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私はいつだって“普通”に憧れていた【シンママの憂鬱日記】

私だって“普通”になりたくて頑張ったんだけどな。

こんにちは。
音です。

幼稚園に通う男の子のシングルマザーです。

私は小さい頃から“普通”に憧れていて、でも私はそうならないことを知っている。

すぐ近くの家に住んでいた幼馴染は誰よりも優しくて人望があって、人気者だった。

少し歳の離れた姉は、勉強ができて、努力できる才能がある人だった。

習い事でずっと一緒だった友人は、強くて、いつもまっすぐな眼差しを向ける人だった。

私は、そんな人たちの中で、「頑張れない」「人に優しくできない」「努力できない」人間だと自身を評価しながら生きてきた。

妬みもない、僻みもない、そんな感情を抱くほど、同じ場所に立てていないことなんて自分が1番わかっていた。

テストはいつも赤点で、先生から「勉強時間は誰よりも長いのにどうして点数が取れないんだろうね?」と問われ、私は黙った。

習い事はずっと補欠。
いや、補欠にもなれなかった。指導者の視野に入ることはなかった。いや、きっと入りたいと思えなかった。

なぜ、私は頑張れないんだろう。
なぜ、私はみんなが普通にできることができないんだろう。

そうやって、いつしか私は自分のことを「出来損ない」だと思うようになった。

そんな私は母になった。

息子に教えてあげられることは少ないだろう。
赤点しか取ったことのない私に勉強なんぞ教えられない。

でも私は、「楽しんで生きる大人の背中」を見せることができると信じている。

大人なんてつまらない。
仕事なんて大変なだけ。

そうじゃない。
世の中理不尽なことばかりで、大変なこともあるけど、それなりに楽しいんだ。

そう、伝えられる大人になりたい。

息子がいつの日か大人について考え始めた時、「大人になったらどんなことしたい??」ってワクワクした顔で聞いてやるんだ。

そして、一緒に夢を見よう。

私は貴方に生かされたから。
貴方の未来が輝かしいものであるように祈るよ。共に。

実は私はまだすこし若かったりする。

節目の年までに、私は、「出来損ない」なんていう言葉を忘れてしまうぐらいの「超面白おかしい大人」になっていたい。

さあ、我よ。
できるかな?

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