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舞台感想 ミュージカル ファントム まあやにぞっこん!

先日、梅田芸術劇場で行われたミュージカル「ファントム」を観てまいりました。
チケットが三階のB席でちょっとがっかりしていたのですが、歌声や世界観に飲み込まれて大満足の観劇となりました。

宝塚のファントムとは少し演出が違います。
開演前から演者が舞台に登場して客席をいじったりする演出って、最近のミュージカルや舞台作品では多くなっていますね。
そうして、客席がパリの街やオペラ座であるかのように始まります。

私が観た日の配役は
エリック 城田 優
クリスティーヌ 真彩希帆
シャンドン伯爵 大野拓朗
カルロッタ 皆本麻帆
アラン ショレ 加治将樹
キャリエール 岡田浩暉

城田さんのファントムは、少年の心を持ったまま母への思慕が狂気となって彼をしばりつけているようです。
駄々っ子と残酷な男の顔が交互に見えるような不安定さに、どこか得体のしれないファントムの恐ろしさがじわじわと迫ってきます。
それでいて彼の切ない心の内を感じるとその哀しさが胸に迫りました。
恐ろしくて切ない、そんなファントムを体現されていました。

カルロッタとアラン ショレの夫婦は、コミカルなんですよね。
笑いをとるような設定で、楽しいです。
でも、歌いだすと本格派。
あの嫌な声はファントムが嫌がるのも納得ですし、まあ憎たらしい。

そして、伯爵はかっこいい! お金持ちでこんなにかっこいい伯爵に愛を告白されても簡単には落ちないんだから、クリスティーヌは本当に純粋なんですね。真実の愛を追い求めているのね。

そして、やはりエリックとキャリエールのデュエットはうるっときますよね。感動的です。
でも、私の入り込み方の違いかしら? 宝塚の時のように、嗚咽しながらの号泣とまではいきませんでした。

でもなんといっても、まあやのクリスティーヌでしょう。

宝塚の時より少しだけ大人びて見えました。
素朴で可憐で純真で、でも大人の女の顔がちょっぴり見えたんです。

まあやが登場して、歌いだしたら……
久しぶりにリアル鳥肌。
私の体をぞわぞわっとさせるあの歌声は、一体なんなのでしょう。
宝塚時代も素晴らしいと思ったけれど、一層パワーアップして、感情豊かになっていて、もう、ぶっ倒れそうです。
まさに、天使の歌声。

宝塚版では希和ちゃんが演じていたエリックの母親役も、こちらの演出ではまあやが演じるので、また違った顔が見られるんですよ。
恋人の裏切りに苦しみ、狂気をまとい、母になっていく姿。
その苦悩をダンスで表現するまあやの姿は、クリスティーヌとは別人です。
まあや、ダンスも一層上手くなっている。
どこまで、向上していくのだろう。この、天使は……

私の目には、まあやだけが別格の歌声を奏でていて、周りがキャストがそれにひっぱられているのではないかと思えたほどです。

本当に素晴らしかった。
どの曲も、どの表現も全部好き。

ところでこの公演、一階前方席の方は、たまらないだろうなあ~と思います。
だって、演者が通路を舞台の一部のように使ってうろうろするのだもの。
きっとあの辺に座れたらワクワクするだろうなあ~
いいなあ~

でも、まあやの歌声は3階まで響き渡り、クリスティーヌの感情が天井まで渦巻いていたのでございます。

主役はファントム
でも、とにかく私的には
まあやに釘付け。
まあや、あっぱれ! お見事!

急遽、全公演まあやが演じることになったので、ハードな公演だと思います。でも、カーテンコールでは元気モリモリなポーズをしていましたから、まあやならやり遂げるでしょう。

良席でないのに、最高に満足できたこと。
久々に歌声で鳥肌がたったこと。
まあやを観ているだけで元気が出ること。
まあや、やっぱり好きだな~

と思いながら、座席に置かれていた公演チラシを観ていて、まあやのファンクラブの案内が入っているのに気づきました。
あ、私、入っていない……

即、入会しました。

うん、私は真彩希帆が好きだぞ~
応援するぞ~

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宝塚歌劇以外の舞台、映画感想まとめ|おとぼけ男爵 (note.com)

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