"君が1人を感じたらこの声を頼って良いから"
秋の冷たい雨が降る夜だった。
弟と車用品店に行った夜だった。
わたしは車を持っていないので
特に欲しいものもなく
ただ店内をウロウロするだけの
怪しい客だった。
そもそも運転免許証すら持っていない。
芳香剤や様々な機材が並ぶ中
わたしが興味を示したのはスピーカーだ。
音楽が大好きなわたしにとって
スピーカーやイヤホンの音質はかなり重要である、
興味津々。
視聴用であちらこちらから
音楽やラジオが流れてくる。
そこでわたしは衝撃の出逢いをした。
♪〜君が1人を感じたらこ