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ミュシャ展 マルチ・アーティストの先駆者

美術館「えき」KYOTOで行われているミュシャ展に行ってまいりました。

最近の美術館は、撮影OKというのが多くて、なんだか時代の流れを感じます。一般人のSNSやブログで紹介されることが一種の広告になっているのかな?と感じます。
私は美術館に足を運ぶのが好きだから、私の記事を読んで会場に足を運んでみようと思って下さる方がいれば嬉しいなあって思います。
だから、撮った画像を掲載してご紹介してみますね。

画家なんて仕事は、パトロンがお金を出してくれなくっちゃ収入がないものなんですね。ミュシャもパトロンがいなくなってしまって、挿絵作家として収入を得ていたようです。
雑誌や書籍の挿絵が色々展示されていました。

女性が動き出しそうで、人のざわめきが聞こえる気がしました。
サラ・ベルナール50歳のお誕生日会のメニュー表
さすが、大女優のお誕生会ですね。

無名だったミュシャは、サラ・ベルナールの演劇ポスターで注目を浴びます。
こんなに巨大なポスターだったとは知らなくて、圧倒されます。
2メートルくらいあるので、等身大ポスターと言う感じでしょうか。

ポスターは「椿姫」「ロレンザッチオ」「サマリアの女」「メディア」「トスカ」「ハムレット」とあるので、壮観です。
これを見るだけでも、この展示会に行く値打ちはありますよ。

そして、紙幣や切手などのデザインもされています。多彩ですね。

チェコスロヴァキアのコルナ紙幣、郵便切手とデザイン画

面白いのは、工業デザイナーのような仕事もされていること。
ビスケットや香水などのパッケージデザインなどもされています。

このパッケージに入ったビスケットなら現代でも絶対売れそう。

さしてプロダクトデザインもいろいろあります。
チラシにもなっている装飾皿二種も必見です。

ビザンティン風の頭部 ブルネット
ビザンティン風の頭部 ブロンド

そして、学生時代に色々書いていたノートや、初恋の人の頭文字をデザインしたものが展示されています。
有名な画家としてしか知らなかったミュシャという人物が、人間として身近に感じられます。

初恋の人ユリンカの頭文字Jをデザインした図案

そして、ミュシャの素描や油彩などオリジナル作品も展示されています。
ミュシャという画家が、この絵の前に座って筆を入れていたのだなって思いながら見ると、時を越えて同じ空気を吸っているような不思議な気持ちになります。

「鏡を持つ少女」額縁もミュシャデザインのオリジナル。おしゃれですね。

全169点の展示は、それほど混んでいませんでしたので、ゆっくり見ることができました。
なかなか見ごたえのある展示会でおすすめです。

3月26日まで開催しているので、足を運んでみられてはいかがでしょうか。

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