将来のこと

実は最近、webデザインに手を出そうとしている。それから英語の勉強もはじめた。

どっちも頑張ろうとしてるけど、ものすごく熱意があるかというとそういうわけでもない。

webデザインと英語、どちらもこれからしたい自分の活動を支える力になればいいなと思って取り組むことにした。二十歳を越えてから勉強するのは楽しい。道具の一つ二つ増やしてパワーアップした自分をいつか見てみたいと思う。

情熱を持って美意識を追求するキレキレデザイナーにも、英語ペラペラ人にもなれないかもしれないけど、ならないといけないわけじゃないから安心して取り組みたい。それとはまた別のところでやりたいことがある。

人生において一番の憧れはアートだというのは昔から変わらないようで小学校の卒業式、父兄の前での絶叫儀式（強制）で宣言した時から言い続けている。「私は将来イラストレーターになりたいです！」叶ったような、叶ってないような？

先日ふとイラストレーター・くらちなつきさんのwebサイトを見て、とっても素敵で久しぶりに絵を見て感動して、心からワクワクした。

それからeriさんのストーリーズで知ったjulia shortreedさんの曲！「Wild Rose」というタイトル。今も聴いているけど、幻想的で風景が浮かび上がる、夢の中の心地にさせてくれる素敵な曲。私には「溺れて水の中に沈んでいく中もがくことを諦めた最期の瞬間、太陽光で揺らめく水面を下から眺める場面」が浮かんだ。（溺れたことはないですけど！）

juliaさんのアカウントに飛んでハッとしたのは、実は前に友達に教えてもらって好きになった「Black boboi」のメンバーだったってこと！！！
うろ覚えで、ずっと思い出したかったのに全然アーティスト名が思い出せなくて、bonobo？と検索したところ確かに素敵だけど違うバンドが出てきて悲しかった。(それはそれで良かったけどね)「思い出せなくて残念」と思っていたところへこんな形で再び出会えたことがとても嬉しかった！

この曲を聴いて「私も今度こそは目に見えない美しいものを作品にしてしまう」みたいなミラクルを起こしたいと思った。そして、言葉にできなかっただけで20歳の頃にも同じ思いを抱いてたかもしれない。
あの頃はとにかく方法がわからず主観的で、調べたり外に求めるより先に内省しすぎてもがいていたなと思う。

今はアートと離れて組織の一部となり、ひたすら現実的で地道な仕事ばかりしていて、すっかり自分自身の人生におけるテーマ（前澤さんで言う火星計画！的な）を「役に立たないただの子供の夢」と感じて遠ざけてきた。

けど・・・けど・・・やっぱり夢も目標もない人生なんて色がないよね！！！本当に！！！！と最近またそういう気分を取り戻し始めている。味のないご飯は食べてもエサなように、どうせなら美味しくて楽しくてドキドキできる方を選びたい。熱を取り戻そうとするパワーを感じる。（現在進行形だけどこの作業はとにかくとても時間がかかる。なんせ体感5年は表立った作家活動をやってない。20代の5年は長い！）

でも、そうやって生活のためにただただやってきた仕事を通してやれることが格段に増えた。26歳になって本当に良かったと思う。あの頃の「気持ち」だけでは取り組めなかったことも今ならできるかもしれない、あの頃怯んでたことが今なら怖くなくなってるかもしれない。
考え方にも変化があった。「どうしたら人気者になれるか」という苦しい承認欲求で視界を塞がれいっぱいいっぱいだったのも、「どうしたら何か喜んでもらえるものを渡せるだろうか」と考えるようになった。

仕事は「評価を得るもの」ではなくて相互関係の中から生まれる広い意味での「コミュニケーション」なのかもしれないと気付いた。当たり前すぎるけど長い間何か勘違いしていたと思う。

できない自分を受け入れて理想とのギャップを受け止めるのには何とも勇気がいる。かっこよくもオシャレでもない自分をつい格好良く見せたくなってしまう。（なんと恥ずかしい、穴があったら入りたいあの頃…。）

まずは「できない自分」と向き合えなくて意識的に避けてきたイラストの修行を始めてみたいと思う。
今の自分は、描ける絵の幅がかなり限られている。一番好きな「ヒトの顔の絵」しか描けない。耳が痛いけどこれは単純に訓練不足の勉強不足で、練習をするほかない。

それとは別軸で、アーティスト表現についても模索していきたい。こちらは考えすぎるよりももっとハードルを下げて「絵を身近にする」ところから始めてみたいと思う。完璧主義(all or nothing思考)が邪魔をして”全く描けない”になってしまった今の自分をまずは、楽しいね！もっとやってみよ〜！と持ち上げて盛り上げたい。

こんな風に、30歳くらいまでに何らかの見通しは作れるよう試行錯誤してみるつもり。また情熱を引き出してみたり取り組んでいきたいと思える事柄が残っていて、ありがたいことだわ〜と思う。

楽しみながらまた目一杯やってみよう。

さあ、忙しくなるぞ〜！