もう　ぬげない

だいすきなヨシタケシンスケさんに出会わせてくれた絵本。

もう　ぬげない

ヨシタケシンスケ　作
おすすめ:3歳から

服が頭に引っかかり脱げなくなった男の子が、「このまま服が脱げなかったらどうするか」を考えるお話。

ゆるい絵柄が好きな私の好みにぴったりだった。SNSでこの絵本の存在を知り、図書館で借りて読み、書店で即購入した。

「もうだめかもしれない」と思えても、想像力を働かせてポジティブに考えれば割とどうにかなる。「もうだめだ」と諦めかけても、そんな時には誰かが手を差し伸べてくれる。単純な物語からは、こういったメッセージを読み取ることができる。

深読みしなくても十分すぎるほどに面白い。まさにシンプル　イズ　ベスト。

自分の服の着脱と照らし合わせて物語を楽しめる、3歳ごろからの読み聞かせに使用するのが丁度良いのではないか。お子さんのことを思い浮かべながら保護者の方が読むのも、面白いと思う。

シンプルな絵柄と、ヨシタケさんの絵本特有のシュールな表情がツボ魅力的な作品。こういったものが好きな人に是非読んでほしい。