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光芒

長時間の運転に疲れて
人がいないであろう港に立ち寄る

美しい夕時の海

2台ほど車がとまっているが、
人の影はどこにもない

静かな波の音だけが
私によりそっていた

炭酸水をあけて
砂浜をみおろす芝生に座る

風が走る波の向こう

雲間から射す光が
海へと降りそそいでいた

穏やかに
この場所の時が流れていく

こんな時間を愛しく思う