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ヨーロッパに関する本のレビュー集

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ヨーロッパの自然や文化に関する本のレビュー集です。すべて、私、弟切千隼が読んで書いたものです。
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#フランス

フランス妖精民話集 (現代教養文庫)

フランス妖精民話集 (現代教養文庫)  フランスの民話を集めた本です。妖精などの超自然的存…

弟切千隼
3週間前
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フランス田園伝説集

フランス田園伝説集  フランス中部のベリー地方に伝わる民話や伝説を集めた本です。  薄い…

弟切千隼
7か月前
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妖精の世界

妖精の世界  フランスの妖精学の大家、フロリス・ドラットル氏の著作です。  主に、英国の…

弟切千隼
10か月前
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アーサー王伝説 (「知の再発見」双書)

アーサー王伝説 (「知の再発見」双書)  ヨーロッパのアーサー王伝説について、解説した本で…

弟切千隼
11か月前
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西洋中世奇譚集成皇帝の閑暇 (講談社学術文庫 1884)

西洋中世奇譚集成皇帝の閑暇 (講談社学術文庫 1884)  中世のヨーロッパで流布されていた、奇…

弟切千隼
1年前
5

フランス王室一〇〇〇年史 (ビジュアル選書)

フランス王室一〇〇〇年史 (ビジュアル選書)  フランス王室の歴史について、解説した本です…

弟切千隼
1年前
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香水―ある人殺しの物語

香水―ある人殺しの物語  十八世紀、大革命前のフランスを舞台にした小説です。  とはいえ、華やかな宮廷ロマンではありません。  けれども、宮廷ロマン以上に、わくわく、どきどき、面白いです。  奇譚【きたん】という言葉がぴったりの、奇想天外な物語です。  主人公は、一般庶民です。それも、捨て子の出身です。当時の底辺階層といえるでしょう。  普通なら、一生、底辺をはいずるようにして生きるはずですが……彼には、とてつもない能力がありました。  イヌ並みに、嗅覚が

世界の犬の民話

世界の犬の民話  題名のとおり、世界の犬の民話を集めた本です。  ざっと、96話ほども載…

弟切千隼
1年前
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チーズ図鑑

チーズ図鑑  日本語で読めるチーズの図鑑としては、二〇一一年の時点では、最高のものではな…

弟切千隼
1年前
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世界の魔女と幽霊 (世界民間文芸叢書 (別巻))

世界の魔女と幽霊 (世界民間文芸叢書 (別巻))  世界各国の、魔女や幽霊にまつわる話を集めた…

弟切千隼
1年前
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花の幻想

花の幻想  題名どおり、花の幻想譚です。ファンタジー小説といえますね。  フランス語か…

弟切千隼
1年前
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神の植物・神の動物―J.K.ユイスマンス『大伽藍』より

神の植物・神の動物―J.K.ユイスマンス『大伽藍』より  これは、評価が分かれる本ですね。 …

弟切千隼
1年前
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世界の妖怪たち (世界民間文芸叢書 (別巻))

世界の妖怪たち (世界民間文芸叢書 (別巻))  日本以外の、各国の妖怪の話を紹介した本です。…

弟切千隼
1年前
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フローラの十二か月―植物・祝祭・物語

フローラの十二か月―植物・祝祭・物語  題名からは、何の本なのか、想像しにくいですね。  ごく大ざっぱに言えば、この本は、フランスの伝統文化について書かれた本です。  フローラとは、ローマ神話に登場する花の女神の名です。生物学の用語に取り入れられて、「植物相」という意味でも使われます。  ヨーロッパ文学の世界では、植物全体の比喩として、よく使われます。  どこの国でも、伝統的な文化には、その地域の植物が、深く関わっています。  この本は、フランスの伝統文化につ