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日記

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2020年3月の記事一覧

2020.3.31「東京」

東京に来てから1年が経っていた。
去年の今日は引っ越しの荷物の準備と新生活の隙間のような一日だった。家電を買い揃え、新生活の準備も落ち着いたので、今こそとばかりに東京の街へ繰り出した。
まず目黒川の桜を見に行った。東京の春、目黒川の桜。くるりの「東京レレレのレ」を聴きながら、東京の桜が見たいと思った。
すさまじい人混みで、桜どころではなかったけれど、美しい景色だった。東京の桜は川のすぐ近くに並んで

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2020.3.30「片耳のイヤホンだらけ」

airpodの片耳を失くした。ワイヤレスでないイヤホンを使っていたら、それも片耳が断線して聴こえなくなった。
音楽がないと耐えられないと思って常にイヤホンをつけた生活をしていたが、なければないで案外大丈夫だった。音楽が聴けない分、読書が進んだ。
音楽が好きで読書が好きな人はどうやって両立しているのかと常々思っている。音楽を聴きながら読書をするのは難しい。歌のある音楽を聴きながら文章を読み進めること

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2020.3.28「家」

いろんなライブ配信を見まくった一日だった。

京都市交響楽団が中止になった定期演奏会のプログラムを生配信していた。なじみ深い京都コンサートホールで、京都市交響楽団がマーラーの4番を演奏している。人一人いない客席が映った瞬間に自然と涙を流していた。
演奏が終わっても拍手をする人間はいない。ソプラノ歌手のゲストに対して、団員たちが拍手をする。指揮者がオーケストラに向かって拍手をする。
歌手と指揮者が去

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2020.3.27「踊りませんか」

道を歩きながら、ミュージカルのサウンドトラックばかり聴いている。
昨日は映画「ヘアスプレー」を観た。とにかくずっと楽しくて、踊りだしたくなる音楽が物語を運び続ける。前日に宝塚歌劇の「ミー・アンド・マイ・ガール」を途中まで観た。1995年月組の、天海祐希が主演を務めた回。天海祐希のスター性が強すぎて目が離せない。
それでずっと、その二つのサントラを繰り返し聞き続けている。それぞれ全く別の時代の音楽だ

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2020.3.26「読書」

数日前に本を買った。クレストブックスという海外文学の短編集を集めたシリーズの一つで、「記憶に残っていること」というもの。

もともと海外文学を読むのが苦手で、好きな作家を見つけられていなかった。一番読んだのは、多分小学生の時にはまったアレックス・シアラーの小説。それ以降、特定の海外作家にはまったことがない。
それで、好きな作家を見つけるきっかけを作りたいという気持ちもあり、複数作家の短編を集めたク

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2020.3.25「計画」

何かの予定が変更することが苦手だ。昔から、自分の計画が不可抗力によって変わることが嫌だった。

インターネットを見ていると、あらゆる場所で「中止」や「延期」の二文字を見る。いや、インターネットだけではなく、街角の掲示板でも。下北沢を歩いていたら、たくさんの劇場、その前にある看板、貼られたたくさんのチラシ、その上に貼られた「中止」の二文字。

その文字を見るたびに、少しずつダメージを受けている自分が

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