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序章 「音」で生活は変わる

鳥のさえずりで目を覚まし、チーンとトーストが焼ける、すがすがしい朝。

向かった駅では電車がストップしていて、車掌さんもアナウンスも口々に何か叫んでいるけど、何を言っているのかよく聞こえない。はあ、と駅前の喫茶店で待機。大声で騒ぐ団体客が、居酒屋?ってくらい騒々しい。

逃げるように別のルートでオフィスへ。最近オフィスに人が減って、ちょっと静かになって、前より集中できるかな。たけど、あちこちでWEB会議が始まると状況一変。自分の机でノートパソコンと会話している人達の声がもう!それに、こっちのクライアントにあっちの話聞こえてるんじゃないかも気になる。
会議用の部屋が足りなくて社員食堂で会議したら、「え?何?」って何回も聞き返されてしまった。声が響いてしまってはっきり伝わらないのと、周りの人の足音がカツコツうるさくて、聞こえにくかったらしい。

すっかり疲れて、夜は気晴らしに有楽町で映画を観た。映画館に入ってすぐは耳がつーんとするけど、映画が始まると英語なのにクリアに聞こえる。帰りにふらっとガラスのアトリウムに立ち寄る。ベンチで映画の反芻。騒がしい都会のど真ん中なのに、ここはなぜかいつも落ち着く。

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実は、空間の作り方で音の聞こえ方は変わるし、音の聞こえ方で空間の感じ方は変わる。もっと言えば、「音」で生活は変わる。
例えば、社員食堂でうまく打合せできなかったのは、床も天井も硬い素材だからだし、映画館の音がクリアなのは全面吸音材で仕上げてあるから。ガラスのアトリウムが落ち着けるのは、茶色い壁の裏には吸音材が隠れているというカラクリ。

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こんなふうに、内装材の違いで音環境も快適性も変わる。

こちらのアカウントでは、
音のデザインの大切さや効果的な方法を紹介してきます。



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