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島ぐらしエッセイ🕊

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種子島、ときどきお隣の屋久島、口永良部島より気ままなお便りをお送りします🕊
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#種子島

青は一色じゃなくて、いろんな青がある

種子島はもう真夏。日に日に増してくる日照りに、島の夏を感じます。 島は海からの風が吹いてくるので、都会の暑さに比べたらまだましなのかもしれません。だけど日差しの強さはさすが南国です。 紫陽花が咲き乱れる梅雨時期から夏にかけて、自然の色が濃くなって、エネルギー溢れる島になるんです。 個人的には夏の海の青さがすごく好きです✨ 海は青、山は緑、ってイメージがあるけど、ここで暮らしていると、青も緑も一色じゃなくて、いろんな青や緑があるんだなと知ることができます。 海、夕焼け

「習い事しなくても、全てこの島で学べるじゃん」

本日から森林浴ガイド養成講座に通っています。深呼吸・辻さんによる屋久島島民向けの養成講座。種子島在住の私も参加させていただくことに。 参加者は私も含む5人。たまたまこの5人だったけど、この5人だったことには意味があるのだろうと思う。 私以外の4人は移住者で、「子育て」のためというのも移住した理由の一つだったそう。 関東から小学生の娘さんと移住してきた女性がこんなことをおっしゃっていました。 「屋久島にずっと住んでいる人は『習い事の選択肢が少ない』っていうけれど、習い事

日本一早い新茶の里、鹿児島県種子島

種子島は今、お茶シーズンです。 種子島にお茶のイメージってないのではないでしょうか? (実は私もバスガイドを始めるまで、島でお茶栽培が行われてるって知りませんでした……) 「日本一早い新茶の里」と言われていて、一番茶はその年の全国の茶葉の価格や生産量の目安になっています。 * 始まりは明治時代。 当時この島に静岡から赴任していた役人さんが、種子島でもお茶栽培ができるかもしれないと思い、地元静岡のお茶農家を呼び寄せました。 松下七助を筆頭に数名が移住し、適地を探して

たった一人の在り方が与える影響は、 小さいようですごく大きい。

今日は島のとある校区の区長さんのお話。 * 今年から地域の男女共同参画推進員になりまして、県から派遣された講師のもとでセミナーを受ける機会が多々あります。その時よく一緒になるのが70代のNさん。 もともとは市役所の職員で、定年退職後は農業をやりながら、区長やらその他様々な役員を引き受けていらっしゃいます。 * 3月のセミナーでも一緒のチームになり、行政職員やら集落支援員やらを交えてワークを行いました。 確か、テーマが”地域や職場で感じるジェンダーギャップ”で、それ

島暮らしは「胆力」が鍛えられる

先月、屋久島からあるご夫婦が種子島にご来島された。昨年、神奈川県から屋久島に移住してきたそうで、島で出会った種子島牛乳がとても美味しく感動し、産地へ行きたい!と思い立ったとのこと。ようこそおじゃりもうせ〜! 実際の牧場を見てみたかったそうだが、牧場は衛生管理が厳しく、酪農家さんは早朝から深夜までお忙しいこともあり訪問は叶わず。代わりに、島の牛乳からチーズをつくり、そのチーズでケーキを製造しているお菓子屋さんとお話しできたとのことで、途中から合流した私にも1日の出来事を楽しそ

”のんびり島暮らし”、なんて幻想的すぎる?

「南の島でのんびり暮らしたいな〜」なんて思ったことはないだろうか。私の周りだけで数人がこの言葉を発しているのを聞いたことがあるので、ふと考えたことがある人は少なくないのかもしれない。 そして今、私は鹿児島県の離島・種子島に住んでいる。ここが私の生まれた場所であり、高校まで過ごした故郷だ。この島も、沖縄県ほど南ではないが、本土最南端の県に位置しているので、南の島と言えるのだろう。 今日はこの種子島から、実際の南の島暮らしのリアルをお伝えしようと思う。ただ、私の主観が多く含ま

「生かされている」ことを実感する種子島での暮らし

種子島にUターンしてから早2年が経とうとしています。「地元が大好きなんだね」と言われることがありますが、実はそうではなく、”人生に迷った時は一番取りたくない選択肢をあえて取ってみる”という自分の判断軸をもとに選んだ結果が地元に帰るという選択でした。 しかし、地元愛に導かれて種子島に帰ってきたわけではないものの、島で暮らし始めてから気づかされた人生において大切なこと(今後の人生においても大切にしたいと思っていること)がたくさんあります。 「生かされている」ことを実感すること