4本は小リングスリーブで刻印は「小」
白線、黒線1本ずつの1.6mm×2本は小リングスリーブの刻印は「〇」
よって答えは「ニ」です。
問43解説
ポイント
負荷電流を測定するという文言から正解がわかります。
写真からほかが何の機器で何を測定するか合わせて覚えると良いよ。
実際に解いてみる
電流の測定はテスタ(回路計)あるいはクランプメーター(クランプ型電流計)です。
今回の負荷電流測定で適切なのはクランプメーター(クランプ型電流計)です。
負荷電流と問われるとクランプメーターを使います。
負荷電流を測るときはクランプメーターで1本のみクランプします。
よって答えは「ロ」です。
ちなみに「イ」はテスタ(回路計)です。
電流、電圧、抵抗を測定します。
テスタで電流を測るときは、今回の場合だと配線用遮断器の端子部に当たる必要があって危険です。
「ハ」は照度計です。
照度計は照度を表す「LUX」または「Lx」の表示が目印です。
「ニ」は絶縁抵抗計(メガー)
絶縁抵抗計は「MΩ」の表示があるのでそれが目印。
問44解説
ポイント
複線図を理解して描けること、スイッチ配線を理解していることです。。
実際に解いてみる
複線図をかくと
スイッチ部分は非接地側の黒線がスイッチからコンセントへの渡り線
接地側の白線はコンセントに直接入ります。
スイッチから照明にいく赤線です。
コンセントの「W」は接地側の線を入れる目印です。
複線図の書き方がわからない人はこの記事を読んでね
選択肢からみると「ハ」が当てはまります。
よって答えは「ハ」です。
問45解説
ポイント
複線図を描けて、リングスリーブの選定を理解していることが必要です。
実際に解いてみる
この配線図で関係する配線だけ色を塗ってみました。
複線図にすると
今回問われているリングスリーブは
$$
\begin{array}{|c|c|c|} \hline
電線の組み合わせ& リングスリーブ& 刻印\\\hline
1.6mm×2本&小& 〇\\\hline
1.6mm×3-4本& 小& 小\\\hline
1.6mm×5-6本& 中& 中\\\hline
2.0mm×2本& 小& 小\\\hline
2.0mm×3-4本& 中& 中\\\hline
2.0×1本、1.6×1-2本& 小& 小\\\hline
2.0×1本、1.6×3-5本& 中& 中\\\hline
2.0×2本、1.6×1-3本& 中& 中\\\hline
\end{array}
$$
電線の断面積の合計が8〔m㎡〕以下なら「小」
電線の断面積の合計が8〔m㎡〕越え~14〔m㎡〕以下なら「中」
電線の断面積の合計が14〔m㎡〕越えなら「大」
今回の問題では電線は1.6mmのみです。
リングスリーブを複線図に書くと
よって答えは「ハ」です。
問46解説
ポイント
複線図を描けて理解していることが必要です。
実際に解いてみる
この配線図で関係する配線だけ色を塗ってみました。
複線図にすると
選択肢をみると2芯×2本は「ハ」です。
よって答えは「ハ」です。
問47解説
ポイント
複線図を描けて理解していることが必要です。
差込コネクタは本数を数えるだけ。
実際に解いてみる
この配線図で関係する配線だけ色を塗ってみました。
複線図は
2本接続する所が4か所、3本接続する所が2か所です。
差込形コネクタは2本用×4個、3本用2個です。
よって答えは「ニ」です。
問48解説
ポイント
コンセントの写真と図記号などを合わせて覚えましょう。
実際に解いてみる
「イ」は接地極付きコンセントです。
接地極付き電源プラグを差し込むためのコンセント。
図記号は
今回の写真は2口コンセントなので「2E」
「ロ」は単相200V、15[A]接地極付きコンセントです。
「ハ」は接地極付接地端子付コンセントです。
図記号は
「ニ」は100Vの通常のコンセントです。
図記号は
配線図を探すと
「ロ」の単相200V、15[A]接地極付きコンセントがありません。
よって答えは「ロ」です。
問49解説
ポイント
スイッチ写真と機能、図記号などを合わせて覚えましょう。
実際に解いてみる
「イ」は確認表示灯です。
確認表示灯はスイッチが「入」でランプがつきます。
図記号は
「ロ」は位置表示灯です。
位置表示灯はスイッチが「切」でランプがつきます。
図記号は
「ハ」は3路スイッチです。
照明などを2か所以上で入り切りするときに使います。
図記号は
「ニ」は2極スイッチです。
2つの電路を1回の操作で入切できるスイッチ。
図記号は
配線図を探すと
「イ」の確認表示灯がありません。
よって答えは「イ」です。
問50解説
ポイント
実際につかう道具、資材の写真を組み合わせて覚えましょう。
写真の組み合わせがおかしくないか、今回の配線図で使うかの2段階で考えましょう。
実際に解いてみる
「イ」はボックスコネクタと金属管です。
ボックスコネクタは2種金属可とう電線管をボックスに接続するときに使います。金属管をつなぐときには使わないので間違いです。
金属管をボックスにつなぐときはねじ切っているのであればロックナット、ねじなし管はねじなし管用ボックスコネクタを使います。
「ロ」はサドルと金属管です。
サドルは金属管などの電線管を造営材に取り付けるときに使います。
「ハ」はP型スリーブと圧着ペンチです。
P型スリーブは電線を接続するときに使います。
このとき裸圧着端子用圧着ペンチ(赤い柄)を使用します。
裸圧着端子用圧着ペンチは赤い柄が特徴です。
裸圧着端子用圧着ペンチは銅線用裸圧着端子によく使います。
「ニ」はリングスリーブ(E型)とリングスリーブ用圧着ペンチです。
リングスリーブを圧着するにはリングスリーブ用圧着ペンチを使います。
リングスリーブ用圧着ペンチは黄色い柄が特徴です。
よって答えは「イ」です。
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