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ゴーストオブツシマに漂う、欧米感の正体

ゴーストオブツシマ、最高ですね。
日本が舞台なのにもかかわらず、そこはかとなく漂う欧米感。その不思議の国らしさがたまりません。

これは、この違和感は、いったいどこからくるんだろうと、考え始めたら夜も眠れない。どうも、日本語音声と合わない口の動き(愛らしいよね)の所為ばかりではない。

考えぬいて私は、ひとつの結論にいたりました。

それは、色味。
全体的に映像の青味が強く爽やかでしょう。爽やかすぎて、湿度を感じないんです。侘び・錆び・褪せ・枯れを積極的に排したかのように艶やかで、反対色間のコントラストが力強い点も、欧米らしさに拍車をかけています。

つまり諸行無常・盛者必衰といった湿り気の多い退廃の美学を暗に含み持つ時代劇を「古典」とするならば、ゴーストオブツシマはそれとは一線を画している。まさに「グローバライズされた時代劇」といった風情が薫りたつのです。

そこで遊び心を発揮して、公式サイトにアップされている画像に、独断と偏見の“湿り気を帯びた本邦加工”を施してみました。

※元画像→修正画像 の順で並べています

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いかがでしょうか。この感じ、伝わるかなあ。
個人的には、“本邦化”には赤味の効果が絶大だなと感じました。水を表現するには、一般的には青系の色が使われますが、空気に湿度を含ませるときには青味よりも赤味が効くだなんて。なんて面白い。

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