漫画原稿持ち込み体験談 その1

はじめまして、私、手前派おろかと申します。

しがない漫画描きで、商業誌デビュー、同人誌活動やネットへの投稿などもしておりません。

ただ漫画は5年ほど描き続けており、某誌では小さい賞などをいただいている、と言う状況です。

まだ漫画では全く食べていける状態ではないのですが、先日本気で漫画家を目指すために、仕事を辞めました。

フリーランスでも個人事業主でもなく今はただの無職(漫画家志望)と言う状況です。

初めてのnote投稿になるので、自己紹介を初めにさせていただきました。

前置きはこのくらいにしておいて、本題の漫画原稿を出版社に持ち込みをしてきた体験談を語ろうと思います。

どこから話せばいいのか、漫画家志望歴が長くなるほど、出版社への持ち込み経験も多くなるのですが、、まぁ初めから行きたいと思います。

私が初めて出版社へ持ち込みに行ったのはちょうど漫画を描き始めて一年が経ったくらいだと思います。

その頃の私は、月例賞に投稿しても賞が取れないことに焦りや、編集部に対しての怒りを抱え(今思えば低クオリティなのでしょうがないとは思いますが)編集部に直接行こうと思い、完成原稿を持ってK社の週間少年M誌に行ったわけです。

週間少年を刊行している中でM誌は一番思い入れがなかったのですが、当時は今のように体験談などがネットの情報としてほとんどなく、また持ち込みへの恐怖心が拭えない中、少ない口コミでも優しいと評判だったのがそこだったのです。

初めての持ち込みは漫画家志望としての大きな第一歩です。

震える手で番号を入力し持ち込みの約束を取り付けました。

向かうは護国寺。

大手出版社は大体が護国寺、飯田橋、神保町あたりに集まっているので、回ろうと思えば1日で回ることも可能です。(実際回ったこともあるのですがこの話はまた今度)

約束の時間に遅れてしまうと大変なので1時間ほど早く到着。コンビニでポカリスエットを買ってプラプラしながら緊張をほぐしていました。

そうしているうちに時間が来ていざ出版社へ。

私の印象としては、K社は確かに大きいビルではありますが、歴史的建造物っぽい感じがあるなぁと感じています。

受付で持ち込みシートを書いて編集部のある階に向かいました。

M誌の持ち込みスペースは編集部の奥の方にあり、編集部のチラ見ができるのでそこはM誌ならではです。

その時担当していただいた担当は男性で、髭を生やしていたと覚えています。

その時私が描いた漫画は魔法もののファンタジーでした。

作品自体は結構ゆっくりと読んでくれたと思います。

その時驚いたのが、一枚ずつではなく二枚ずつ並べて読んでいたこと。

完成原稿というのは一枚ずつでバラバラなので、見開きのバランス等を見ていたのだと思います。

その後、好きな漫画家を聞かれて冨樫先生と答えると、確かに冨樫先生的なところはあると言われました。
これは褒められているのかわかりませんが。

持ち込みというのは大体がいいところを言われるとその後ダメ出しが入ります。

まだ一年しか漫画を描いていませんのでそりゃそうです。ダメ出し大分食らいました。

ただ内容を全然覚えていない。緊張し過ぎてなのか、時間が経っているからか。

まぁ画力のことは結構言われたかなと覚えています。

今うろ覚えではありますがその時言われたことは
・背景とキャラの線の太さが一緒
・画力向上は必須
・蛇足がある(これは確かに原稿を完成させた後で付け足した後日談のようなものがありそれがバレた)


くらいですかね。。

あとどうやって画力向上させればいいですかと質問すると、描き続けたら段々上手くなってくると言われた感じがします。

その方は本当に丁寧な方で、出るところまで見送りをしていただきました。

本当にM誌は優しかった。。

編集部のかたは本当に的確にアドバイスをくれるので、そこを直しつつ、自分の長所を伸ばしていくという感じでその後の何作品かはやっていたと思います。

持ち込みの結果というか、もちろんその方から名刺をもらえるわけがなく、頑張ってくださいという感じで終わりました。

名刺をもらえないなど自分がまだまだというのがはっきりして落ち込んでしまうのはあるのですが、でもやはりこの初めての持ち込みが漫画家としての火がついたのかなと思います。

自分が描いた漫画というのは世界一面白いと思ってしまうものですから。。

ちなみになのですが、ダメもとでその時持ち込んだ原稿を別の雑誌に投稿したところ本当に小さな賞をいただきました。

一社でダメでも他社で評価をいただくこともあるのでそんなこともあるんだなぁと学びの多い持ち込みになりました。

投稿派、持ち込み派、漫画家志望というのはこの二つに分かれるとは思いますが、なかなか結果の出ない方は出版社に持ち込みをしてみるのもいいと思います。

今は地方住みでもweb持ち込みや郵送などで簡単にできますので。

拙い文章になってしまいましたが、漫画原稿持ち込み体験談 その1を終えたいと思います。

また近々その2をあげたいと思いますのでまた見てくださると嬉しいです。

この投稿が漫画家志望さんの持ち込みの情報に少しでもなりますように!!

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