発信活動前の残していた情報から今を振り返る

ライフイズテック1人QAのotkyskです。いつもブログをご覧いただき誠にありがとうございます。
今回は弊社での発信活動が始まる前に残していた情報から今を振り返りたいと考えました。


残していた情報

昨年の5月10日に、テスト専門の会社と自動化を売りにしている会社が参加していたオンラインのパネルディスカッションを聴講しました。
その際、当時のQAの状況と当時直面していた課題についてメモを取りました。
まずは、そのパネルディスカッションの内容についてまとめます。

テーマ

プロダクトの品質が競争力を高めビジネスの成長を後押しする。今だからこそ全社で取り組みたい品質保証

説明

市場や顧客のニーズが急速に変化する現代では、プロダクトを迅速にリリースし、アップデートしていくアジャイル開発が一般的になっています。
この環境下で、QA部門は従来のリリース直前の最後の砦という役割から、アジャイル開発の柔軟性を活かしつつ必要な品質を保証するバランスを取る新たな役割へと変化しつつあります。
しかし、このバランスを達成するためには、企業全体でのソフトウェアテストに対する意識改革や、開発プロセスの初期段階からQAメンバーの関与を可能にするなど、QA部門以外の部門の協力が欠かせません。
このセミナーでは、従来の品質保証部門だけに依存するアプローチから脱却し、組織全体で品質向上を目指す体制へと移行するための考え方や具体的な手法について、パネルディスカッションを通じて紹介します。

パネルディスカッションの要点

  • 機能開発に想定以上の時間が掛かっている

    • リリース前に想定以上のバグが出る

    • QAが長くてなかなかリリースできない

    • AgilityとQualityがトレードオフになってしまっている

  • 機能開発が行われる度、テストは線形で増加していく

  • 自動テストが必要!

  • シフトレフトでQAが要件定義〜実装から入り込んで前段のバグの埋め込み防止をする事がポイント

  • POがテスト可能なユーザーストーリーを書いていく事で開発の実装チェック、QAのテスト、PO自身のチェックが出来、品質向上へ繋げられるかもしれない

  • 開発者がテストに前向きな姿勢でテストに必要なモック、スタブ、ドライバを作ってと協力していたが、開発としては評価されなかった逸話もある

  • テストは嫌われがち

  • 手動、自動で行うテストは品質を上げるか守るかだと思う。自動は品質を守る、手動は品質を上げる。

    • 既存機能は自動テストで守る。新規機能は自動テストが入る余地が厳しいので手動テストで上げる。

  • 自動テストを使うにあたり、自動テストはあくまでも手段であるので、何をするか?を明確にし、どう達成するかも明確にして取り組む必要がある。

"当時"のQAの状態と"その時"の課題

弊社は前述した問題に対して、QAが長引く事は無いし、バグ修正も期間内に収めるスピードがあるし、PdMが優先度決めを徹底しているので開発サイクルとしては回せていると考えている。
ただ、シフトレフトという課題は残っていて、いつ誰が何をするか?は振り返りの時にも画面仕様書との不一致防止で取り上げた通り、改めて痛感した。
また、自動ツールも使えてるし、機能仕様書を使ったテスト設計も十分ではないができているので継続したいとも考えられた。

現状のQAの状態と今後の課題

前回の投稿でも触れましたが、ここでもう一度指差し確認したいと記載します。

  • 開発サイクルを継続して回せているか?

    • ◎ 回せている。リリース遅延がここ1年以上起きていない。継続する事が課題と考えられる。

  • シフトレフトができていないのでシフトレフトを行う。

    • ◎ シフトレフトが活発的に行われていて、テスト設計と実装が並行し、テストに合わせた実装が実現でき、前工程でのバグ潰しができている。継続して、品質を向上していく事が課題と考えられる。

  • 自動ツールを使ってのテスト活動と、機能仕様書を使ったテスト設計を従分にできるようにする。

    • ◎ 自動ツールを使ってのテスト活動はリグレッションテストで最大40%実現し、なおかつ、機能仕様書を使ったテスト設計は前述したシフトレフトにより行えている。継続して自動テスト、機能仕様書を使ったテスト設計を行なっていく事が課題と考えられる。

最後に

弊社の発信活動前に残していた情報から現状の実力と課題を振り返られる事が出来て有益でした。今後もQA活動に関する情報を発信できるよう努めていきます。

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