セミと私と、7月18日
「生きた心地がしない」なんて言葉があるけど、
わたしは、苦しい時とか悲しい時とか
体調面でも精神面でも万全でないときのほうが、自分は生きているんだ、
と実感させられる気がして
そういう意味では、私はいまとても生きた心地がしている。
誰かの死はいつだって衝撃とか悲しみを伴うけど、
この1週間ほどは、会ったこともない人の死がなぜかとても苦しくて、悲しくて、
意識していないとふと涙がでて止まらなくなりそうな時間だった。
しばらくはズンと悲しみに浸っていたい気分なのに、
それでも1週間以上が経った今、少しでもその悲しみを忘れている瞬間があるときが少しずつ増えてきて、
そんな自分の矛盾に気づいてそれがまた辛くなる。
その忘れている瞬間少し気が楽になっていることは事実だけど、
でもその人の死は、この1週間は、
わたしにとって忘れたくない時間。そんな時間。
毎日通る公園の並木道には、
「夏だーー!!」と言わんばかりにセミがギャンギャン泣いていて、
生きる意味を考えていることも打ち消してしまうくらい「生」に包まれている。
もうすぐ梅雨が明けそう。
わたしは、あと少しで28になる。
セミからなんだか励まされてる気になりながら、ほんとはそんなことなくてただひたすら生きているだけなのだろうけど、
わたしも今日も生きていこうと思う。
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