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【香りと生きる①】お茶を嗅覚で嗜む/MARIAGE FRERES 朝霧のお茶

家で過ごす時間が増えて、キャンドルやお香が好きになった。寝る前に少しだけゆったりしたい時、もうひと頑張り作業したい時、香りで気分の切り替えをつくる。香りは私にとって、紅茶やコーヒーと近くて、過ごす時間に寄り添い、少しだけ気分を彩る、そんなさりげないけれど、なくてはならない存在な気がする。

いただきものだったり、自分で買ったものだったり、あまり好き嫌いせずに色々な香りを楽しんでみると、なんとなくだけれど、こういう気分のとき、こんな種類の香りがぴったりだな、というのがわかってきてとても面白い。もっと自分の好きな香りを知りたいと思い、ひとつひとつの香りを深く記録していこうと思う。


MARIAGE FRERES お茶の香りのお香

第1回は、大好きな紅茶ブランド「MARIAGE FRERES」のお香。つい最近までMARIAGE FRERESにお香があることを知らなかった。新宿のサロン ド テにお茶を飲みに行ったとき、席を待っている間にたまたま発見したのだった。店員さんに聞くと、どうやらこんなに種類が揃っているのは珍しいらしく、ほとんど全種類から選ぶことができた。

全て香りを試したあとに、私は「THÉ SOUS LES NUAGES(テ スレ ニュアージュ)朝霧のお茶」という香りを選んだ。

香りの紹介

お香って、スモーキーというか香ばしいというか、ワンルームで焚くと1日中、洋服までもお香の香りになることが多くて、もともとあまり得意ではなかった。だけどMFのお香はどれも、優しい香りをしていて、使いやすいと思う。良い意味であまりお香らしくない香りが多いイメージ。そのなかでも朝霧は、まさしく早朝に少しだけ降り注ぐ日光のような香りがする。

公式でも成分の詳細は公開されていない。説明文は以下となっている。

早朝、まだ霧に包まれた茶畑に、朝一番でさしこむ日の光。お茶の花と新芽が目を覚まし、かぐわしい香りが、朝つゆとともに放たれる。はるか異国の地の記憶と様々な木々の芳香を調合したお香は、マリアージュ フレールが求める壮大なお茶の世界への旅を表しています。

詩的な香りの説明がぴったりくるような、そんな複雑だけどピュアな香りだった。

使いたいシーン

最近、深夜の気分と早朝の気分はとても似ていると思う。このお香、朝霧というくらいなので、もちろん朝にぴったりなんだけど、私は深夜に焚くことが多い。深夜だともう少しぽったりした香りを好む人もいると思うけれど、お酒を飲まずに明日の仕事に備えて部屋を薄暗くしてゆったり過ごす、くらいであればこれくらい優しい香りがいいと思った。D'ORSAYのキャンドル「0:30 En bas de chez toi あなたのアパートの前」に少し近い感覚の香りかな、と思った。一人の夜が淋しさから、清々しさに変わっていくような、綺麗な香りだと思う。

最後に

今回初めて書いてみて、香りを深堀ることの難しさを感じた。また嗅覚で感じたことを言語化することはあまりないので、面白い感覚だった。またいい香りにであって、記録を残していきたいと思う。

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