6・18新日本プロレス佐倉大会観戦記。プロレスの原点を改めて感じた興行でスター永田裕志を見た!
ザッツ・プロレス興行!佐倉の地にプロレスの原点を見た!
6月18日、友人に誘われて新日本プロレス佐倉大会を見に行ってきました。
この興行は永田裕志プロデュース。なにしろ前日の全日本プロレス大田区大会で三冠ヘビーを防衛した永田さんが青柳優馬に挑戦を受けた際に「明日の新日本プロレス佐倉大会で対戦したあとに返答してやる」と、真っ直ぐな宣伝をしていたほど。それほど気合が入っている大会なだけあって新日本の主力勢が出場している上にメインイベントでは宮原健斗、青柳優馬、青柳亮生、安齊勇馬が出場。気合が入りまくってました。そしてやってきました千葉県佐倉市民体育館。
ちなみにこの佐倉市民体育館、JR佐倉駅から歩いて20分ほどのところにありますが、周辺に商店などがあまりない住宅地にあるため、本当にぞろぞろと観客が集まってくるのがわかる。本当に長閑なところに新日本プロレスがやってきた、という感じでおおいに賑わってました。これが団体の底力!
ちなみに永田さんが執拗にこの大会の宣伝していた全日本プロレス大田区体育館大会の様子はこちらの週プロから。負けはしましたが安齊勇馬単独表紙!あれ、永田さん...
体育館内は土足禁止のため、入り口で袋をもらって靴を入れてからの入場。体育館は二階席に多少空きはありましたが、基本的には満員。いわゆるプロレスファンじゃない客層も多くいるようで、子供がうろうろしてたり地元の人達がわいわいと話していたりと和気あいあい。闘いを見るという張り詰めた空気ではなく、新日本プロレスがやってきた、なにかイベントが始まる、というような空気を醸し出してました。
最近は都内でインディ系の団体を見る事が多かったため、ガッチリその団体のファンが集まっている空間に身をおいてました。しかしお祭りに来ているような雰囲気の佐倉体育館に、「そういえばプロレスって基本そんな感じだよな~。」と思いつつ試合前の光景を眺めてました。
ちなみに場内では永田さんグッズも発売中。着用例が完璧な永田さんマスク、永田さんスリッパなど売ってましたが試合後に売店寄ったらそこらへん売り切れてました。残念!
そして、試合が始まると大盛りあがり。基本的に多人数タッグの多いマッチメイクで全8試合。客層に合わせて予備知識が必要なストーリー展開、裏切りなどは特になく、シンプルでわかりやすい、盛り上げるような試合を選手たちが心がけていたように思います。というわけでメインまでの試合を写真で振り返っていこうと思います。
とにかくデカかったポルチン・オレッグとオスカー・ロイベ。ド迫力のぶつかり合いが新日本で見れました。二人とも規格外!着実にキャリアを重ねていけばメインイベンター確実のデカさでした。
我らがオーカーン様!貫禄すら感じるこの姿。キャラクターもしっかりと浸透し、のびのびとヒールファイトを繰り広げてました。
そしてどことなく場外乱闘多めだったこの大会。選手たちも意識的に観客席になだれ込み、楽しそうに逃げる観客たち。体育館のプロレスといえば場外乱闘。楽しかった!
とにかく全体的に明るく楽しいプロレスリングが展開されてました。細かいことは気にしない!声出しOKだったこともあり、観客もワイワイ言いながら楽しんでいたようでした。
シーンとなる時間もあまりなく、適度にユルい空気も流れつつでもちゃんと盛り上がるところでは盛り上がっているし、選手への声援、軽いヤジもありつつちょうどよい空気のままメインイベントに。いよいよ主役、永田裕志が登場します。
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こちらは武藤敬司引退興行、東京ドーム大会入のブルーレイ。感動でした!
メインは大盛りあがり!そして永田裕志が締め!大団円の佐倉大会!
そして始まったメインイベント。棚橋弘至&永田裕志&小島聡&マスター・ワト組vs宮原健斗&青柳優馬&青柳亮生&安齊勇馬の8人タッグマッチ。
棚橋弘至が入場したときはもちろん盛り上がりましたが、今日の主役、永田裕志が入場したときは大歓声。昨日の全日本大田区の倍は声援があったんじゃないでしょうか。とにかく大歓迎っぷりが際立ってました。
そんな永田ホームの空気のまま試合開始。しかしそんな空気を変えにかかったのが宮原健斗。とにかく全日本でもそうですがコーナーに控えていても常になんか喋ってる宮原。そして自分の出番になって棚橋とのマッチアップになったとたんに自分へのコールを要求。何度か棚橋コールにかき消されますが、めげずに何度も自分へのコールを要求し続ける。すると会場の空気もさらに温まっていき、めくるめくコール合戦となっていき、永田が登場するとさらに煽る宮原。するとそれに反撃するように会場中から大・永田コールに。セミまでともさらに一弾ギアが上がったようなテンションで観客が盛り上がっていきました。そんな宮原への私の感想ツイートがこちらです。
ある意味自分を犠牲にして会場を盛り上げた宮原健斗。全日本プロレスのエースながらもこのような「負け役」ができるところが宮原の凄いところだと思い知らされました。試合はそれまで出番少なめだった永田が青柳亮生をバックドロップホールドで抑え込んでカウント3。主役の永田が勝利する大団円で新日本プロレス佐倉大会は幕を閉じました。最後は勝利チーム四人揃ってゼア!
この日の観客発表は1700人。特にサプライズも無い(全日本勢の参戦はあり、実際全日本ファンも駆けつけていたのは声援から分かりましたが)普段着の興行でこれだけの動員をするのはさすが新日本プロレス。改めて底力を感じました。もちろんそこには永田の功績もありますが、オカダ、内藤、棚橋らのスターを抱え、小細工なしに盛り上げることができる新日本プロレスの分厚さを感じる興行でした。
新日本勢に加えて宮原の技量にも舌を巻きました。そして試合後に永田と丁々発止のやりとりをした青柳優馬の度胸と掴みの強さ。もちろん4人とも試合もしっかりと魅せてくれましたし、全日本プロレスの力量もしっかりと感じることが出来ました。
そして、個人的にはこの興行にプロレスの基本、根っこの部分を見たように思いました。最近はAll Togetherなどの団体対抗戦などもあり、ファン同士が色々とギスギスしたり、団体同士の政治的なものを見ることも多くありました。それだけにこの日のようなシンプルに観客を楽しませる興行を見れて、興行としてのプロレスを見つめることができたのがこの日の大きな収穫でした。
7月になると都内会場のビッグイベントが多く開催されますが、この日のような「ザッツ地方興行」のような大会もまた足を運びたい。そんな気分にしてくれた新日本プロレス佐倉大会でした。ゼアッ!
プロレスラー=旅芸人と自己規定するTAJIRI選手の一冊。プロレスから世界が見える一冊です。
世界を股にかけたディック東郷のプロレス道中。本当にいろんなプロレスがあることがわかります。日本は狭い!