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心に突き刺さった漫画5選(その2)

漫画は人生を豊かにする。

はじめまして、25歳のエンジニアこと、おてもとです。

これから日記調で書きます。


昨日、”その1”として、左ききのエレンという漫画を紹介した。

好きな漫画を紹介するのが、すごく気持ちいい。

なんだろう、自分で振り返って、なんだか昔を思い出した。

あのときの辛さや味わった感動を。

もっと楽しくなってみよう。


5選というので、続けて紹介する。

この漫画は余韻が最高だ。


お茶にごす 作:西森博之


この漫画は高専生の頃、読んだ漫画だ。

自分は雑多読みで、一度読んだ漫画は中々読み返さない。

でもこの漫画は一度読んで、漫画喫茶に行ったら再び読んで、

しまいには、再びkindleで買ってしまうくらい読んでしまった。


この漫画のあらすじは、最凶の高校生、船橋雅矢(通称:まーくん)が、優しい人間になるために、茶道部に入部して、変わっていく物語だ。

まーくんは、茶道部の姉崎奈緒美(通称:部長)が自分の暴力的な顔に恐れず、話しかけてくれたところに、自分もああいう人間になりたいと思い、入部を決める。



まーくんは、自分の筋を曲げない。行動に一貫性がある。

腹が立つから殴る。大切だから守る。

相手によって行動が変わらないから、すごくかっこいい。

また、自分の考えをストレートに行動に移すから、迷いがない。

そこが魅力的だ。


同じ部員に、浅川夏帆(通称:夏帆ちゃん)がいて、

彼女も素晴らしくキャラクターが良い。

2人は犬猿の仲だが、(夏帆ちゃんが一方的に毛嫌い)

そこで繰り出される二人の絶妙な距離感が、

心理描写うまいな、と思わせてくれる。


色々と語りたいが、思い出に残っているシーンがある。

以下ネタバレ注意である。




まーくんは、部長が好きで、部長と一緒にいたいと思っている。

しかし、まーくんは以前と比べて、相手を思いやる気持ちが

生まれていて、一緒にいたら部長も危ない目に合わせてしまう、

と感じていた。

まーくんは部長を避けて、本当に優しい人間になろうとするが、

非常に苦しんでいた。


最終回、まーくんが川岸で1人でいるところに夏帆ちゃんが現れ、

まーくんを川へ突き落す。



やっとシッポ出したわね!


……何すんだよ!?


バカだバカだとは思っていたけど、本当にバカね。

そんなんで優しい人間になったつもりなの!?

何もしないで身を引く…

そんなのどこの腰ヌケにだって出来る事じゃないの?

どっかの誰かに任せるのか! そんなのがオマエの優しさか!


いや…


よく聞けよ このバカ野郎が!!

自分にも優しく出来ない奴は、

人に優しくなんてできねーんだよ!!


(自分に優しく……)

(俺に!?)

(優しく!?)

[頭をなでる動作]


違うっての!!

 

人は最後は自分の想いの通りにするべきなんだよ!

どっかにしわよせが行く事になってもな!


誰にでも優しいなんてのは、神様でもなきゃ無理なんだよ

オマエ、誰を優先するんだ?


優先していいのか?


私は許す。


[走り出すマー君]



本当に最高のシーンだ。


自分は6人兄弟の末っ子ということもあって、

昔は八方美人で、雰囲気が良くなることを一番に

暮らしてきた。高専で寮生活をしていた時もそうだ。


相手が喜ぶことを最優先して行動することが正義だと思い込んでいた。


それからいろいろあって、もっと自分を大切にしないとなぁ、

と思うようになったが、同じ時期に肯定してくれたのが、この漫画だった。


自分を大切にする行為が、自己中なのではないかと

ずっとビクビクしていたが、


マジで自分を大切にしないと、誰も守れないから

そこから、相手を思いやる気持ちが始まるから


そんなことに気づかされた漫画だった。


ちなみに、自分の経験談から、自分を大切にできない人間は

優しい人間ではなく、都合のいい人間となります。

お気をつけて。


自分の心を後押ししてくれる漫画だったなあ


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