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プロジェクトマネジメント:基本の「き」

もっとも基本的で深刻なこと。

「プロジェクトマネジメント」と聴いて何を想像しますか?

「プロジェクトマネージャー」というリーダーに任せておけば何とかしてくれるもの

プロジェクト参加しているメンバーは自分に割り当てられた作業をきちんとすればよいだけ

残念ながら、このように思っているプロジェクト参加メンバーもまだまだ存在しているようです。


プロジェクト、つまり明確な目的のある期間限定の活動、これを成功裏に完了することが「プロジェクトマネジメント」です。

しかし、プロジェクトを進める中で、計画通りに全ての事が進むことは、ほぼ100%無いでしょうね。

プロジェクト計画を立てる時点では、ある想定のもと、期間や作業内容を決めますが、その後の作業進捗や時間の経過と共に変化する環境の変化、依存関係の変化などから、計画通りの作業を黙々と進めればプロジェクトとして上手くいくという想定も崩れる訳です。

刻々と変化する「プロジェクトは生き物」であり、それらを常にマネジメントする必要があるのです。


ここで、お気づきかと思いますが、このように生きたプロジェクトをマネジメントすることが「プロジェクトマネジメント」なのです。

そうなると、「プロジェクトマネジャー」という役割の人が頑張れば何とか出来るものでは無く、プロジェクトチームに参加する全員が「プロジェクトをマネジメントする」ということが必要であることも理解できることかと思います。


そして、多くのプロジェクトの成功や失敗の蓄積は、先人の知恵としてかなりの部分が体系化されているのです。

「プロジェクトマネジメント」の手法やフレームワークを活かさない手はありません。

「プロジェクトマネジャー」は、プロジェクトの計画・実行の責任者として、プロジェクト全体をどのように進めるべきか、そしてどう上手く進捗しているか、プロジェクトへ参加している人員や予算、納期、品質、リスクのなどを把握して管理します。
この先人の知恵である体系化されたフレームワーク、先進の知識・スキルを身に着け、実行できる能力を持っている方が良いに決まっていますね。
それ故に、「プロジェクトマネージャー」は対象領域でのプロジェクト経験が重視されたり、プロジェクトをマネジメントする能力を証明するための資格が存在している訳です。

特に、プロジェクトの成功のためには、プロジェクトチーム内だけでなく、プロジェクトオーナーやスポンサー、その他の利害関係者(ステークホルダー)の存在も大きく、チーム内外のステークホルダーをまとめ上げプロジェクト全体をマネジメントすることも「プロジェクトマネージャー」の重要なミッションです。


ということで、「プロジェクトマネジメント」は、プロジェクトマネージャーに任せておけば何とかしてくれるもの、ではなく、「プロジェクトに参加する全員が行うもの」であり、「プロジェクトマネージャーはプロジェクトチームメンバー全員がプロジェクトマネジメントできる環境を整備する」プロフェッショナルと捉えることができるでしょう。

以上、「プロジェクトマネジメント」の基本の「き」について書いてみました。

想像通りだった方、思っていたイメージと違うな、と思った方、色々かと思いますが、今日も読んでいただきありがとうございます。

何か少しでも気づきがありましたら幸いです。

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