河童特集
今回は河童特集をします。ちなみに写真は最近私が作った粘土作品です。
カッパ巻き、かっぱえびせん…様々なものに商品化された河童。そんな河童の知られざる世界をご紹介します。
河童は頭の皿を割られると力が無くなる様です。
河童は昔から絵画等の題材にもされあの江戸時代の葛飾北斎も河童の絵を描いています。
他にも民俗学者の柳田國男やその弟子の折口信男なども河童を愛し、柳田國男は遠野物語の中で河童に触れています。
それがこちら↓
遠野の河童は顔が赤いようだ。
或る女が子供を産んだその子供は真っ赤で口が異常に大きく手に水掻きの様なものがついた気味の悪いものだった。村人達は話し合った結果、その子供を捨てることにした。いざ村人がその子供を捨て、帰っていた時。ふと「あれを見世物にすれば金が稼げる」。村人が振り返るともとからいなかった様にその子供はおらず只々不気味に風が吹いているばかりだった。
尚、少し文を変えました。
遠野の河童は顔が赤い様ですね…。柳田はこの話に対し子供は実は人間だったのではないかと推測しています。早産により子供の形が未熟だった。そう考えるとなかなかに切ない話です。
次に利根川のネネコ河童の話です。
ネネコ河童は女性の河童で東日本河童界のリーダーでした。ネネコ河童はいつもの様に人間に悪さをしていると、その土地の殿様に捕まってしまいます。殿様に頭の皿を割られ河童として生きられなくなったネネコ河童は人間同様に生きその殿様に死ぬまで奉公した様です。
又もや哀しい話ですね…
しかし、もしかするとネネコ河童は殿様に惚れてしまったのかもしれません。飽くまで独自の解釈です。
余談ですが遠野では河童の出る川があり河童捕獲免許があれば捕獲OKです。市役所か観光署でもらえるはず。
又、遠野駅前には河童の置物が三匹います。スリムな河童です。
#河童 #妖怪 #遠野 #柳田國男