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私のリフレッシュスポットで再会した絵本の話と私の考えている仕事の話

昨日は久しぶりに子どもたちが帰ってくるまで、自分のために時間が使える日だったので、久しぶりに”こども本の森 神戸”へ遊びに行ってきました。

平日だったので、人もまばらでゆっくり見るには最適な環境でした。

何度か訪れてはいたものの、建物自体に心を奪われたり、子どもを連れていて自分が見るどころではなかったり、本の多さに興奮して飾ってある本をくまなく目で追うだけで1時間半があっという間に過ぎていました。

でも今日は心穏やかに自分の心惹かれる本を手に取り、本を読むことにとても集中できた1時間半でした。

今回も心惹かれる本に何冊も出逢い、懐かしい本たちと再会もできました。

今日は再会した本の中の1冊を紹介します。

この本は2000年に発売された本です。

発売された当時TVなどでもよく紹介されていたように記憶しています。TVでなんだかいい本を紹介していたということで、母が買ってくれた本でした。

当時小学6年生だった私はすでに看護師になりたいと考えていたため、命がテーマの本に興味があり、すぐに読み感動し涙したことも記憶にあります。

でも今日何十年ぶりかに読み返し、こんなに大切な内容を忘れていたんだなと記憶の不確かさを実感しました。

本の分類は写真絵本です。おばあさんの飼い猫からの目線で見る、おばさんや家族の写真と共に、余命一年のおばさんの覚悟と生き様、そして旅立ちの時までを丁寧にとても優しくわかりやすく描かれています。そのためこどもが初めて「死」に向き合う本としても推されている本です。

ですが、子ども以上にこの本は大人こそ「死」に向き合うために必要な1冊だと感じました。「死」と向き合うことは本人も支える周りも並大抵の覚悟ではできないものです。

看護師という仕事をしてきて「死」と対面する患者さんや支える家族さんを見てきて、看護学生時代に同居していた祖父を見送り、今年は父も見送ってきたことで「死」というものに向き合うことは親しい間柄だからこそ、割り切れず目を背け逃げたくなります。
だって怖いですよね。大切な人がこの世から居なくなり、2度と触れ会えない、声も聞けえなくなってしまう寂しさなんて想像しても想像できないことでした。

人間に平等に100%訪れることは「生まれたら死ぬ」ということです。

でも最近より思うようになったのは死んだらそこで終わりではないということです。その人を思い出す人がいる限り、その人がこの世に居たことが消えることはありません。

記憶に残る自分がどうありたいか、大切な人とのどんなことを記憶に残したいかといえば、やはり楽しいことや幸せだったときのことをたくさん残したいはずです。それを残すためには何が必要かといえば、大切な人とのコミュニケーションの時間です。

この本の中でもおばあさんが家族一人一人としっかりコミュニケーションを取り、介護を主にしていた姪御さんへの感謝の言葉や、姪御さんから他の家族へ「別れを惜しんでばかりではだめよ。安心しておばあさんが旅立てるように頑張らなくちゃ」と家族みんなの目線が同じ方向を向くような声掛けもありました。

どんなことを考え思い過ごしたのか、感謝の気持ちや願いを心に秘めておくだけではなく互いに伝え合えたか、それがあるかないかで大切な人がこの世から居なくなった後に残された人々の心は違います。

絵本の主人公のように別れの準備期間があれば、徐々にコミュニケーショを取る時間も意識をすればとっていけるかもしれませんが、現実は突然の別れももちろんあります。その時にあの時に伝えておけば、聞いておけばよかったは1番どうしようもないことです。

楽しかった幸せだった時間もたくさんあったはずなのに、後悔だけで心を支配される家族が一つでも減ればいいと思い、普段から思いを言葉にして届ける大切さを発信したり、いきなり毎日が難しいなら、誕生日や記念日、クリスマスなどのイベントの時に贈り物の一つに絵本にメッセージを載せて大切な人とコミュニケーショのをしっかり取って欲しいと思い、絵本セレクトという形で応援しています。

今日この本と再会したことで「死」は始まりの終わりであると同時に、終わりの始まりである。その時、旅立つ人も見送る人も少しでも心穏やかな別れになるようにサポートしたいと思えた時間でした。

大切な人と普段からいつが最後になるなんて分からないからこそ、コミュニケーションをしっかり取ってくださいね。

必要ならいつでもサポートしますのでお声かけください!
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

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