【48.バイエルを弾こう♪】原書番号1番第8変奏〜第12変奏
子供の頃に私自身が使用していたバイエルの楽譜を改めて学習しております。今更ながら60番以降の後半部分などなかなかに手強さを感じております
ではまずプチ楽典からはじめます。今回は音符の五線上での表記についてお話しします。【楽典のこと】のシリーズの中でお話しするには少しボリュームが足りないかなと思い、除外していた内容です。
音符を五線の上に表記する際に、「ぼう」や「はた」、「たま」などの表記がされる訳ですが、特に「ぼう」についてお話しします。「ぼう」=「符幹」、
「はた」=「符尾」、「たま」=「符頭」という名称はこのような名前が付いているんだなというくらいの認識で良いかと思われますが、「ぼう」「はた」の意味や使われ方の方は覚えておかれると今後役に立つ時があると思われます。
まず「ぼう」ですが、上向に書く場合は「たま」の右上の辺りから伸びているように書き、下向きに書く場合は「たま」の左下辺りから下すように書きます。
「はた」も「ぼう」が上向きに書かれている場合には「ぼう」の一番上のところから弧線のように書き、「ぼう」が下向きに書かれている場合には「ぼう」の一番下のところから逆の弧線を書くようにします。
「ぼう」は1つの「たま」につき1つの「ぼう」を書きますが、長さはその時々によって変化します。1つの音にだけに付く「ぼう」でしたら、だいたい五線の二本半の長さくらいで表記すれば良いと思いますが、いくつかの音符が繋がっている場合ですと始まりの音から終わりの音までの動きによって長さがまちまちになります。
「ぼう」の表記の仕方ですが、ト音記号。ヘ音記号の区別なしに、五線の真ん中の線の音に付ける「ぼう」を基準に考えます。ト音記号で言うなればシの音に当たるその音では大体下向きに付けられることが多いと思いますが、この音は上向きに付けても大丈夫です。真ん中の線の音よりも上にある音符は下向きにつけます。また真ん中の線の音より下にある音符は上向きに付けます。一つ一つの音がバラバラに書かれてある場合は先にお話ししたように表記します。
音符がいくつかつながっている場合には真ん中の線の音を基準にその音よりも上に書かれている音符が多い場合は下向きに「ぼう」を付けます。逆に真ん中の線の音よりも下に書かれている音符が多い場合は上向きに「ぼう」を付けます。
「はた」ですが、音符がつながっていない場合にはそれぞれの音符に1つ、2つ、
3つと重ねて表記すれば良いのですが、いくつかの音符がつながっている場合には
図のように1本の線でつながっている場合は八分音符がつながっている、2本の線の場合は十六分音符がつながっている、図にはありませんが、当然3本、4本の線でつながっている場合、三十二分音符、六十四分音符でつながっているということです。
また余談ですが、全音符の場合、「ぼう」も「はた」も付きません。どちらも付かないというのが全音符なのですから、当然と言えば当然です。二分音符の場合は「はた」が付きません。このような音符はどう解釈すれば良いでしょうか笑笑
付点四分音符の場合は始めから「ぼう」は付いています。そして「はた」もつけることができます。付点八分音符という音符に変化しています。四分音符は「はた」がついて八分音符になります。「はた」を2つ付けて十六分音符になります。
「ぼう」の付き方はピアノをはじめてから間がない方にとりましては素朴な疑問かなと思いまして、取り上げてみました。あまり堅苦しく考えなくても大丈夫ですので、こんなルール!?みたいなのがあるのねくらいに思っていだたければ良いかと思います。いずれの日にか初級を超えて中級、上級の腕前になってこられた時に、「ぼう」の向きによってその音符を右手で演奏するのか、左手で演奏するのかの判断材料になることがございますので、その折にはしっかりと見極めてください😀
原書番号1番 第8変奏から第12変奏の動画
🎹第8変奏(15:21)
🎹第9変奏(18:21)
🎹第10変奏(14:43)
🎹第11変奏(14:06)
🎹第12変奏(17:46)
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※次回【バイエルを弾こう】のシリーズでは
原書番号2番 テーマ〜第4変奏 までを投稿予定です。