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明確な不利対面が存在しないかつ三神ほどメタの対象に取られていないデッキを探したらFTBにたどり着いた話。

 こんにちは。おとです。

 今回は少し前まで煮詰めていたFTBのデッキを紹介します。


※今回の記事は後半です。この記事単体でも楽しくお読み頂けるとは思いますが、よければ前半の動画も合わせて見ていってください。



FTBとは

 「ファイヤー ツール ボックス」の略で、炎を軸に状況、役割に応じてポケモンを使い分けるデッキタイプです。


作成経緯

 一撃マスター、連撃マスター環境において、三神ザシアン以外のデッキタイプは明確な不利対面が存在すると考えました。

 三神ザシアンは明確な不利対面こそないものの、その知名度と持ち前の安定感で使用者も多く、第一にメタの対象に取られてしまう欠点があると考えました。

 そこで、明確な不利対面が当時は環境外であると考えていたマッドパーティしか存在しないかつ、レギュ落ちによって使用率が低下しメタの対象に取られなくなったコズガに注目しました。

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 使ってみたところ、ジラーチと火打石が無くなった穴は大きかったです。

 エルフーンを軸にすると進化を要するので、炎の強みである「後攻1ターン目に溶接工を使って攻撃する」ことがしづらく、後攻を取った際に遅れをとってしまいがちでした。

 また、火打石が無いので瞬間的に炎エネが集まりづらく、序盤にひのたまサーカスで大きいダメージを出すことが難しかったです。

 序盤にウッウv、ヒードランgxなどで攻撃して、中盤に複数枚の炎の結晶でトラッシュの炎エネを回収しながらコズガを使うという立ち回りがほとんどでした。

 そこで、使いづらかったコズガとその周辺パーツをごっそり抜いて、より溶接工を使いやすいように構築すると、ただのFTBになっていました。


デッキ解説

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デッキコード

xc88cc-3eeYbQ-xx8cJG


ポケモン

・レシリザ

gxを使うが200ダメージ出せる。
Vmaxに対してスピットシュート等と合わせて倒すのに使う。

・ヒードラン

特性のおかげでアタッカーに溶接工できなかった時にリカバリーできる。
トラッシュ無しで130出せる。
gx技で大ダメージが狙える。

・ファイアロー

逃げ0。
トラッシュ1つで160出せる。

・ボルケニオン

非ルールのアタッカー。
主に対三神、ムゲンダイナ、マッドパーティ、ジュナイパーで活躍する。

・ミュウミュウ

ほぼ対ウーラオス専用。

・ウッウ

ベンチのポケモンに先殴りできる。
〆にも使える。

・マナフィ

スタートの当たりの傘増し。
無理に使う必要は無い。

・デデンネ

時に大胆に時に繊細に。

・ワタシラガ

2回目以降の溶接工のハードルを下げるカード。

・オドリドリ

ポケモンが倒された後の復帰には大抵溶接工が必要なのでそれを補助してくれる。

・マーシャドー

うねりメタ。
自分のかまどをトラッシュすることもある。

・クロバット

どうしても溶接工を引きたい時にデデンネと同じターンに使う。

・ジグザグマ

お守り付き三神にヒートボンバーgxの300点と合わせる。
回収ネットと合わせてクロバットに20乗せてスピットシュートで倒す。
Vmaxの330,340にスピットシュート、ぐれんのつばさの160点2回で届かないのでそれの補助。
対マッドパーティでサカキの追放を使われないためにデデンネにダメカンを乗せておく。
といったように主に打点調整の役割を持つポケモン。


グッズ

・クイックボール、プレシャスボール 4,2

体感このくらいがちょうど良かった。
プレシャス3枚に増やしてもいいけど、その1枚に別の役割を持たせられると考えて2枚。

・ポケギア 4

溶接工を毎ターン打っていきたいので、溶接工に繋がるカードはなるべく採用したいと思い4枚。

・ポケモンいれかえ、回収ネット 4,2

最初は2-2とかだったけど、後攻1ターン目に入れ替えが引けずに攻撃できないことがあって枚数が増えた。
回収ネットはジグザグマを使う回数を考えて2枚。
そこまで非ルールが入ってないので多くても腐ると考えた。

・炎の結晶 1

コズガの時の名残り。
いいタイミングであると便利だなと感じる。
炎エネが16枚も入ってて足りてないわけないので抜いてもいいのかもしれない。

・リセットスタンプ 1

このカードがデッキに存在することで拾える試合があると思っての採用。
使えると強い。

・ふうせん 1

道具0はなんかもったいない気がして入れた。
マナフィを考えるとuターンボードにしたくなるけど、他のポケモンに付けることを考えてふうせんにした。


サポート

・溶接工 4

軸。

・ボスの指令 2

2試合に1回くらい使いたい時があるので2枚。


スタジアム

・巨大なカマド 4

溶接工の打ちやすさがグンと上がる。
被ってもトラッシュすればいいし、欲しくない時が無いので4枚。


エネルギー

・基本炎エネルギー 16

多い。
手札に炎エネ2枚と溶接工がある状況で、溶接工で引く3枚に炎エネが無くて技が打てない、みたいなことを無くしたくて巨大なカマドと合わせて20枚、つまりデッキの1/3入れたかった。
このデッキに慣れていってここの枠を削れるようになったらいいなと思う。


使い方

後攻を取ります。

相手のデッキタイプを見ます。

溶接工を使います。

適切なポケモンで攻撃します。


以上!


デッキ別立ち回り

・三神ザシアン

(三神がバトル場にいる場合)
ファイアロー、ヒードラン、レシリザ、最悪ウッウのどれかで三神に先にダメージを与えて、オルターの返しに倒せるようにする。三神を倒した後はザシアン、クチートで倒されないようにレシリザを使うこととベンチの数、手札の不要なポケモンを優先的にトラッシュすることを意識する。

(三神がベンチにいる場合)
ウッウでベンチの三神に先にダメージを与えて、オルターの返しに倒せるようにする。その後は上と同様。

(後1で溶接工を打てそうに無い場合)
ボルケニオンのフレアスターターで盤面にエネを貯めて、オルターの返しにヒードランのgx技で三神を倒すことを目指す。


・いちげきウーラオス

(ウーラオスを進化させてくる場合)
一つ目はファイアロー、ウッウで2パンした後に、ミュウミュウで1パンして3-3で倒すプラン。
二つ目は後攻1ターン目には動かず、2ターン目からミュウミュウを動かして、相手の盤面が整うまでにサイドを4枚ほど取ってもらい、残りをウッウで取るプラン。

(ウーラオスを進化させてこない場合)
後攻1ターン目にファイアローやウッウで攻撃した返しに、進化せずインパクトブローで倒してくることがある。だが、敵のウーラオスには既に一撃の咆哮も合わせて160+40=200ほどダメージが乗っていると思うので、マーシャドーやワタシラガの技で倒す。そうすることで2-1-2-3というサイドプランを押し付けることができる。

(ジラーチgxを出された場合)
ウッウでしばく。

このマッチアップは相手も引き次第で様々な択を取ってくるため臨機応変に対応する必要がある。


・れんげきウーラオス

このデッキタイプは型もプレイングも人それぞれであるため、より臨機応変に対応する必要がある。

明確なアドバイスとしては、普通に殴り合ってるとサイドレースで負けるので、ミュウミュウを通すことを一番に意識する。

また、不要なポケモンはなるべくベンチに出さないように心がける。

そしてジラーチはウッウでしばく。


・レッドパーフェクション

このマッチアップも明確なプランは無いが、一般的なレシピなら互角に渡り合える。

ブースターの190が厄介なくらい。

相手のサイドプランを2-2-3や2-3-3と取らせるように意識。


・ドラパルト

どちらも回って殴り合えば負けない対面だと思うが、クラハンなどでエネが剥がされたり、溶接工が打てないなどで攻撃できなかったり、安易にジグザグマなどの非vを出してしまうと分からなくなってくる。


・ムゲンダイナ

二つプランがある。

一つ目は、後1でウッウでエネのついたムゲンダイナVにダメージを負わせておいて、先2でウッウを倒してきたムゲンダイナVmaxを後2でレシリザのダブルブレイズで倒すプラン。

二つ目は、後1で溶接工とフレアスターターで盤面に最大6エネを貯め、先2でボルケニオンを倒してきたムゲンダイナVmaxを後2でもう一度溶接工を使い、7エネヒートボンバーgxで倒すプラン。

ムゲンダイナは多くの場合エネ加速が無いため、後2でムゲンダイナVmaxを倒せると、さらに1ターンもらうことができる。

ただ、どちらのプランも後1、後2で溶接工が必要であること、ウッウ+レシリザもしくはボルケニオン+ヒードランがそれぞれ1枚の採用で、サイド落ちの不安要素があるので不利対面と考えている。


おわりに

 現在流行っているビクティニ、レッドパーフェクションとの差別化を意識して構築してきました。

 個人的なFTBの結論としてはその2つのデッキに比べ、溶接工の使いやすさが格段に高いこと、加えて後攻1ターン目から攻撃できるアドバンテージを取りやすいことが挙げられます。

 ただ、その分溶接工の依存度が高く、引けなかった時の立て直しが難しいのは事実です。


 また、扱いやすいたねポケモンと、圧倒的なパワーカードである溶接工を組み合わせたこのデッキは非常に使いやすく、明確に不利な対面も存在しないので、とてもおすすめです。

 ぜひ試してみてください。



 ここまで読んでいただいてありがとうございました。

 また次の記事でお会いしましょう。


 では!

サポートもお待ちしてます!