四行詩201〜250

自転車泥棒 手厚く看護
石崎さん家のまずいお粥
ろくろ首をこちらによこせ
はだけた浴衣のマスターピース

柏の葉 弥生時代一歩俯瞰で見ること
ベースを弾く指中曽根氏孤軍奮闘
チェダーチーズがカビてる 臭え
初鰹の季節にお汁粉飲みたいな

ええ 確かに屁はこきました
ですが誤解しないで頂きたい
これはチャリティーの一貫なんです
言ってる意味わかりますか?

アスファルトに咲いた花のように
こんな紋切型ハゲだ
もう何もかも思いつかん 助けて
適当なこと書いて水増ししとこ

工事捕まえ 彷徨う亡霊
女人堂から溢れるお
吸い付けば神リリックに乗せて
スカした茄子共 破壊の一途

形骸化した法 林道ブルク
廃棄する衝動 集めてビーサンフェチ
マチルダの大風呂敷 芥子粒の性
民族オライリー 野っ原でワニ投げ

ゴマ味噌的外れ 注意深く把握して
胡乱なベース弾き子ガエル親ガエル
アングラ最終的豚バラ400g
タタンタタン ソソンソソン

いいわあなたなんかいなくても
あたしひとりでやっていけるから
背ビレと尾ビレの大回転フルーツ
ジンライムが今日は重い

眩暈さえ抑えられない
トスカーナ、おお、私の故郷
4分33秒の(潜在的)しらべ
ウキャー猿が意外と律儀

時空間を操るみのもんた
程度の人間なら掃いて捨てるほど
いるこのもんじゃ焼き 焼けて
いるのか 神のみぞ知る世界

キャスパーをアテンドしてね
フラットにティッシュ配り損ね
白竜 見た目だけいかつい
肩甲骨脱臼したのに詩的ジャック

酢醤油の右端名倉の合図だホイ
傷を隠すこととひびを晒すこと
夜逃げのあとの濁った住居
廃墟とも言うべき塵芥の山

怒っている人を見ると
こちらも怒りが湧いてくる
笑っている人を見ると
こちらも笑みがこぼれる

24金の鞄を乞食にただであげた
その選択に後悔はない
あたし今日で人生を終えるの
この世界を道連れにして

捨て猫を屠るごま塩親父の磔刑
博す粗挽き 利き酒ルーセリアン
友のお供に 大友六兵衛 惨状
現場主義 七つ下がりの雨に参った

ポパイと仲良くなろう民主的に
おこがまシートン動物記 樹木希林
焦るな泣くな 特ダネだって撮れる
損得考えてたらメルシーの左胸

Ofです 逃げ道を探す榮の成れの果て
ドロップでマジギレを釣り師
はっちゃけることって意外に大事
創立4億年のこよみ 凡才の苦悩

インディゴから成田空港へ急騰
笹釜逢魔が時 西葛西
倫理 石油で儲けるニワトリたち
1982年は決定的な桜島大根

エプロンのせいだ すべてすべて
五輪の軍隊との破格のマチュラ
注ぎ込むことの大麦 ヘンリー
死んだ後の自由を享楽せよ

手堅くいくことの養命酒
頼みの綱を剥がしていま砂の
時とともにトド届け キッスで殺せ
イングランド茄子 BIGになる人

蓮っ葉が必ずしも歴史は女で作られる
引用しすぎの警鐘を鳴らす右巻き
落下することに夢見梅の季節
戦績は上々 点滴は凌統 イヌの気持ち

YMC3PO 革命はいつでも起こせる
高濃縮の引退宣言に涙涙涙
塀と抜群の看板娘 攫うことの塩
いつものを頼むと振り向きざまに那

エレーヌのつまみとしじまのパン
オリジナルと反覆可能性の転覆
ミスティー/赤毛の泥柳方助
元から2杯しかないんだから仕方ない

キーマンはメタフィクション差異
無駄な闇に呑まれちこうよれ 女
ロハスの罠罠の早稲田 褥の恥
情報化社会を全否定する牛たち

女性達の饗宴 フリース
緑虫信号待ちの時間は優雅
枝にシクラメン 鎌倉に2泊3日
無理難題に挑むお獅子 ハッピー!

論理的矛盾値を融解 ノルマを挟み込み
とろろ汁の怨念ミスリードしてGO
気色悪い旗ノリスケを叱咤
三階も四階もレンタルビデオ店だった火曜日

ポップソング 幻想記号通して拝聴
苦しみを逃れるために悩む鬼たち
藤田さんが今日遅れるみたいです
ヤクザと薬剤師はどんな関係?

うっひっひっひっひ 南瓜の脳髄
チェシャ猫の隠喩お決まりの手癖
神の御言葉 蘇生のマッチョイズム
ひょうきんジーンズをこねて削除

ビーターパン症候群になりたいな
鈴蘭・旅支度・恩田川
心地良いピチカートに乗せて
豪快に嘔吐するコンパニオン

規模最大級 社長の傲岸さが気に食う
足跡を読むこと。 貯金が趣味な雀
被るカブトガニ 設えてシェケナ
生物の先生は大抵カマキリに似てる

爆音が倍音に昇華しはたと消えゆ
殺し文句も出やしねぇバオバブの木
聖櫃にボコパン入れとけこのタコ野郎
存在と非存在の間で揺れ動くラクダ

巧まずしてルーラ 客体の往年メコン川
引き裂かれてあること、あるいはつねにすでに
ミスリードを誘うヒグマ 一期一会
記入漏れを発見する職業が求めるもの

灼熱から解放されたい脳科学者
本年度における脱臭効果の無気力
郵便船のお届け物 ガン無視 PSP
いかりや長介の天ぷらそこそこ人気

ロブゾンビが横浜にやってきた
爪先のそっけなさお蔵入りの野暮用
仄明るい味噌ッカス 相互転移
ゴルダミア山脈からの無重力空間

食う寝るところにカカオティー
ミソサザイ 屹度 公務執行妨害
ハイドレッドis (字義通りの意味で)スパシーヴァ
「とんてき」と平仮名で記すことの途方もない意義よ

パッションフルーツについてならいくらでも書けるんだが
→ザッツアグレート教条主義
いくえにも重ねられたゴリラ(それは、しかし…)
「この服、着やすい」を思想の域まで高めなさい!

マチエールの不在 灯った街頭の一秒
サングラス越しに覗くはアバンチュール
棘棘しい嘘 徒らに心やつれて
空虚な//を掴む権利は誰にもない

沈黙と饒舌の間隙を善人が横領する
朝霧は density に比例して思うまま
よよと泣き 宙ぶらりんでご破算
巻き貝はその名にし負う喉仏

即席ハニートラップで用心棒は狼狽
害虫は恩寵冤罪はまとめて放免
1991年のドロップボール 麺屋行くか
愛猫家が突如としてボディビルを始める

ホットなジョークでエレキにかまして
タイトなゲームはuning down
ノワズィなメンフィス 5bot フィーチャー
憶測飛ばして倫社国!

法懦とマチュピチュ 箱入らな破損
薬指の薬指による薬指のための小指
摂氏58度で引越しのバイトは大変
韜晦めいた選挙演説にガックシ

かもしれない運転のスイートスポット
のらくらな御社にハラキリ教えて
深夜に公園で爆竹を鳴らすガキに
ナーゴナーゴと寄り添う柳の木の下で

倍音に磨きをかけ逞しく成長した己を
ひとつまみの塩とともに YouTubeに晒し
下世話な小説家の筆が刃になる頃に
逃げ遅れた和尚が隙間に挟まり茶番

せわしい旦那に不審な点を看取し
密偵を雇う愚かなる妻ノニジュース
日輪が呼んでいるその先に待つものとは
白夜 ロープでくくられた自由 鉄檻

マジックインキで書かれた恋文を
返す刀で袈裟斬りに南高梅 シド
ろくなもんじゃねぇ 常闇は れと褻
残さず食べたはずなのにまだ残ってる

穢れなきchildren 後手に回る親衛隊
使えないSPが休憩時間に談笑
硬めのシャリがお好みのニワトリさん
郊外で待ち受けるは馴染みのハッシシ

輪郭は鮮明で抗体は抑圧状態
丸い火の玉もんじゃ月に篝火
鍋子ネジが囁くお前は法螺吹き
食い荒らされた畑に新たな実りを

生ぬるい海風がリュートを奏で
留置を禁ぜず 春はそこまで
君にピッタリな生首 設えて
治めるは三国手繰るは揖保の糸

摩滅したバンジョー気に入って捕獲
好きな卵にお入りヒーロー
乗ってけねーよと昼鳴く蜻蛉
薄毛の悩みにしら切る準ミス日本

イガイガのこうのとりまみえて発奮
経理のおばさんを非意味的切断
飛び疲れた長元坊 漢詩を諳んじる
易々と苦しゅうない ; という音域

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