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今年触れて良かったコンテンツ2022

ご無沙汰しております。
仕事が忙しくて、活動自体はほぼ辞めてしまったのだけど、年イチのこのブログだけはちゃんと更新しようかなと思って筆を取っています。
さっそく2022年の振り返りをどうぞ。

ぼっち・ざ・ろっく!

今月最終回を迎えたばかりで、現在進行形でホットなコンテンツにつき、いの一番に取り上げたかった。
ただの日常系と侮ることなかれ、構成の秀逸さ、緻密なレイアウト、完成度の高い楽曲の数々、その随所からスタッフの熱量の高さがうかがえる、超意欲作だった。
「コミュ障陰キャがバンドに挑戦!」っていうきらら的日常系コメディがベースにあって、それはそれとして凄く面白いのだけど、並行して描かれる「内向的な人間が幸運な出会いを経て、ほんの少しずつ人間関係に身を投じていく話」っていう凄く等身大な物語を非常に共感しながら観ていた。
あと、僕も御多分に漏れず学生時代にアジカンとかバンプとかpillowsとかをよく聴いていたので、ロックバンドへの無条件的な憧れっていうのがもう魂のレベルに刻まれてるんだよなーということをしみじみ感じた。

ぼざろの曲が表現してるあの"渇き"感、というか、"焦燥"というか、「あ~昔こういう曲聴いてたな~、あとあの頃こういうこと考えてたな~」と懐かしく思い返しながら聴いていた。
ここ数年で間違いなく一番のテレビアニメシリーズだ。
あと"ぼ喜多"ね、"ぼ喜多"。

Cyberpunk: Edgerunners

ぼっち・ざ・ろっく!がここ数年で一番だと紹介したが、ぼざろを観る前はエッジランナーズの事をそう言ってた。
振り返ってみると今年はアニメの超当たり年だなぁ。
というわけでサイバーパンクですよ。
ゲームはps3版をメインストーリーの最終版までやって進行不能に陥っちゃって辞めちゃったのだけど、世界観はもう凄く好きで、楽しくプレイしていた。
で、エッジランナーズ。
10話でしかも話がどんどんドライブしていくので、ノンストップで一気見した。それくらいコンパクトかつ話がめちゃくちゃ面白かった。
トリガー印のアクションも大変良いのだけど、僕は結構"ラブロマンス"の大傑作として楽しんでいた。こう…破滅が最初からわかってる切なさを回を追うごとに胃を痛めながら観る感じ、そういうスリリングさが凄く良かった。宇多丸氏の言葉を借りるなら「最初から詰んでるモノ」っていうか。
あとやっぱり僕はずーーっと昔から吉成曜さんの絵が大好きで、吉成絵がめっちゃカッコイイレイアウトでぐりぐり動いてて、凄く良かった。

Midnight Grand Orchestra 1st LIVE『Overture』

アイマスのクレイジー・クレイジーとかでおなじみのTAKU INOUEさんのVtuber界隈での活躍といえば月ノ美兎さんの「アンチグラビティ・ガール」の作曲が印象に残っていて、去年の僕のベストコンテンツでも取り上げていた。
その後は星街すいせいさんをフィーチャリングした自身の名義での発表曲「3時12分」、星街さんの代表曲「steller steller」、Mori Calliopeさんをフィーチャリングした「Yona Yona Journey」と、次々と最高の曲ばかり発表していて「TAKU INOUEあいつ最強か!!?」と思わず語気強くツッコミを入れてしまうばかりだった。
ホロライブはあまり追いかけていないのだけど、星街すいせいさんのアーティストとしての活動はずっと気になっててよくチェックしている。
Midnight Grand Orchestraは、星街さんTAKU INOUEさんが組んだバンドだ。

バンドとして出した1曲目の「SOS」には度肝を抜かれた。サビでのボーカルによる複雑なポリリズムがめちゃくちゃ気持ちよくて、「はぁ~最高か~」となった。(語彙力)
冒頭に貼ったファーストライブ「Overture」の話。
1時間ほどのミニライブであったものの、サイバーパンクなバーチャルセットから繰り出されるTAKUさんの楽曲、星街さんの強いパフォーマンスが凄く良かった。
しかもこのセット、エフェクト、モーキャプ、カメラワーク、合成などなど、全部リアルタイムに処理してるっていうのが驚き。
unreal engineで動いてるとかってどこかで見聞きした気がするのだけど、これだけの情報をリアルタイムで動かすことってできるの!?って、一応CG業界の端っこにいる身としては驚いた。
「新鮮な体験」としては今年一番印象に残っているかもしれない。

ELDEN RING

フロムゲー初心者の僕がこんなにELDEN RINGにハマるとは思っていなかった。
徹底的に不親切でミステリアス、ゲームとしての"底"とか"限界"が上手く隠されてる作りになっているのが、最近の超絶親切なゲームに慣れた僕にとってはめちゃくちゃ新鮮で、その神秘性の虜になっていた。
誰もが言っているけど、ソウルライクとオープンワールドがこんなに親和性が高いとは思わなかった。
プレイヤーの数だけビルドや攻略法が存在するのも非常に良かった。求めていた「自由度」ってこういうロールプレイの選択肢が沢山用意されてることだよねって改めて思った。

キリンに雷が落ちてどうする 少し考える日々

オモコロのダ・ヴィンチ・恐山の作家としての名義、品田游さんが今年出したエッセイ「キリンに雷が落ちてどうする」が今年読んだ本としては個人的BESTだった。
本書はnoteに毎日上げていたエッセイを再編集したものだ。
前半のモノの章、イキモノの章は日常をちょっとシュールな角度から切り取る軽い読み物
後半のコトの章とコトバの章は、品田さんの真骨頂とも言える哲学と論理と言葉が詰まったディープな内容のエッセイ。
前半も好きだけど、僕は特に後半の筆致の凄まじさに息をまいた。
あと全体的にやっぱりユーモアのセンスが素晴らしい。
特に好きな一節を一部引用したい。
科学雑誌「ニュートン」の"無"に関する特集の中で、筑波の研究所が超低密度の空間(≒真空)を作り出す施設がある、というのを読んでの一説。

よく北関東の住人は「茨城にはなんにもないよ~」という自虐を使うが、それはある意味で真実だったのだ。茨城には、本当に純度の高い「なんにもない」がある。誇るべきだ!

キリンに雷が落ちてどうする 少し考える日々/品田游

NEEDY GIRL OVERDOSE

2000年代インターネット、昔のエロゲ感とか強烈なノスタルジーに襲われながら、かなり楽しくプレイした。
現代の配信文化とか"推し"文化への皮肉っぽいメッセージがあったりして、そういうところも考える所があってよかった。
VA-11 HALL-Aってゲームが大好きなのだけど、あのゲーム体験に手触りが似ているなーと思った。物語をワンシチュエーションで限定的にしか描かないこそ、描かれていないことへの想像力が喚起されるっていうあの感じ。

Don't Look Up

実写では今年観た映画の中でナンバーワンだった。
ブラックユーモアのキレがすさまじく、ゲラゲラ笑いながらも徐々に「あれ?でもこれ既に現実で起こり得る話では??」って笑えなくなってくる感じ。

地球外少年少女

SFとしてウェルメイドな出来で、かつ6話ってコンパクトなのでノンストップで楽しく観た。
吉田健一さんの絵が動いているのを久しぶりに観たけどやっぱり好きだなぁ。

THE FIRST SLAM DUNK

少年時代にスラムダンクを読んだ人間としては、彼ら5人っていうのはもうヒーローみたいな存在で。
公開前に炎上ムードだったけど、原作 監督:井上雄彦の名のもとに彼らがスクリーンにやってくるとなるともう観に行くしかないわけで。
結論から言うと凄く良かった。
構成が大分歪で映画として観ると、あれ?って感じではあるけど、それを補って余りあるほど映像体験が素晴らしかった。
あとOPね。
潔すぎてめちゃくちゃ笑ってしまった。the birthdayの曲と共にあいつ登場、であいつが登場…で公開前に誰もが気になってたことの答え合わせがドーン。
最高かよ。
ドルビーシネマで観れたのも良かった。というのも試合シーンを盛り上げるBGMが凄く良かったから。

iPad Pro 12.9inch , apple pencil

今年買った中でQOLが異常に上がったものがipad proとapple pencil。
まずipad版クリスタとapple pencilの性能が良すぎる。紙がもういらない。いつでもどこでも落書きとかスケッチができる。めちゃくちゃ絵を描くハードルが下がったのがまず良い
大目的としては上記だったのだけど、カフェとかに入って映画観たり、適当に情報収集したりするのにも取り回しが良すぎて最高だった。
あとプロセカ。
音ゲーはやっぱりでかい画面でやったほうが楽しい。

まとめ

今年は本当に人生のタスクが重かったので、全然積極的にコンテンツに触れられなかったなぁ。
ただ、それにしてもエッジランナーズだったりぼっち・ざ・ろっく!だったり、生涯ベストに入りうるコンテンツに出会えたのは幸運だった。
来年こそは、10個に収まらなくて迷っちゃうくらい"好き"に出会えるといいなぁ。

■追記
ブランクスペースを入れられなかった。あれも凄い好きなんだよなぁ。

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