街角で広がる、唯一無二なバッハの世界 - J.S.Bach Goldberg Variations
今週、一枚の現代アルバムと出会った。
スティールパン、チェロ、ギターという珍しい編成の ユニット、"Canto de rua"。
2021年に初めて彼らの音で出会い、その旅の先が気になっていた。
その時は、オリジナル曲と映像を組み合わせた作品だったが、今回はがらりと変わり、この編成でバッハのゴルトベルク変奏曲。
昨年一年間、その製作に丁寧に打ち込んでいる様子が伝わってきていたので、仕上がるのを楽しみにしていました。
スティールパン、チェロ、ギター。
この編成にも関わらず、この編成だからこその、音のバトンが流れるように手渡されていく。そのように仕上がるには、曲の特徴と、それぞれの楽器の音色の特徴とどれぐらい向き合ったのか、、考えると凄い!こちらも何だか、色々頑張ろうと、勇気を頂きます。
数曲、「そう来たか!」と思わせる、スティールパンならではの音の響きを活かして斬新な印象を与えつつ、土台にはバッハの世界観への尊敬と尊重が溢れて感じられる。
ブラジル音楽に探る中、ごんちゃんこと菅又Gonzoさんとのご縁から出会ったCanto de rua。
バッハにたどり着く予想は全くしていなかったが、なかなかお勧めの一枚です。
J.S.Bach Goldberg Variations
By Canto de rua
伊澤 陽一 Steel Pan
薄井 信介 Cello
菅又 Gonzo 健 Guitar
(2022.01.29の記録にて)
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