見出し画像

変化するコロナ禍の遠隔介護で知るイチローさん(父88歳)とテルコさん(母89歳)とわたしの2022

新しい年は、イチローさん(父88歳)とテルコさん(母89歳)と共に過ごそうと決めていました。それは、あと、何回一緒にお正月を迎えられるか、、、、を感じたから(意外に長いかも(笑))。

テルコさんは一緒にお雑煮を食べれる状態ではもうないです。緩やかに認知症は進み、カラダも不自由化も進んではいますが、ありがたいことに緩やかに、です。

イチローさんは、施設からお正月は家に帰れる許可が出ました。「今、流行りの二拠点生活じゃあ」と嬉しそう。

考えてれば、一昨年は両親と初詣に行け、昨年はテルコさんは施設に、イチローさんが高齢者鬱で寝床を出れませんでした。そう思うと、この3年の変化からたどり着いた今年のしあわせは、味わい尽くしたいなあ、と思ったのです。

わたしは、12月31日から「行方不明、探さないでください(^^♪」を決め込み、SNSを切って家族と過ごしています。

画像1

元旦の朝「明けましておめでとうございます」とイチローさんに言うと「そんなにめでてえもんじゃねえわぁ」とちょいと不機嫌。あれ~~??と思って近付くと、少しおしっこの匂いが。間に合わなかったんだな、おしっこ。トイレもおしっこだらけ。濡れて寒く無かったかな、とお布団や毛布を点検。3年前だと、「イチローさんが!?」とショックを受けたりしていましたが、今はわたしの買ったピンクのパンツを履いていたことの方が嬉しくて「あらあら」とほほ笑む。

画像2

元旦に会いに行ったテルコさんは、緩やかにすすむ認知症やカラダも不自由化はあるのですが、同じ施設で逢瀬を重ねるイチローさんとのなんとな~くコミュニケーションができていて、「おとうさん 気をつけられよ~」を繰り返します。私にも「おとうさん 気をつけられよ~」ですが(笑)

画像3

テルコさんが認知症になってもその天性?のコミュニケーション能力から「ありがとう」と施設のスタッフの方々には言えるのが、イチローさんも驚いたテルコさんの能力。「お母さんは、ありがとうとか言えるから施設の人に大事にされとんじゃ、わしも見習おうと、やっと最近ありがとう、言えるようになったんよ」

とちょいと恥ずかしそうに話す横顔。脳裏に忘れないように写しておこう。

イチロー作の昔のテルコさんの写真を使ったテルココラージュも中々上手になってきました。ちょっと怖いけど(笑

画像4


こんな日が来るとは家族の誰も思ってなかったけど、毎日食べたものでカラダができるように、毎日やったことが、明日になる。

そんなことを教えてくれているイチローさんとテルコさんとの新しい年のスタートは、私のカラダとココロにしあわせを吹き込んでくれました。

画像5


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?