タイム・ピース。
2人でいる時間だけを切り取って、その甘美に震える感覚に浸っていたいよね。少なくとも君と一緒にいる時は、そういうタイム・ピースに押し込められていたいんだ。
だってほら、人には区切られた時間ごとにカプセルの中にいるみたいなものでしょ? 仕事する時間は仕事時間カプセルにいるし、眠る時間は睡眠時間カプセルの中にいる。それらのタイム・ピースが組み合わさって1日ができている。君にも見えるでしょう? 僕たちはいつだって24時間分のnに息をしている。
今は見えていなくても、何とはなしに感じてはいたでしょう?
そしてそのタイム・ピースごとに誰かと繋がっている。
君と僕とのタイム・ピースは寸分たがわず同じカタチをしているはずだよ。カラダみたいに、ほら、重ね合うとぴったりくる。
僕たちはタイム・ピースをひとつひとつをつまみ上げ、口に含み含まれ、味わい飲み込んで消化してく。
それらはすべて僕たちの栄養源。取り込んでは成長していく。排出しては、また取り込んでいく。
僕たちは時間を喰って毎秒ごとを刻んでいく。
チックタック、チックタック。
君の胸に耳を当てると、そのことが音でわかる。
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