ChatGPTにリアルに仕事を奪われるかもと思った瞬間
以下、noteに搭載されているChatGPTに以下のお題で書き出しを依頼した結果、提示されてきた文章である。
なるほど、書き出しという点ではなかなか綺麗に纏まっている。正直、私は危機感を煽った後に(少なくとも序盤の段階では)未来への展望を書くつもりはなかったので、もしかしたらChatGPTの方が自分より親切な存在なのかもしれないと思った。
さて、冒頭が長くなったが表題の通り、リアルに「AIに仕事を奪われるかもしれない」と思った出来事について述べていく。
2週間ほど前、同じチームの先輩から「それほど難しくないシェルを作って欲しい」と言われた。定時が近かったので、私は「明日やります」といって先輩より先に上がったが、その何十分後かにふと車用携帯のチャットのポップアップを見ると私に依頼したシェルを既に先輩が作成していた。ChatGPTに質問して、回答としてできたものを少し修正して完成させたらしい。作成から実際に簡易的なテストをするまで、時間にしたら30分ほどだったという。ちなみにどのような指示をChatGPTに依頼したのかと聞くと、「bashでディレクトリ配下のファイルの中から特定のワードを置換するシェルを教えて」とのことだった。
尚、今私がChatGPTに同じ質問をしたら以下のように返ってきた。
非常に丁寧な解説付きだ。ちゃんとコマンドが動く原理まで記載されているので、ググってスクロールしてコマンドを探すよりも効率がいい。
と同時に、やはり危機感も芽生えてくる。自分が今後何かの形でシェルを作成する作業をするとなった場合、自分に後輩がいたとして、「シェルの仕様やLinuxのコマンドなどを教えながら、シェルの作成方法について指導するのか」それとも「ある程度どのようなシェルを作ればいいかは自分が理解しているので、ChatGPTにパパッと依頼して、少し修正だけすればいいや」となるか。おそらく後者の可能性がずっと高い。これは自分の先輩や上司に対しても同様のことが言える。
つまり、スキルを教える労力やスピードを考えると、今後はある程度仕様や設計の段階からシェルやプログラムを理解しているベテラン層がより早くより多くの作業をするようになるので、ますますスキルの格差は広がっていく気がする。
その中で、自分ができることは何か。まずインフラエンジニアとしての知識や応用力の向上、パブリッククラウドへの順応、IaCへの対応、そして苦手意識のあるプログラミングの学習。。。やることは山積みだと思う。だが使用してみて分かったが、ChatGPTはまだ完全とは言えず、間違った回答をしてくることも多々ある。それを人間が保管していく作業というのはまだしばらく存在するだろう。また、インフラエンジニアとして仕事をしていく中で思ったのが、当たり前のことだがシステムに最適なインフラ環境というのはシステムごとに異なるということ。そして、どのようなインフラが最適であるかということを考えるのは、それなりに経験があるインフラエンジニアにまだ勝ち目があるということだ。
自分の中では、「インフラエンジニアの今のスキルで10年は食っていける」と思っていたが、ChatGPTの登場によって、私の感覚的には5年後も怪しくなってきた。今はどのようにChatGPTに自分のスキルとの差を詰められないようにするかを考えている。とてもヒリヒリするが、新しいものに触れているという高揚感もあるので複雑な気分だ。
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