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口は禍の元

自分は常々、反射的に(つまりよく考えずに)言葉を発してしまうことがよくある。
そしてそれが知らず知らずのうちに相手に嫌な思いをさせてしまい、時には決して小さくないトラブルを生んでしまうことがある。

まずは昨日あった話をしたい。


昨日あった話

「君は前職ではデイリーミーティングはやったことある?」
とある会議で、司会者の人から話をふられた。
自分:「はい、あります。」
司会者:「タスク管理は各メンバーがちゃんとできていた?」
自分:「各メンバーはあまりできていなかったのですが、その時のリーダーの人がとても気が回る人で、うまくフォローしてました。」

この勉強会には、今の自分のリーダーにあたる人も参加していた。

この言い方は、もしかしたら今のリーダーに対して失礼にあたるんじゃないだろうか、と瞬間頭を過った。でも言葉が先に出ており、うまくフォローしきれずにその場は終わった。

「失言だったかも知れない」
そんな思いは残っていたが、気にし過ぎだろうと思いこませることにした。


そして今日あった話である。

今日あった話

「少し残ってくれ」
定例会議のあと、現職のリーダーからそのように言われた。

「昨日の話だけど・・・・」
そういわれて、嫌な予感がした。
いゃ、正確には嫌な予感がしたのではない。嫌な予感が的中したことを確信したのだ。

「君の昨日のあの言い方は、前のリーダーに対して今のリーダー、つまりは僕は気が回らない、と言っているようにきっとみんなは感じたのではないかと思う。」
当のリーダーから直接言われてしまった。

そして、その場はこれだけでは終わらなかった。
自分の発言や態度で、ひどく相手の気持ちを下げる瞬間が最近2回ほどあったという話を聞いた。
(自分の発言や態度が、相手に対して失礼ととらえられてしまう、という類のものだ。)
これは、思い当たる節がないものもあった。

自分のことがどこまでわかっているか

元々自分にはそういうところはあった。
つまり、
ぱっと頭に浮かんだことを口走ってしまうところだ。

それがトラブルを生むこと自体、これまでなかったわけじゃない。
今回その問題がここまで表面化したのは、そのことを面と向かって伝えてくれた人がいたからに他ならない。

そういえば大学生の頃と、20代中頃でも一度言われたことがあったのを思い出した。
これははっきり言われた回数でしかないので、表面化していないところで
相手に嫌な思いをさせて、自分も損をして、ということがきっともっと山ほどあるに違いない。

普段から他人を見下すような態度を取るタイプではない。むしろ真面目な印象を与えるタイプだ。
しかし、瞬間的に相手を軽視したり(そのように受け取られるような態度を取ってしまったり)することがあった。
その要因を辿っていくと、おそらく内面に行き着くと思う。心から尊敬している相手には、そのような態度は取らないと思う。

リーダーに関する話もそうだ。
実は、心のどこかで前職のリーダーを今のリーダーより上においている自分がいた。その自覚はあった。
実際前職のリーダーはかなり出来た人で、なによりずっとよくしてもらったし無茶苦茶尊敬している。
そんな思いが今回の発言の本質的な要因ではないかと思う。

この問題は単に表面的なコミュニケーションの問題ではなく、思考の傾向が今回の問題の原因となっている。

このような指摘を頂けることに感謝

普通こんなこと教えてくれないだろう。伝える方だって相当嫌な筈だ。
こんなことを教えてくれる今のリーダーにまずは感謝したい。

相手に優劣をつけるような見方をやめる

思考の傾向、癖に問題の本質があるならそこを改めなければと思った。
それは決して容易ではない。数か月経つとまだ戻っているかもしれない。
でもその度に今回のことを思い出してまたその度に修正していくしかない。

そしてそれに加えて「余計なことは口にしない、発言には気を付ける」ということを心掛けていく必要がある。

自分はつい、相手のアイディアや考えが「違う」と思ったとき、いかに自分の考えが正しいかを説明しようとしてしまっていた。
そうではなく、相手の意見を一度受け入れるということが重要になる。そうしていくうちに、相手への敬意も伝わるし余計な発言も減る。
とにかく自分の思考と発言にはくれぐれも気を付けていく。

反省をしたのは何年振りか

正直心の底からの反省など、もう5年以上もしていなかった。
細かいミスはあってもしっかりと受け止めて反省というのはずっとやれていなかった。個々の数年の成長できていない感覚はまさにそれだ。
今回の件は、自分にとってはショックだったが成長できる機会であることは間違いない。


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