四行詩400〜431(一旦ここまで)

消化器官は閃いて 茄子の裾を美人局
応援してベルリン 回顧録のムッシューは
お局も甚だしくJと呼ばれた獅子
首振りたがりの尻込みit was you

ダウナーなつばぜり合い橋の下で口喧嘩
媚びへつらう餓鬼どもに餅を喰らわす
恩寵を与えて期待を裏切った結果
押し黙る猿 キジムナー 融解寸前

弓を煮た男俗情ハンティング
湿地帯に潜むいいとこ取り焼売
各種揃えてヴラジミール 小鳥遊び
嘘だろ?お前寝込んだろ? 猿回し

従姉妹を能に連れて行くこと=無謀
あられもない姿のまま流産された命
陽の目を見ることのなかったお喋り
凡人に託されたルーティンを全うせよ

ウクライナからの刺客 血眼だ
田舎兄弟を袋叩きで笑かす
岩塩にしか興味のない浅田さん
親父の背を見て我が猫背矯正

去勢されたマンションが立ち並ぶ
夜昼朝の順で物事が執り行われる
ニートに物申すはニート 白昼夢
ヰタ駅のホームで黒い犬が吠える

27秒間の前転磁石にすべてを還元
軽い酔い心地が足元をすくう時
微かな耳鳴りの記憶が反芻され
役立たずのポーターが左に2歩進む

ヒスパニック系の鶯尾け回す
名古屋コーチンと螢茜と蕨に逃げろ
士農工商を手世話にかけて
愚昧なとろろ芋を斜めから一蹴

長く育った稲穂はわたしの脳髄
静いは御免関係は孤独を好む
明日また会えると信じて今日を別れ
すべての星座を膝元に乗せる夜

海を見る赤いキリン あなたは対価
破裂音のダンス摩擦熱のルンバ
こじ開けてclose your eyes 入梅
細雪/放送禁止用語/ペタペタする

コスパだけ 哲学しろ 草履虫!
黄色い鳥 見かけた時
裸足だったから写メ撮れなかった
↑かあちゃんとの最後の思い出

格安のロールシャッハ 手懐けて櫂
天才数学者は要らない 資本家の吹き溜まり
松屋へ大挙せよ勝てば官軍 ノスタルジア
雨土の命運を握ってありがとう

ラジオから聴こえてくる雑音に
私へのプレゼントが混ざっている
それは精米機 読むことの精米機
唯ひたすらに走行することを止めるな

共生した筈がを履き違えただけ
朱に交われば交配の予兆
脱皮黙れよ空白の五日間はいずこ
弾むスニーカー 僕は雲その意気やよし

目の下の傷を大事に守って刹那
横断というクリシェ愉悦と背番号
地球上の全員が今一斉に押し黙る
どこまで泳げば 岸辺が見えるのか

天才はいない 坐骨神経痛の鑑
凛としただけで 期待外れの黄色いカーディガン
一筆書きのサカナ 体幹の強さに惚れ込む
力を抜けそうしたらほら見えてくる

理詰めのシャンソン 熱くなった牡鹿
烏賊が鍛錬する時 世界を制する
悪口雑言に塗れたトラウマの魔
憑かれて窮すは醜態のオンパレード

罠を仕掛けるのは簡単難しいのは待つこと
走るのは簡単難しいのは留まること
さっぱりとしたえげつなさを好み
色彩を嫌うすべて唯の幻だと嗤う

帽子が手放せない体の一部と化している
靴下を脱いだ瞬間よそ者の気配
囲炉裏のカノン 球体は恥じらわない
鬼の手を取りさあ 踊れ 朝が来るまで

腐らせるために買ったいくつもの書物
何を欲しているのか自分でも分からない
追尾されているという風潮に舞い
花を集めては苔を濁らせる

オンタリオ湖で水泳 鳴呼楽しや
鼻を利かせれば 花鳥風月
俺の縄張りには集中力があるぜ
水色のインテルメッツォ 灰色の蝉

阿吽のひずみがイカヅチを砕く時
音速回転の鮨屋は眼を見開く
さながら一本の映画のように
光源を求めて 絶え間無く動く間

救急車が信号無視で捕まる
夜はゆっくりと息を吐く
Ony va! さえずるチキン(食肉加工済)
年下の姉がこちらを窺っている件

霊木の誇りが今でしょ!と叫ぶなら
黒いミルクはひとりでに脱税する
鳳凰が肺いっぱいに塵芥を吸い込むなら
川の最大公約数は 0.00以外にあり得ない

孫子の兵法 草鞋のバスドラム
ごねるだけごねたらポイント高過ぎ
胸膜炎の鮫が廻りながら言った
蜘蛛の網など歯牙にも掛けないと

花は椿寝転んで腰骨
悪魔の随筆を眈々と読みこなす蝶
我が辞書には不可能という言葉は
それ以前に辞書持ってなかった

セイレーンの歌声からアルトだけ抽出
宙吊りにすれば万事オーキードック
穴掘って鎮座 石の上にも三年半
盟主と知らぬまま適格者と推断

この世には誤謬しかないと翁が宣う
圧搾されたのち分配されるという事実
を受け止めた上で必要な手続き
を済ますことはストレイシープの宴

末裔は窮乏腐乱した孤独の一粒を
寄りかかっては撥ねつけ 多勢に無勢
哀訴する梔子を睨めてhallelujah
歴史観の違いが有無権益の蓋し尊し

雲母が今日も調子を上げてきている
エンジンの濃度は努めて勇猛果敢
心底まごまこしくピアソラに稲荷神
独活の大木 憤怒の中から萌え出づる

いろは歌 横恋慕 灯籠流し 密輸入
イトマキエイガラケー孫文 耳障り
厚顔無恥 赤旗 ささくれ 自然体
ハイファイ辞世の句 風俗壊乱 餅屋

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