徒然日記 俳句=ラクガキ
俳句とは何ですか。それは、落書きです。
竜安寺の石に刻まれた「石庭の実作者たち」の名が、落書の様相をもちながら、真実の署名であるのとまったく同じ論理で、一首の歌に署名された作者名が、単なる落書にすぎない場合だってあるのである。(短歌における「私」の問題(抄)、愛蔵版 寺山修司メモリアル、p.46)
先日、寺山修司の書いた文章を読んでいて、その「落書」という言葉へ惹かれました。
小中学生のときは、教科書への落書きがひどく悪いことのように思われました。しかし、戦後先生の指示で教科書の挿絵や文章を塗りつぶしたり書きかえたりしたそうで。
手塚治虫は、戦禍、便所の壁に漫画を貼ったと描いています。
俳句は、心の内からの落書きだと思います。世間の常識や教科書を塗りつぶし、上書きする行為だと思いました。
小中学校で教科書ラクガキコンテストをしたらさぞかし面白いと思います。
虚構こそわれの故郷虚構こそわれの故郷道化は歌う
ぎんが
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