見出し画像

なんでも連帯責任にする先生が嫌だった

不登校の父をやっている「こうだ」が、不登校の親・子の話をじっくり聞いていく連載の第5回です。
今回は、当会のスマキャンや子ども会に参加してくれているY君に話を聞きました。
気づけば3時間半も話をして、楽しい時間でした。
その一部を記事にしました。

■ 今回話を聞いた方
Yさん(小6男子)
・小学3年生ごろから不登校
・当会のスマキャンや子ども会によく参加してくれています。最初は緊張しながら様子見していましたが、気を許せる環境と人だと判断してくれたのか、今では最高の笑顔で過ごしてくれています。
・無邪気で話好きの子ですが、時折、妙に達観した発言をするのが面白い子です。

Yくんの話を聞けるのは今しかないんじゃないかと思って

こうだ:
今日はありがとう!
ポテチとコーラ用意したから、3人(おとかわ会 代表のともみ、Yくん、私)で、たっぷりと語らおう。

なぜ今回Yくんに話を聞いてみようと思ったかというと、一言でいえば直観です。

Yくんも小6ということで、これからの3,4年で急成長をすると思います。(知らんけど)
Yくんはとてもいろんなことを感じやすくて、考えているんだろうな、と普段見てて思います。
それだけいろんなことを吸収し、悩んで、これから成長していくのだろうな、と思うと、
今のYくんの話を聞けるのは今しかないんじゃないかなと。

Yくん:
うん。たしかに、そうかも。
知らんけどって何(笑)。

こうだ:
まぁ人のことは良く分からないからね。適当に言ってます。
そんなわけで、今日はよろしくね。

Yくん:
おっけー!

なんでも連帯責任にする先生が嫌だった

こうだ:
で、じゃあ何を話すかというと、Yくんが今まで感じたこと、考えたことを、根掘り葉掘り聞きたいなと。
とりあえずテーマとしては、「今までの人生で嫌だったことTOP5」とかにしよう。

Yくん:
そんなん、いっぱいあるよ。5個に絞れないわ。ほんとに嫌なことばっかりだったもん。
まず今まで当たった先生がひどくて。
学校には沢山先生居るのにさ、中でも最悪な先生に、見事にブチ当たり続けたのよ。

思えば幼稚園の時からそうだった。
年中の時にはじめて最悪な先生に当たって、それからほとんど酷かった。
小2の時だけは、少し平和だったかな。

こうだ:
へぇ、最初が年中の先生だったんだ。
よく覚えてるね。
よっぽど嫌だったんだろうね。

Yくん:
そう。

小1の時は、なんでも連帯責任にする先生が担任になって、本当に嫌だった。
同じ幼稚園から、その小学校に行くのは自分だけだったから、すごく不安だったのよ。
そんな不安な中で、教室の雰囲気が最悪で。本当にきつかった。
誰かが何かやらかしたら、全員怒られるみたいな。
僕は怒られるようなことあまりしなかったけど、いつ怒られるか分からない緊張感が耐えられなかった

こうだ:
あー、それは嫌だね。未だに居るんだねそういう先生。

Yくん:
いるんだよ。
悪いことしたら廊下に立たせるヤツとかもいるからね。
今の時代に。
何なんコイツと思って。

こうだ:
マジか・・・!
何だろ、俺の子ども時代ですら流石に廊下に立たせる先生なんて居なかったよ。

Yくん:
異常なんだよ僕の学校。

黒板使って勉強教えてくれるのが嬉しい

こうだ:
今はたまに学校行ってるんだっけ?

Yくん:
うん。
行けるときは、頑張って支援級の教室に通ってる。

でも嫌なのが、勉強を教えてくれないんだよね。
僕が学校に行くのはさ、勉強したいから行ってるのよ。
でもたぶん僕は勉強したくない人だと思われてる。
そこがかみ合わないんだよね。

こうだ:
ほえ~。先生にそれ言ってみた?

Yくん:
全然言える雰囲気じゃなくて、言えなかった。
支援級の先生が忙しすぎて、まず話しかけづらいというのもあるし、
他の子も居る中で自分だけ要望を伝えるのも、やりづらいというのもある。
だから、結局ルービックキューブとかやってる。

こうだ:
なるほど、そうなんだね。

Yくん:
でもたまに別の先生が来てくれて、黒板使って勉強を教えてくれるんだよね。
あの先生は本当に良い先生!
黒板使って、勉強を教えてくれる機会が少ないから、すごく嬉しい。

こうだ:
そうなんだね。
すごく考えさせられるな。ありがとう。
特別支援教育は本当に課題が沢山あると思っていて、どうして行けば良いか、俺も考えたいなぁ。
貴重な話だ。

自分は自分なのにさ

Yくん:
あと、嫌だったのが、通級してた通常級の先生が、時間割の変更を教えてくれないことかな。
仕方がないから友達に聞いたり、周りの状況を見ながら判断するんだけど、何で教えてくれないんだろうと思って。
ただでさえ毎回行けているわけではないから、行くときには心臓バクバクなんだよ。
恥ずかしい思いもしたくないし、もっと事前に準備できたらと思う。

こうだ:
それは本当にそうだね。
不安が強くあると、しんどいよね。
でも、準備すればある程度解消できるのにね。

Yくん:
まだまだあるよ。
体育で、鉄棒とかやるんだけどさ。
先生が、「できるやつ前に出てこい」って言って、見本を見せて、
「こいつらができるから、みんなも見習え」みたいなこと言うのが、すごく嫌だ。

こうだ:
あー!分かる!
比較されて劣等感を刺激されるのは、ほんとうに鬱陶しいよな。

Yくん:
しかも、「これが出来たら成績上げますよー」とかいうわけよ。
何なん、と思って。
評価、評価ばっかりでさ。
あの子ができるなら君もできる、みたいな。
自分は自分なのにさ。

こうだ:
うわぁ、それも嫌だね。
そういう一種の脅しを使って、管理しようとするのも、俺は嫌いだなぁ。

いや、良いねYくん。どんどん出てくるね。
今ちょっとポテチ取ってくるから、休憩して続きをやろう。

(つづく)

■ 大人たちから変わろうの会について
私たち、大人たちから変わろうの会は、不登校や学校への行き渋りのお子さんを持つ親たちの会です。
千葉県我孫子市を中心に活動をしています。

・ホームページ
https://otokawakai.amebaownd.com/
活動内容

・Instagram
OTOKAWAKAI

■ インタビュイー募集
不登校の親・子、およびその経験者で、お話を聞かせていただける方を募集しています。
こちらの問合せフォームからご連絡いただけると幸いです。

■ 支援について
下記ページにて、月額での継続寄付を募集しております。
Congrant 寄付受付ページ

頂いた売上金は、お茶っこ会(茶話会)およびスマキャン(居場所づくり企画)の場所代や、講演会・勉強会の講師謝礼など、会の活動に大切に活用させていただきます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?