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支援団体から寄せられた「声」

おてらおやつクラブの活動は、全国のお寺の「おそなえ」を、それぞれの地域で支援活動を行う団体を通じて必要な方々へ「おすそわけ」することです。

全国約900もの支援団体の活動の応援団として、お寺からの「おすそわけ」で日々サポートしているなかで、支援団体さまからも沢山のメッセージが届きます。

今回は支援団体さまからのメッセージの内、掲載許可をいただいたものをいくつかご紹介します。毎月お届けしている「お母さん・お父さんからの声」とは違った視点から、「子どもの貧困問題」の現状を見つめるきっかけとなれば幸いです。

支援団体からの声

今回はお盆明けということがあったのか本当に本当にたくさんのおすそわけがあり、みんなでありがたく仕分け作業をさせていただきました。お菓子が特に多かった印象です。物価高かつ長期休業中ではどうしてもおやつの負担が厳しい中で、子どもたちの楽しみとなる部分が削られるという話をよく聞きます。こうしたご支援をありがたく、子どもたち、そして頑張っているおうちの人にも少しでもお届けできるように工夫しておつなぎさせていただきます。
(香川県/ひとり親家庭支援団体)

猛暑の中、おすそわけをお届けくださいましてありがとうございます。
いただきましたお品物は、こどもたちへプレゼントいたします。
例年を上回る酷暑にも関わらず、経済困窮のため、クーラーを使わない・入浴回数を制限する・食費を切り詰める、というご家庭が増えており、親御さんもお子さんもお身体だけではなくお気持ちも厳しい状態にあります。そのような時におすそわけは、おなかを満たすだけではなく、気持ちの支えにもなるありがたい応援です。
(宮城県/ひとり親家庭支援団体)

当方でおてらおやつをお渡ししている方の中には、時どきお子さんと一緒に受け取りに来られる方もいらっしゃいます。お子さんのおやつを見た時の嬉しそうな顔はとても微笑ましく、こちらも幸せなほっこりした気持ちになります。
仕事をしながら子育ても頑張っておられる方、たくさんのお子さんを一人で育てておられる方などそれぞれに大変な環境の中、毎月届くおてらおやつがお母さん方にとっても経済的にも気持ちの面でもサポートとなっているようです。
(奈良県/社会福祉協議会)

毎月の物価高騰でひとり親家庭の経済はピンチ状態です。
主食は親御さんが嬉しいお品、おやつはこども達が最高の笑顔を見せてくれます。
そんな時私達も良かったとほっとします。親御さんの中では、おやつは贅沢品なんです。
(宮城県/こども食堂)

事務局員コメント

重なる物価高騰で生活費が膨らんだ分、「おやつ」は削られがちになってしまいす。「生活をするためには仕方がない」と分かっていても、子どもたちの心には切なさが残ります。そんな子どもたちに届いたおやつには子どもたちの心を満たし、笑顔を引き出す力があると思います。


居場所づくり活動では、7月から飲食スペースを再開し、コロナ禍で持ち帰りとしていたおすそわけのお菓子をみんなでおしゃべりしながらいただいています。みんなにとって楽しい、安心できる空間がまた一つ増えたように感じます。
添えていただいた絵手紙のプレゼントも飾らせていただき「絵がかわいい!」と話しながら嬉しそうに見ていました。
(岐阜県/社会福祉協議会)

いつもあたたかいメッセージを添えておすそわけをお送りくださいましてありがとうございます。絵手紙のメッセージを受け取り窓口の私が一番に見せていただき、元気をいただいています。
今、依存症からの回復と生き直し中(ご本人達の言葉)のお兄さん達となんらかの事情で学校を変わり、通信制高校に転校した高校生たちもボランティアにきてくれています。
「こどもたちの喜ぶ顔が見たくて!」と趣向を凝らした手作りゲームを持ってきたり、元気有り余っている子やよちよち歩きの子にも、臨機応変に対応してくれています。
優しい気持ちに溢れています。大所帯になりましたが、支えていただき活動出来ています。
(奈良県/こども食堂)

先ず箱を開けて目に入ってきたとても素敵な折り紙アートに心がほっこりしました。私たちも配達の箱の蓋の裏には色々なメッセージを書いて送るのですが、開けた瞬間にこんな感じ方をしてくれているのかなと改めて思わせていただきました。素敵なご縁に感謝しています。
(神奈川県/こども食堂)

事務局員コメント

おすそわけと共にお送りする絵手紙や折り紙は支援団体の方々やそこに通う子どもたちも楽しみにしてくださっています。お母さん・お父さん、子どもたちと同じように支援団体さまにとっても心の支えになっているようです。


箱を開けた瞬間の微かなお線香の残り香に、仏様、お寺の皆様、お供えされた皆様の大切な気持ちや守っていただいている感謝の気持ちを感じております。
(千葉県/こども食堂)

以前もおすそわけくださったお寺様より再度頂くと、見守って下さっているような気持ちになり、嬉しくなります。(新しいお寺様からも、もちろん嬉しいです!)
お盆期間が近くなり、皆様お寺のおつとめがお忙しくなられることかと思います。暑い盛りですのでご自愛下さいませ。
(神奈川県/こども食堂)

先日、とある方から、支援を受けるたびに「ありがとう」を言うのにちょっと疲れてきた。。でも仏様・神様などからのお届け物だと「心の中でありがと」って思えばいい気がして気が楽だ、と。
現時点での被災者さんの本音かもしれませんね。
(石川県/児童養護施設)

事務局員コメント

「仏さまへのおそなえのおさがり」。そうした背景が受け取る側の気持ちを和らげているようです。地域の方々にとって馴染みのあるお寺だからこそお届けできるやさしさでもあります。これからもより多くのお寺さまにお力添えいただけると幸いです。


*困りごとを抱えるご家庭からの「たすけて」の声に十分に応えていくため、継続的に活動を支えてくださるマンスリーサポーターを募集しています。

継続寄付ご案内の専用ページを立ち上げ、私たちが過去に受けとったお母さん・お父さんからのメッセージをもとに編集した、3人のお母さんのエピソードをつづりました。

ぜひ以下URLよりご一読のうえ、お力添えいただけますと幸いです。
https://otera-oyatsu.club/monthly/

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