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【24.ヒント💡】ポジションという考え方

皆さんはCポジション、Gポジションという言葉を聞いたことがございますか?
もしかしたら、ピアノ以外の楽器で重要な意味をもたらすものかもしれませんが、ピアノ以外の楽器でのことは私がよく理解しておりませんので、今回はピアノをはじめて間もない方にとっての指標くらいにお考えください。

このポジションという考え方ははじめてピアノを学ぶお子様に向けた教材である「バスティンピアノベージックス」のなかで展開される考え方です。

①Cポジションの鍵盤図と譜例と指づかい

①はCポジションを表したものです。
右手1 2 3 4 5・・・ド(C4・真ん中のド)レミファソ
左手5 4 3 2 1 ・・・ド(C3・真ん中のドより1オクターブ下のド)レミファソ
このようにドレミファソを右手12345、左手54321で弾くポジションのことをCポジションと呼びます。


②真ん中Cポジションの鍵盤図と譜例と指づかい

また②は真ん中Cポジションを示しています。こちらは真ん中のドすなわちC4のドに右手も左手も1の指を配置して、順次右手はドレミファソを12345で弾き、左手は1の指をドに配置した後ドシラソファを12345で弾くようにします。このポジションではドの位置に右手も左手も1の指がくるので少々弾きにくくなりますが、工夫しながら弾いていきましょう。


ピアノをはじめようと考えて何かしらの楽譜を準備された方が、ピアノが面倒になってしまう原因の一つに譜読みが面倒くさい・そもそも譜読みができないなどの読譜に関わる問題があると思われます。譜読みができにくい原因としましてはやはり曲にもよりますが、メロディ部分(右手で弾くことが多い)の音域の広さがあると思います。最低音から最高音までの幅が広いとなりますと、譜読みに慣れておられない方ですと、ご自分がはっきりと理解できている音から順番にドレミ・・・と数えていくしかなく、これを永遠と繰り返している状況かと思います。伴奏部分に至っても(左手で弾くことが多い)同じように和音ばかりで下の音からファなどと数えてしまっていると思います。

その状況を改善するといっては大袈裟かもしれませんが、まだ譜読みに慣れておられない方、幅広い音域の音がすぐに読めない方などはまずは狭い範囲の中で音がすぐに読める状況を積み重ねていかれると良いでしょう。そのための第1ステップがCポジション・真ん中Cポジションです。このポジションだけで演奏できる曲となれば皆さんにとってはかなり易しい曲となります。あまり必要性を感じられないかもしれませんが、譜読みを楽にする方法としてご自分がきちんとその音は何であるかが把握できる音(ポイントとなる音)を増やしていくことが近道のように思われますので狭い範囲での譜読みで音に慣れていかれることをお勧めします。はじめに覚えられるのは真ん中のドですね。その次に覚えられそうな音は何の音でしょうか?私ならばト音記号の五線の下から2番目の線の上にある音でしょうか?その音はG4(ソの音です)☺️その次は?という具合にどんどんポイントとなる音を増やしていきましょう。またCポジションだけでなくGポジションやFポジションなどもありますのでそれらも試して見てください。ポジションが増えていけば自ずと広い音域の音が把握できることになりますので譜読みも楽になっていくのではないでしょうか。

少々例外的な音も出てきますが、かなりの部分で真ん中Cポジションで弾ける曲が掲載されています。どの曲も譜めくりはありません。

カンカン「オペレッタ『天国と地獄』より」 オッフェンバック
愛の夢 リスト
スランバーソング「オペラ『ヘンゼルとグレーテル』より」 フンパーディング
交響曲第1番 ブラームス
メリーウィドーワルツ「オペレッタ『メリーウィドー』より レハール
別れの曲 ショパン
ウィリアムテル序曲 ロッシーニ
エジプトの踊り「オペラ『サムスンとデリラ』より サン=サーンス
ト長調のメヌエット J.S.バッハ
びっくりシンフォニーのテーマ ハイドン
トルコ行進曲 ベートーヴェン
幻想即興曲 ショパン
婚礼の合唱「オペラ『ローエングリン』より
歌の翼に メンデルスゾーン
メロディ ルービンシュタイン


最後までお読みくださりありがとうございます☺️今回は譜読みを楽にするための方法(まだピアノをはじめて間もない方にとって)としてポジションのお話をしました。次回はピアノが面倒と感じられるまた別の原因を探って見たいと思いますのでよろしくお願いします🙇‍♀️

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