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小沢健二 Live@グランキューブ大阪
配られたカバンを開けることなく、ホイッスルを吹くこともなく見てた。30年も前から500回くらい聴いてるラブリーで泣くとは思わなかった。僕はこの30年の楽しかったことや、辛かったこと、諦めてしまったこと、落ちぶれてしまったことをくしゃくしゃにまとめた感情を抱えながら一緒に歌った。小沢健二はいつだって人生を肯定してくれる。何気ない日常を美しくカラフルにしてくれる。生活に帰ってしばらく経つとそんな感覚も薄れていってしまうのだけれど。
小沢は何度も歌える人は歌ってと、語りかけた。僕はその度に声を大きくして歌った。
前回のガーデンシアターでもそうだったが、強い気持ち、強い愛が今回も強かった。
長い階段をのぼり 生きる日々が続く
大きく深い川 君と僕は渡る
涙がこぼれては ずっと頬を伝う
冷たく強い風 君と僕は笑う
そのメッセージは人生を肯定する讃歌のように届いた。負けるな、負けるな。自分自身に語りかけながら一緒に歌った。
そしてこの日の流動体には特に泣かされた。いつか見た景色、適当な約束、戻らない時間、そんなものを思い出してしまった。
小沢健二のコンサートに行くと、間違いだらけな僕の人生も悪くはないと、光を与えられたような気持ちになる。そしてそれは僕の力になるし、諦めない気持ちを強くしてくれる。そして、人生は美しく、かけがえのないものなのだと、つい日常の中に埋没してしまう気づきを与えられる。
またいつかライブが見れる日を心待ちにしている。
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