EVA考察殴り書き【ネタバレ有】

エヴァンゲリオンを理解するための殴り書きです。
読み物としてではなく、脳内整理するためのメモに近いものなので自身の考察の足しにするなり何なりお任せしますが読み応えがあるものではありません。
この考察のヒントになるものを募集してますので何か共有できる情報があればTwitterのリプ以外の手段で教えてくれると幸いです。

エヴァと匂いに関する考察

【エヴァ登場人物を五感のメタファーとして当て嵌める】


五感(ごかん)とは、動物やヒトが外界を感知するための多種類の感覚機能のうち、古来の分類による5種類、すなわち視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚をさす。

レイ→触覚
触れて感情/情報を得ていく
他者との触れ合い
触れることでのコミュニケーションの理解
農業体験(土や水や野菜、自然に触れる)
温度を感じるのも触覚(ポカポカ)

アスカ→視覚
目撃したものが自身に与えた影響
母親の姿/シンジの容姿/幼いシンジ(家族)
変わらない自分の見た目
目に埋め込まれた制御棒(名前忘れた)
監視者として

カヲル→聴覚
音楽
音で他者を理解する
無音の中で生まれた存在であるということ

マリ→嗅覚
分かりやすく匂いのことに触れている
この考察のメイン要素

シンジ→味覚 
「知恵の実を食べる」「捕食行為」などエヴァンゲリオンでは「食べる」ことに関しての要素が多く含まれるが、コミュニケーションとして「味わう」を表現したシンジ特有の要素
「食べる」と「味わう」は食事という点で密接な関係があるがエヴァにおいては前者を無機質に描いている
「食べる」は攻撃にも転じる部分ではディスコミュニケーションに近い
最新作においてもシンジには「食べる」というコミュニケーションを求められる場面が多い
シンジは生きるために食べなければならない
アスカは味覚を失っている
美味しい料理を作れるというシンジの特技がレイやアスカとの関係性に置いて重要な要素になっている


【嗅覚とは】

感覚としての嗅覚
刺激臭(腐敗や焦げた臭い)での危険の察知
匂いからの記憶の追想(懐かしい匂い)
良い匂い/悪い臭い
匂いからリラックス/癒しを得る
匂いから来る他者の印象(良い香りを纏う人/臭くて嫌な人)

コミュニケーションとしての嗅覚
人間の感覚として嗅覚は重要な要素ではあるが他者と感覚を共有するのは他の感覚(触覚/視覚/聴覚/味覚)よりも難しい
他者との相互理解において嗅覚という要素は自己完結が強く一方的なものになる

作品表現としての嗅覚
シナリオを作る上で匂いの表現はタブーとされている
映像/文学で匂いを表現するのは不可能とされている
→大学でシナリオの授業を受けた際の知識

【エヴァにおける嗅覚のメタファーの重要性】

エヴァシリーズにおいては嗅覚というコミュニケーションは新劇からの新要素?→要検証
少なくとも匂いの表現はエヴァに限らず映像作品においてはタブーである

味覚との関係性
匂いが分からなければ味は分からない
味が分からなくても匂いは分かる
→味覚のメタファーであるシンジと嗅覚のメタファーであるマリの関係性
→共依存、あるいは強依存ではモラトリアムから脱却はできない

土の匂いを感じることがシンジの前に進むことを選ぶきっかけになった

↓下記は推論の域を出ない 要検証

嗅覚というコミュニケーションは人類補完計画の穴?
→匂いは他者と認識を共有できない
→味も(味の好みは好き嫌いがある)
匂いはATフィールドの干渉を受けない?→不明、要検証
→触覚/視覚/聴覚は拒絶できるが嗅覚/味覚はシャットアウトできない(鼻を塞ぐと息ができず、食べないと生物は生きていけない)

ひいてはエヴァのシナリオを言葉通り書き換える(シンジを補完計画の理から救い出す)のは嗅覚のメタファー(新劇からの新要素/シンジを救う為に作られた存在)であるマリにしかなし得なかった?

【補足/雑記】

救われることを求めるエヴァの登場人物において唯一マリのみ救う側の人物として描かれている

エヴァシリーズにおいて「ヒーロー」を描いてしまうタブー
新劇で新たなメイン登場人物を描くタブー
映像作品における匂いという表現に対するタブー
神に成るというタブー
シナリオを書き換えるタブー
総監督の映像表現におけるタブーの数々

カオスを打ち破るにはタブーに挑むしか無い
あるいはカオスを生み出すにはタブーに挑むしかない

エヴァシリーズのシナリオを根本から書き換える力を持っていたのはマリだけだった
シナリオを書き換えなければシンジは救えなかった

匂いの表現が最新作において表現しきれていたかは微妙なライン
そもそも描き切る必要性を総監督は求めていなかったように思う

マリが選ばれたのはマリだけが選ぶ意思を持っていたから

これらがマリが選ばれた理由の1つである

以上。

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