金曜日の夜は、メロンクリームソーダに会いたい
ストローで、まずひとくち。
メロンみたいな甘い香りが
その泡の刺激と一緒にのぼってくる。
口から鼻腔を抜けて頭の奥まで。
ほんのり溶け始めたバニラアイスクリームと
メロンソーダの境目をスプーンでひとくちパクリ。
爽やかなしゅわしゅわとクリームの丸みが
混じりあう。
少しずつ混ざっていく、
メロンとクリームの
ミルクセーキのような味にうっとりする。
さくらんぼの赤は
いろどりかと思いきや。
最後にはメロンソーダミルクになった
その甘さに、
ほんのりと甘酸っぱさを残していく。
こんなにずっと大好きなのに、
彼女はどこにいったのか。
あのお店で彼女を見かけることはない。
メロンソーダだけでは足りない。
バニラアイスクリームをたしてもまだ足りない。
さくらんぼがないと足りない。
彼女はどこへいったのか。
バースデーケーキよりも
私の本命。
また彼女に会えますように。
資生堂パーラーの前身
「ソーダファウンテン」が発祥?
アメリカ文化+日本独自をプラスした
歴史ある飲みもの