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有孔板はデザインできる
吸音材と言うと、次の写真のような有孔板を思い浮かべる方も多いでしょう。音楽室や貸スタジオなどでよく見かけます。
![](https://assets.st-note.com/img/1708828906415-KWoh6gVsh3.jpg?width=1200)
これも有孔板
有孔板の孔は、円や等間隔である必要はなく、デザインできるって知っていましたか?今回は様々な有孔板の例を集めてみました。孔の有無や直径、配列、形など、少し変えるだけで、別の表情になります。
![](https://assets.st-note.com/img/1708839117773-0w3z3k8j3s.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1708839252632-7i2HIkmcUD.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1708839743170-1cqcTKdKwj.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1708839289725-XkwEvVdU6p.jpg?width=1200)
板そのものをデザインしなくても、既製品の有孔板を組み合わせて空間をデザインしている事例もあります。
![](https://assets.st-note.com/img/1708830166223-Od22W9dCn0.jpg?width=1200)
有孔板の利用にはコツがある
このようにデザインが楽しい有孔板ですが、吸音材としての使い方にはコツがあります。少し多いので、まずは最初の4項目を覚えておいてください。
①孔の裏には空間(空気層)を必ず設けるべし
②裏の空間にグラスウールなどを設置するべし
③有孔板とグラスウールの間に挟む寒冷紗や不織布は粗目のものとすべし
④板を塗装する場合は、孔や寒冷紗等の通気性をふさがないようにすべし
➄裏の空間はできれば大きくとるべし
⑥孔径はできれば大きく、孔ピッチはできれば狭いものを選ぶべし
➆孔径やピッチ、板厚、裏の空間の深さで吸音する音の高さ(周波数)が変わることを知るべし
![](https://assets.st-note.com/img/1708843430322-MspcHiRw00.jpg?width=1200)
また、音響性能とは異なりますが、以下にも注意が必要です。
・仕様によっては不燃材として利用できない(行政や建築確認機関に確認)
・開口率が高過ぎると衝突時に割れることがある(体育館などで注意)
有孔板の孔の仕様と吸音性能の関係や、有孔板の歴史もとても面白いので、また別の記事でご紹介します。
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