ウタサ祭り 2023
数年前に始まった、阿寒湖アイヌコタンでのお祭り。先日2月4日(土)、2月5日(日)に行われ、今年で4年目でした。
阿寒湖アイヌコタンには行ったことがありますが冬には行けておらず、毎年行きたいなーと思いながら、雪国とは無縁の私からすると大雪の北海道に行く勇気がなく…ずるずると毎年配信で楽しませていただいてます。
上記の通り、アイヌの伝統的な歌や踊りだけではなく、現代のアーティストさん達とのコラボした歌や踊りが毎年とても素敵です。
今年も、今までのように全てが最高でした。いろいろと理由があり憂鬱だった最近の自分が救われた気がして、さまざまなアーティストさんの音楽や踊り、そして阿寒湖の人たちが画面越しであっても気力を送ってくれているような。人の温かさを感じました。
2,3日かけて様々なイベントがあり、製作陣のトークではどのようにウタサ祭りができてきたのか、どんな人たちが関わっているのか。
別の土地から阿寒湖へに住み着いた人たちの話では、何も考えずに旅行やアルバイトで来たところそのまま住み着いてしまう人が少なからずいること。
アイヌコタンで暮らしている子供達の話では、純粋な何にも汚されていない素敵な夢を聴けて、自分の中から大人になり消えてしまった考えや思いなどを改めて思い出す機会に。
各トーク全てにおいて新たな学びがたくさんありました。
最後のライブセッションは言わずもがな素晴らしすぎました。
初めて出会ったアーティストさんたちとリモートで打ち合わせは重ねたとは言え、直接会ってやるリハーサルは実質1回だったとのこと。プロのアーティストの方々やアイヌの方々のパフォーマンス力に感動させられました。
(ここからは完全に私の好みの話になります。)
みなさん本当に素晴らしかったんですが、中でもハナレグミさんとのコラボは、胸が締め付けられてなんとも言えない気持ちになりました。泣きそうで泣けない。自分の心の奥底からいろんな感情を引っ張り出されているような感覚。
最初の2曲はゆったりした感じで聴き入って、観入って、最後のハナレグミさんの「踊る人たち」の曲での熊谷和徳さんのタップダンスとアイヌの女性陣の歌声と手拍子がなんとも言えないハーモニーになっていて、そこに子供達や女性陣のアイヌの踊りが加わりとてつもなく楽しかったです。
パフォーマンスしているみなさんが楽しそうなのが伝わってきて私も一緒に楽しくなるという、素敵な共感がありました。
やっぱりアイヌの方々の歌声はいつも、なんとも言葉では表せられない感じになります。心を鷲掴みにされ締め付けられているような、このままではダメだと言われているような、頑張れよと背中を押されているような。この気持ち、一体なんなんだろうなと毎回思うんです。
私は、アイヌの音楽を聴くたびにこの感じを味わうので、祖先や前世でなにかアイヌと関わることがあったんじゃないかとか思ってしまったり。
来年、ウタサ祭りがどうなるかわかりませんが、まだまだ続くならばいつか必ず現地に行きたいです。
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