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陽だまりの歌

パク・ジウォンが歌っているのが好きだなと思った。彼女の歌声、彼女の歌い方、彼女の歌唱力、もちろんどれも素晴らしいし、そのすべてが揃ってこそのパク・ジウォンの魅力であることは当然なのだけど、何よりパク・ジウォンがこうやって歌っていること、それ自体が何よりも素晴らしくて尊くて、パク・ジウォン今日も歌い続けてくれていて本当にありがとうね…、ある意味彼女のソロ曲としてリリースされた「Talk to Me」はそんなことを改めてしみじみと感じさせてくれるような楽曲だったなと思ったし、パク・ジウォンが歌う姿には、歌うこと自体が尊いと思わせてくれるような不思議な温かさがあった。何と言うか感謝なんだよな。湧き上がってくる感謝。ジウォンさんがこう伸び伸びと歌ってくれていて、それがとても嬉しい。嬉しいんだよ、ただただ。曲も良いしな。

去年リリースされた「Love Actually」を聴いた時にも思ったんですが、ジウォンさんの歌は、歌上手ぇ~!みたいな感じじゃなくて"何か良いよな…ジウォンの歌って…"みたいなじんわりじんわり沁み込んでくるような良さがある。実力をゴリ押しする感じじゃなく、上手いんだけど派手じゃなく(まぁそこがこのSNS消費時代においてジウォンのボーカルがそこまで注目されてない点でもあるんだけど)、優しくて、澄んでいて、可憐で、それでいて聴く人を誰も置き去りにしないような、そういった身近さがある。目の前で歌ってくれているような安心感がある。目が合っている感覚がある。この曲のテーマ自体がそう、というのももちろんあるんだけど、その曲の在り方を汲み取って、それをしっかり歌で表現できる技術もそうだし、何より人の感情の機微をしっかり汲み取れるようなジウォンの人柄が滲み出た歌唱だなというのを聴くたびに感じて、聴くたびに救われたような気持ちになっている。陽だまりに居る時のような、温かい何かに包まれているそんな感覚。

あとジウォンのピュアなボーカルを聴くたびに思うのは、やっぱりfromis_9のことで。前にtweetしたんだけど、ジウォンがピュアな心のままで居られる、彼女が彼女のままで居られることが許されている、ジウォンがジウォンのままで居ることを守り続けているfromis_9だからこそ、彼女のボーカルはずっと優しく居続けられるのだなと思うと、やはり彼女が彼女のままで居られること、そして純粋なままで今日も歌ってくれていること自体が尊いんだよなと改めて感じる。fromis_9、本当にありがとうね。

ギュリがfromis_9としては最後?になった単独顔出しVラの中で(そう言えば最後の最後で単独でWeversでボイス配信してましたよね?)、「ジウォンと一緒にいて疲れないの?」という質問に対して、「メーガンは自分一人で楽しくしててそれを周りに強要しないので一緒にいても全然疲れません」と答えてたんだけど、この発言一つでfromis_9内でのジウォンへの接し方が分かるというか、ジウォンがそういう人なのだと分かった上で、決してそれをグループのために矯正するようなことはせず、理解して受け入れて一緒に居るんだな、というのが伝わってきてとても嬉しくなった記憶がある。ハヨンとはずっと同室で暮らしていたこともあって本当の姉妹みたいな関係で、マジで本当の姉妹みたいに頻繁に喧嘩してるみたいだけど、そういう所も含めてジウォンがジウォンのままで居られる世界で歌い続けてくれていることが本当に嬉しい。ジウォンが歌っている姿を見るとやっぱり嬉しくなっちゃうんだよな。

ドラマ『朝鮮精神科医ユ・セプン2』のOST「Don't Leave Me」、切ない。本当に切ない。聴くたびに泣いてしまう。普段fromis_9ではここまで溢れ出す感情のようなものをストレートに表現したような歌唱をすることがないので、初めて聴いた時にここまで表現力があったんだと純粋に驚いたことを覚えている。打ち寄せる波のような感情の揺らぎ、心の中で静かに燃える愛情のような力強さ、人を想うことの切なさ。刹那的な激情のような揺らぎと、一途な愛ような芯のある歌唱を行き来するジウォンの歌唱には聴いているこちらも感情を揺さぶられずにはいられない。ただこんなにも感情が揺さぶられるのに、心にすっと入ってくるような優しさも確かに感じる。優しい。優しいんだよジウォンさんの歌声って。本当に好きなんだよなこの曲。本当に好き。プレディスどうにかして韓国国外でもストリーミングで聴けるようにしろ。

「Wishlist」も不思議な曲なんだよな。そもそもジウォンがこんな内容の歌詞が書けると思っていなかったのでその時点でとても不思議なんだけど、「私のウィッシュリストをあなたの期待で埋めたりなんかしない」という歌詞の曲を徹底してソフトなニュアンスで歌ってるのが個人的にはかなり不思議。例えばAriana Grandeであればこんな歌詞の曲であれば、自信を表現するためにもっと歌い上げそうでは?と思うけど、パク・ジウォンは裏声に近い薄くした声で囁くように軽やかに歌う。

「DM」や「Attitude」、「I AM」のCoverなんかを聴けば解る通り、ジウォンは完全に"張り芸"側の人、声を張った時のスコーンと抜けるようなハイトーンが一番の武器で、そこが一番の魅力に成り得るタイプのボーカリストで、実力を見せたいのであれば力強い張った歌唱をもっとすべきなんだけど、ジウォンさんは安易に声を張ってくれない。例えば「Love Actually」でも「Don’t Leave Me」でもここは張って歌うでしょというポイントで張らない。そういったポイントであえて裏声での歌唱や、息を多く含ませたような歌唱をする。そこがめちゃくちゃ好き。普段出してるキーを考えれば高い所が出ないから裏声にしているとかではないので敢えてそういう歌唱にしてるんだろうけど、どういう意図があるんだろうか。誰かヨントンで聞いてほしい。というかプレディス、ちゃんとそういう所にフォーカスしたコンテンツを出せ。もっと知りたい。ジウォンが歌に対してどう向き合ってるかを本人の口からもっと聞きたい。まぁ言わなくてもいいけど。自分で言っちゃうのダサいパターンもあるからやっぱ語ってほしくないかも。やっぱ大丈夫です。ジウォンさんのボーカルの良さは十分伝わってるんで。俺たちがその魅力をもっと語ればいいだけなんで。

あと他のメンバーもことあるごとに「うちのメボ凄いっしょ?」みたいな事言うの、めちゃくちゃ良いよなぁ~と思ってる毎回。「I AM」のCoverのビハインドをウィラで話してたんだけど、サビ頭の歌い出しを本当はハヨンが歌う予定だった?んだけど、ハヨンがジウォンに「代わりに歌ってくれる?」と頼んだらジウォンが「良いよ、問題ないよ」って即答したらしく、めっちゃ良い話だなと思ってジウォンがより好きになりましたね。出すキーとしては一番高い所がサビの前半後半でほぼ同じらしいんだけど、ハヨンが歌った後半パートは段階的に上がっていくのであの高音を出すのはまだ難しくなく、1発目、1音目であの高いキーを出すのは相当難しいらしい。高いキーと言えばハヨンというイメージだったけど、スキル的な部分でジウォンを信頼して頼るハヨン、そしてそれを即答で応えるジウォン、めちゃくちゃ良い話オブザイヤー過ぎて、事あるごとに語っていきたいエピソードだ。

昨今のfromis_9は楽曲的にもメンバーそれぞれのスキル的にも初期に決まったポジションみたいなものが全く関係なくなってきているわけだけど、それでもメインボーカルはやっぱりジウォンだよね!というメンバー全員の共有認識みたいなものが明確にあって、そこがすごい良いなといつも思う。メンバーもみんなジウォンが歌ってるのが好きなんだよね、その気持ちとても解る、自分もそうなので。

特にオチもないので、最後に「もしかして俺か?」と思ったリアクション動画貼ってこの記事は終わりにします。皆さん、良きオタク生活を。

あと最後にジウォンさんの実力がこれでもかと分かる大好きなCover動画置いておきます。皆さん、良きオタク生活を。

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