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読書とは識であり行動ではない

一般人よりは読書をしていて読書家よりは読書していないオトです。本棚を逼迫してきたビジネス書や自己啓発書なんかを最近バカスカ売っぱらっています。売る前に内容をざっと読み返すのですが、知識としてはインプットされているはずなのに行動に移せてない(そもそも移す気がない)事項がたくさんあります。たくさんというかほとんどです。どんなに尊敬していても、トレンドであっても僕の行動原理は変わらない―つまりは自分が心地いいかどうか―というわけなのです。

そういう人、意外と多いんじゃないでしょうか。本を読んで満足して、でも結局行動に移さない人。その証拠に日本人は僕を含めてバカばっかりだし、幸福度も低いです。嫌われる勇気がベストセラーになっている国の自殺率じゃないですよ。本は一冊読んでも意味がありません。同じジャンル、トピックの本を数冊読んでようやくスタートラインです。しかも同じトピックについて同じクラスタにいない作者の著書を読む必要があります。NewsPicksの本ばかり読んでいても思想は偏るだけで典型的使えない意識高い系の出来上がりというわけなんです。

なので一度頭に叩き込んだ本は売ることにしました。本棚の肥やしはオタクグッズで十分です。僕はバイブルを何冊も持てるほど頭が良くありませんでした。これ一冊読めば幸せになれますよ、これ一冊読めば悩みは解決しますよ、そんな本は存在しません。そしてそんな動機で本を買っても何の役にも立ちません。立ち向かい、邁進し、挫折して、それでも立ち上がろうとする人にのみ読書は力になります。あなたにその本は必要ですか?

今や本の売り方は、テレビショッピング(老人向けの健康食品やサプリ、しょうもないコスメ)と変わりません。人間がお金を払う動機というのは既に解明されています。それが性別や年代によってモノが変わるだけです。99%の会社はいらないとは堀江氏の著書ですが、僕的には、99%の本はいらないという考え方を推していきたい今日このごろです。

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